プロが教える洗車の拭き上げ!重要ポイントとおすすめアイテムとは?

洗車の最終工程として「拭き上げ」があります。
愛車がピカピカに仕上がっていくのをみながらの作業は気持ちのよいものです。同時に、拭き上げは何となくするものというより思ったよりも大切な作業だということを理解する必要があります。

この記事では、なぜ洗車時の拭き上げが重要なのか、拭き上げに必要なアイテム、作業の方法やコツなど解説します。こまめな洗車と部位別の正しい拭き上げのやり方を理解し、愛車をピカピカにキープしましょう。

目次

なぜ、洗車で吹き上げが重要なのか?

「汚れを落とすのに大変だった」
「カーシャンプーの選び方って重要だよ」

愛車の洗車に関しては、ついてしまった汚れをどう落とすか考えることが多くの方にとってメインになっているかもしれません。これは間違いではありません。しかし、洗車はしっかりと拭き上げすることで完結します。
洗車を完結させるだけでなく、実は以下のような重要なポイントがあります。

拭き上げをしっかりするべき理由2つ

①洗車後、汚れをつきにくくすることができる

拭き上げによって車の各所を乾かすことになります。もし、拭き上げをしない、または中途半端にするといった状態にすると、残っている水分に汚れが付着しやすくなります。水分は汚れを引き寄せるからです。駐車中も走行中も同様で、拭き上げをしたのとしないのとでは、大きな違いが発生します。せっかく洗車したのに、汚れるのが早いなと感じるときは拭き上げがその理由の一部になっていることが考えられます。
また、車の部位によっては水分が残っているとサビの原因になってしまうこともあります。

②残った水分が水アカになるのを避ける

拭き上げをしても完璧にできてなかった場合、水分が残っていることになりますが、これがボディやガラスにつく水アカの原因になってしまいます。ガラスの場合は視界の確保という安全面に関わることがありますので、専用ガラスクリーナーで除去する必要があります。雨などで水垢が発生しますが、洗車の後は拭き上げをきちんとすれば水分を残さず防ぐことができます。

このように拭き上げが大切かを知ることで、しっかりとした作業につながっていきます。
次では、拭き上げ用に用意したいアイテムを紹介しましょう。

洗車の拭き上げに必要アイテム「マイクロファイバークロス」

正しいアイテム選びも拭き上げの作業で重要な役割を果たすことになります。
水分を拭き取るために多くは要らず1アイテムだけ、それが拭き上げ用のクロス(布)です。クロスと言っても、どんなものでも良いというわけではありません。選ぶものによっては、その硬さからボディを傷つけてしまう可能性があるからです。

おすすめは何と言っても、「マイクロファイバークロス」です。
マイクロファイバークロスとは、マイクロファイバーと呼ばれる化学繊維で織られた布を指します。最大の特徴は繊維が極細であるという点で、その細さは1本が髪の毛の100分の1と言われるほどです。絹のような繊維と比べても、それ以上に細いのです。そして、もうひとつの特徴が繊維の断面です。断面を見てみると、端々がシャープな三角形が集まった形になっています。これらの特徴から、マイクロファイバークロスは柔らかくて非常に吸水力が高く、拭き上げに用意したいアイテムということになるのです。

マイクロファイバークロスの利点をまとめます。

  • 繊維が細いことから柔らかいクロスである
  • 吸水性と速乾性に長けている
  • 化学繊維のため雑菌が繁殖しづらい
  • 手洗いも洗濯機もOKで気軽に洗える

なお、カーシャンプーでどれだけ綺麗に洗車を行なっても、汚れは残っている可能性があります。このことから、1枚のマイクロファイバークロスですべて拭こうとせずに2枚~3枚用意することをおすすめします。用意したクロスを車の部位ごとに使い分けても良いでしょう。
ただし、タイヤやホイールなどはタオルや古いTシャツなどを使うことができます。

部位別!拭き上げ作業の方法とコツ

では、マイクロファイバークロスを使って、どのように拭き上げの作業をしていくのかみていきます。洗車機を利用する場合でも、自分の手で拭き上げをすることになります。
普段されている拭き上げと同じかどうかぜひ比べてみてください。

拭き上げは一方方向が鉄則

洗車した後の水滴は上から下へ流れ落ちます。この法則に則って、拭き上げも上から始めます。洗車は日差しの強い日は避けるべきですが、水洗いした直後に一番日差しの当たるルーフから拭き上げを始めます。上から下へという流れを守るとともに、一方方向の拭き上げが鉄則という点も覚えておきましょう。一方通行のように拭き上げする面積のなかで高い方→低い方へ拭いていきます。水分が下へ流れ落ちるので、蒸発する前に拭きとることが目的だからです。そうすれば、水アカなどの心配も軽減されます。

ボディの拭き上げは優しい力加減で

ボディ部分を一方方向で拭いても、マイクロファイバークロスを使っても、ゴシゴシとやっては意味がありません。優しい力加減で拭くようにして、ボディを傷つけないようにしてください。

窓の拭き上げも上から下へ

窓もボディと同様に、マイクロファイバークロスを使って上から下へ、一方方向で拭き上げていきます。しっかりと拭き上げるためには2度拭きの一手間をかけることもおすすめです。

ルーフは手前へクロスを引きながら拭く

高い位置にあるルーフの拭き上げは辛い作業になりがちです。脚立を使うと楽になりますが、拭き上げに関してはセームタオルなど大判のクロスを用意し、広げたクロスをルーフに乗せます。そして両端を持って手前に引くようなやり方で拭き上げを繰り返していくと作業負担が軽減されます。あまり見えないからと雑にするのではなく、ルーフもしっかり拭き上げます。

細かい部位の拭き上げ

面積の大きいボディや窓などは拭き上げもし易い面がありますが、車にはミラーの周り、ドアノブといった細かい部位があります。それらの部位も見逃さずにマイクロファイバークロスできっちり拭きあげましょう。

マイクロファイバークロスの使い方!

マイクロファイバークロスは、一度濡らしてから使うのがコツです。
乾いたままで使うと水分をうまく拭き取れないということが起こる可能性があります。
使う前に全体を水に浸し、硬く絞ってから使うようにしてください。

水洗いをしただけでは愛車の美しい仕上がりは手に入れられません。上で述べた拭き上げ作業で洗車を完結させたときにこそピカピカに仕上がります。

拭き上げができていないと起こりえるリスク

拭き上げの重要性は、以下であることを述べました。

  • 洗車後、汚れをつきにくくすることができる
  • 残った水分が水アカになるのを避ける

念入りにしたつもりでも拭き残しがあるなどの場合、どのようなリスクがあるのでしょうか?
それが、「ウォータースポット」や「イオンデポジット」というトラブルです。
ウォータースポットとは、ボディについている水滴がレンズの働きをすることで日差しの熱を集め塗装面を焼いてしまう現象です。
一方、イオンデポジットはボディに白いマークをつくってしまう原因ですが、これは洗車に使う水道水が蒸発する際に、含まれているミネラル成分が残ってしまう状態です。

洗車の拭き上げまとめ

拭きあげは綺麗な車に仕上げるためだけではなく、塗装面などへのリスクを避けるためにも大切な作業ということを解説しました。
次回の洗車から、これまでよりも拭き上げを意識してみてはいかがでしょう。

拭き上げ方法

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