洗車をしても、なかなかとれない頑固なウロコ。
愛車には綺麗な状態でいてほしいものですが、いつの間にかウロコのような汚れが付着してしまいます。
ウロコ汚れの原因は、雨や排気ガス、ワックスなど様々な要因が考えられますが、実はプロの手にかかればあっという間に除去できるんです。
今回は、車のボディや窓ガラスにできるウロコ汚れの原因や洗車のコツ、ウロコの除去法と予防策を徹底的に解説します!
汚れは水垢からウロコへ変わる!
「ウロコ」といっても、魚の体に付いている「鱗(うろこ)」のことではありません。
洗車をせずに放っておくと、いつの間にか車のボディに付いている汚れを「ウロコ」といいます。
黒や白の汚れが魚の鱗状に車のボディへ付着していることから、車のボディの汚れもウロコと呼ばれているとされています。
ウロコの原因は、車のボディに付いた水
水だけならば無色透明ですし汚れもそれほど目立ちませんが、車のボディに付着している水分には油分や二酸化炭素、排気ガス、窒素酸化物、凍結防止剤などが含まれており、それがウロコのような汚れを作っています。
水垢汚れの原因を解説!

車のボディに付着したウロコの正体は、「水垢」です。
水垢は水分と、油分、埃などを含んだ空気が存在するところであれば、どこにでも付着します。
よく見るウロコ汚れといえば、お風呂の鏡ではないでしょうか?
あの汚れと同じものが車に付着してると思ってください。
車のボディにウロコを作る要因
水垢ができる理由は、水分のほかに大きく分けて3つあります。
空気中の埃やゴミ
空気中には、様々な物質が漂っています。
二酸化炭素や埃、ゴミなども含まれており、それらの物質が水分と一緒に車のボディに付着することで水垢となります。
また雨が降った後、水分が蒸発することで雨に中に含まれているミネラル成分が車のボディや窓ガラスに残ってしまいます。
このミネラルも水アカの原因の一つです。水アカが原因のウロコ汚れは比較的簡単に落とすことができます。
排気ガスなどの化学物質
排気ガスは水蒸気と二酸化炭素が中心ですが、一酸化炭素や炭化水素、窒素酸化物、硫黄酸化物など様々な化学物質が含まれています。
また、中国から飛来するPM2.5などで知られるPM(粒子状物質)も化学物質の一つです。
これらの汚れは、油分も混じっているためカーシャンプーなどで念入りに洗車しなければ落ちません。
ワックスや洗剤
車をピカピカに仕上げるために使用するワックスや洗剤。
しかし、このワックスや洗剤も使い方を間違えるとウロコの原因となります。
カーシャンプーなどの洗浄剤を洗車時に使う場合は、必ずすすぎ残しがないようにしっかりと流すようにしましょう。
水垢除去剤と洗車で対処する方法

水垢ができてしまった場合はまずは洗車しましょう。
しかし、「洗車したのに汚れがキレイに落ちない!」という方もたくさんいると思います。洗車をしたのに思ったように汚れが落ちない理由は、洗車方法が間違っているか洗浄剤が汚れの種類に合っていないかのどちらかです。
水垢はできてしまった原因によって、汚れの質が違うため汚れ似合う洗浄剤を使わなければいけません。
では、どのような汚れと洗浄剤があるのか詳しくみていきましょう。
カーシャンプー(一般的な)
一般的に、洗車をする際に使用されているカーシャンプーは、カー用品店ややホームセンターなどで販売されており、気軽に手に入れることができます。
水性の水垢の多くは、市販されているカーシャンプーで落とすことができます。
注意点は、カーシャンプーによって希釈や含まれている成分が違うので、裏面に書かれている説明をしっかりと読んでから買うようにしてくださいね。
脱脂性のあるカーシャンプー
「脱脂」とは、油分を取り除くことを意味します。
水性の水垢は簡単に落とすことができますが、油性の水垢は油分を含んでいるため落としにくいのが特徴です。そのため、油性の水垢が付着してしまった場合は、脱脂性のある洗剤で油分を分解しながら落としましょう。
カーシャンプーで落ちなかった、しつこい水アカは油性の可能性があります。
脱脂ができるカーシャンプーもカー用品やネットで購入することができますが、どれを選べばいいのか迷いますよね。
そんな時におすすめなのが、カーコーティング店から販売されているカーシャンプー です。
実際にプロが毎日使っているカーシャンプーなら安心して愛車に使用することができますし、性能も満足できるでしょう。
当サイトでもちょくちょく登場する、カーコーティング専門店Glossyから発売されているカーシャンプー を紹介します。
元々は店舗でガラスコーティングを施工したカーオーナーのみに販売されていたカーシャンプー で、汚れだけでなく軽い水アカ汚れであればスッキリ落ちるとリピーターも多い商品です。
「SPECIALEシリーズ」のミネラルオフシャンプーは、一般的なカーシャンプーの洗浄で落とせる花粉、黄砂、虫、砂ホコリや泥跳ねによる汚れの除去だけでなく、今までのカーシャンプーにはなかった『極初期のイオンデポジットを予防、軽減する効果』がプラスされたプロ仕様のカーシャンプー です。
カーシャンプー選びに失敗するとせっかく丁寧に洗い上げた車を傷めてしまうことになりかねません。
「軽視されがちなカーシャンプーですが、頻繁に車に触れるものだからこそ良いものを使って洗ってあげたい」というオーナーの思いが詰まったカーシャンプーです。
また、台所で使う中性洗剤も油汚れの分解に適しているので、油性の水垢が落ちるかもしれません。
しかし、かなり薄く希釈して使用しなければゴムパーツなどを痛めてしまう可能性があるので、あまりおすすめはしていません。
コンパウンド
それでも落ちない水垢汚れにはコンパウンドで落とす方法もあります。
コンパウンド(compound)とは、「混合物/合成物」という意味で、カーシャンプーやワックスなどに含まれていることもあります。
その場合、成分表に必ず「コンパウンド」と記載があります。なぜなら、コンパウンドは研磨剤の1つで細かい粒子がヤスリのように車の表面を研磨するからです。
車に付着した汚れを研磨しながら塗装面ごと削り取るため、しつこい汚れも綺麗に除去することができますが、車の色や使い方によっては、磨きキズができてしまうこともあります。
ウロコ取りの洗車で注意すべき点
簡単に落ちるウロコもある一方、こびりついたウロコはなかなか落ちてくれません。
「一気に綺麗にしたい!」という気持ちもわかりますが、無理に強くこすってしまうと車のボディが傷ついてしまう危険性も。
しつこい頑固なウロコは複数のステップに分けて除去しましょう
- カーシャンプーで洗車
- 水垢専用のクリーナーを使用
- コンパウンド
塗装面の表面だけではなく、塗装面の中まで入り込んでしまっている水垢などの汚れは、コンパウンドでも落ちません。この場合は、洗車専門店やコーティング専門店で相談してみましょう。
プロはなぜウロコ汚れを簡単に落とすのか?

コーティング専門店などに、コーティング施工を依頼するとウロコ汚れがたっぷりついていた車でも、ピカピカになって戻ってきます。
その理由は、プロが使う専用のケミカルと研磨にありました。
例えば、先ほどカーシャンプー を紹介したSPECIALEシリーズの「SPECIALE 1-one」は軽度なウロコ汚れならスプレーするだけで簡単に落ちるケミカルです。
それ以外にも、コーテイングをする場合ポリッシャーとバフを使ってプロは研磨作業を行います。
この作業で、細かいキズや洗車では落ちないようなウロコ汚れも綺麗に磨いているのです。
「SPECIALE 1-one」はカーシャンプー で落ちない水アカ汚れ(ウロコ汚れ)を落とすために、プロが実際に使用しているケミカルです。一般販売もされているので、ウロコ汚れでお悩みの方は試してみてはいかがでしょうか?
研磨作業に関しては、専門店に依頼するのが一般的ですが、中には自分でDIYしたいという方もいるかもしれません。
車の磨き方は次の記事で紹介していますので参考にしてくださいね。

ボディのウロコを予防する方法
車のボディに付くウロコを予防するにはこまめな洗車が一番です。
汚れがウロコ状になる前に洗車で水垢や汚れを落としてしまいましょう。
平均的には月に1〜2回程度の洗車が目安ですが、汚れやすい環境で車を使用されている方、車を綺麗に維持しておきたい方は毎週洗車を行っています。
可能であれば、車は屋内の車庫に駐車したり、カバーをかけておくと汚れがつきにくくなります。
特に、春先は黄砂や花粉で車が汚れる季節です。黄砂は有害物質を含んだPM2.5も混ざっているためこまめな洗車が欠かせません。
黄砂や花粉の季節の洗車には注意点がいくつかあるので、次の記事を参考にしてくださいね。


ガラスのウロコを身近なもので取る方法

次に、フロントガラスや窓についたウロコ汚れについて解説します。
ガラス部分に点々と付いているウロコは見栄えも悪いですし、視界不良の原因にもなるため安全面にも支障をきたします。
「ちょっと汚れているだけだから問題ないかな?」とフロントガラスのウロコを放置している方もいるかも知れませんが、夜間走行中に対向車からのライトを乱反射させて視界不良を招いてしまう原因にもなるのです。
また、放置すればウロコはどんどん増えていき、洗うだけでは落ちなくなってしまうので、定期的に洗車を行い綺麗にしておきましょう。
簡単にガラス部分のウロコを落とすためのアイテム
ウォータースポットクリーナー
「ウォータースポット」とは、固形化した水垢などのウロコ汚れ。フッ素配合の洗剤も多く、ガラスのウロコ落としのためには強力な洗剤です。
カー用品販売店やホームセンターなどで販売されています。

家庭用洗剤
食器洗い用洗剤などの家庭用洗剤も手軽にウロコ汚れを落とせるます。10倍程度に希釈させて使用しましょう。しかし、泡切れがあまり良くないため、洗剤の成分が残りやすいデメリットがあるので、おすすめはしていません。
もし使う場合は、しっかりとすすぐようにしてくださいね。
お酢
お酢はガラスのウロコ汚れに効果があります。ボディに付着した水垢にも効果はありますが、酸性のお酢は塗装を傷めてしまうのでガラス限定で使うようにしてください。周辺のゴムパーツにも付着しないように注意が必要です。
ウロコの原因である水垢は、水分中のミネラルがほとんど。ミネラルはアルカリ性なので、酸性のお酢を使うことで簡単に落とすことができるのです。
ティッシュやキッチンペーパーなどにお酢をしみこませ、ウロコ汚れに貼り付けて除去していきます。
10〜20分程お酢でパックをして拭き取れば除去完了です。
メラミンスポンジ
ホームセンターやドラックストア、100均など様々な所で販売されているメラミンスポンジもガラス部分のウロコ落としに効果があります。
粒子が細かいメラミンスポンジは、ガラスを傷つけずしっかり汚れを落とせます。
ただし、ボディーに使うとキズがついてしまうのでガラスだけにしてくださいね。
ウロコはコーティングで予防できる
ウロコの予防対策としてこまめな洗車をおすすめしましたが、ウロコの原因である水垢の付着を抑えれば、さらに予防法として効果があります。
車をコーティングし、撥水効果を得ることで水が弾くようになります。ボディーやフロントガラスに水が残りにくいため、水垢が付着しにくくなります。
コーティング専門店に依頼した場合は、5〜10万円以上かかる高価なコーティングですが、自分でDIYすることも可能です。
ピカピカレインのような本格的なコーティング剤もありますが、手間がかかる上テクニックも必要になってきます。
そこでおすすめなのが、スプレータイプのコーティング剤です。
DIYにおすすめのコーティング剤
実際の店舗でもトップコートとして使用されている「SPECIALE グロスブースター」は、元々は店舗で施工された車のみに使われていたプロユースのコーティング剤です。
DIY用としても使用できるように改良された「SPECIALE グロスブースター」は、スプレータイプで誰でも簡単に使えると人気商品になっています。

水垢を完全に取り除いた下地に「SPECIALE グロスブースター」を使用することで、防汚性能や耐スクラッチ性能、優美な光沢を手に入れることができます。
そのため、高い水垢防止性能をボディに与えることが可能となります。また、スプレー式で作業も楽に行うことができます。
コーティングとこまめな洗車でウロコを予防!
頑固なウロコ汚れはできてしまう前に予防することが重要です。
こまめな洗車が面倒な方は、コーティングしておくといいでしょう。
ただし、コーティングは汚れが付きにくなったり、たとえ汚れが付着しても取れやすくなる加工です。
決して、洗車をしなくてもいい!というわけではないので注意してくださいね。