フロントガラスの内側の汚れって、落としにくくありませんか?
曇ってしまうこともあり、視界の悪さが気になって運転に影響してしまうこともあります。
運転の最優先事項である視界の確保をするためには、フロントガラス内側の汚れや曇りを放置するわけにはいきません。
汚れがだんだん溜まりそして視界がさらに悪くなるという負のスパイラルに陥ってしまい、鬱陶しいばかりでなく安全にも関わってくるからです。
フロントガラスが綺麗に磨かれている状態でこそ、ドライブが安全かつ快適なものになります。
そこで今回の記事は、億劫なフロントガラス内側の掃除についてです。汚れ対策5選や曇り止め対策など、役立つ情報をご紹介します!
掃除しにくいフロントガラスの内側
フロントガラスの外側は頻繁に掃除をしても、内側は億劫で後回しになってしまうということはありませんか?
内側と外側の掃除には、大きな違いがあります。
フロントガラスの外側は洗車をする時に綺麗にすることができるだけでなく、ワイパーとウォッシャー液で汚れを落とせます。
しかし、内側は洗車もできなければワイパーもなく、ドライバー本人が綺麗にしなければならないけません。
多くの人が内側の掃除を後回しにするには、いくつか理由があります。具体的な悩みをみてみましょう。
- フロントガラスの傾斜によって、拭く際の姿勢が取りずらい
- フロントガラスとダッシュボードの間など、細かい部分の掃除がしずらい
- ステアリングやナビなどのディスプレイが邪魔をして手が届きずらい
外側と内側とでは正反対の傾斜の角度の違いが第一の原因であり、加えて車内だということも大きいでしょう。車内をびしょびしょにしながら掃除するわけにもいきません。
あちこちに頭や体をぶつけながら、体を色々な向きに変えて掃除をしている、、という人もいるはずですね。
ガラスの内側は拭き残しやムラが出やすい
せっかく無理な姿勢をとって頑張って掃除したものの、満足した仕上がりにならない場合があります。
傾斜のあるフロントガラスを無理な姿勢で拭けば、拭き残しやスジができてしまうからです。
夜間の走行でライトなど当たるとはっきりとムラやスジが見えてしまい、さらに掃除のやる気をなくしてしまうこともあります。
フロントガラスの内側は掃除が厄介だということはほとんどの人が無意識に思っていることですが、実際にどんな汚れが発生しているかご存知でしょうか?
フロントガラスの内側につく汚れとは?
では、フロントガラスの内側につく汚れとはどういったものなのでしょう。
汚れのタイプには、以下の二つがあります。
- 水性の汚れ
- 油性の汚れ
そして汚れには以下があります。
- ホコリ
- 手あかや脂
- 油汚れ
- タバコのヤニ
これ以外にも、フロントガラスの内側にスマホホルダーの吸盤跡が付いている車も多いでしょう。
フロントガラスの内側の掃除方法5選
まずは、洗剤やケミカル類を使わないエコな掃除方法です。
①蒸しタオルを使った掃除
まずは、蒸しタオルを使った掃除方法をご紹介しましょう。
用意するものはいたってシンプル、「蒸しタオル」と「マイクロファイバークロス」の二つのみです。
蒸しタオルの熱と蒸気は、汚れや油を浮かす効果があります。浮き上がった汚れを拭き取り、仕上げにマイクロファイバークロスでしっかり拭き上げれば、ガラスクリーナーや洗剤無しでもフロントガラス内側がピカピカになります。
【蒸しタオルを使った掃除方法】
- 蒸しタオルを用意する
- フロントガラス内側を拭く
- 拭いた後の水滴をマイクロファイバークロスでしっかり拭き上げる
蒸しタオルは、タオルを濡らし水が垂れないくらいの加減で絞ったものをおしぼりのように丸めます。
そのタオルをラップで包み、電子レンジで1分ほど温めて作ります。熱いので、火傷などにご注意くださいね。
プロが推奨するマイクロファイバークロスを使うとよりスッキリ仕上げることができます。
②新聞紙を使った掃除
ご家庭にある新聞紙が、フロントガラス内側の掃除に役に立ちます。
印刷用インクが油膜と溶かし、また新聞に含まれている繊維が良い具合に汚れを落としてくれるのです。
準備するものはこちらもシンプル、「新聞紙」のみです。
【新聞紙を使った掃除方法】
- 新聞紙を湿らせる
- フロントガラス内側を拭く
- 乾いた新聞で拭き上げる
- 仕上げにマイクロファイバークロスで丁寧に拭き上げれば完璧
新聞紙の使う量を調節すれば、細かい部分まで掃除ができます。
③烏龍茶を使った掃除
脂を分解し排出してくれると言って脂っこい食事には相性が良いと言われている烏龍茶。
この原理が、フロントガラスの油性の汚れにも使えるのです。
【烏龍茶を使った掃除方法】
- 布ウエスなどに烏龍茶を染みこませる
- その布で汚れを拭き取る
メラミンスポンジは使用に要注意!
ここで皆さんが使えるのでは?と思うアイテムが「メラミンスポンジ」ではないでしょうか?
「劇落ちくん」などの商品名とその効果で、ガラスの汚れ落としにも使えそうですね。確かに、汚れは落ちます。
しかし、注意すべきは磨き剤コンパウンドが含まれているということです。この成分によって、フロントガラスを傷つけてしまうのです。
メラミンスポンジはフロントガラス全体に使うのではなく、しつこい汚れをピンポイントに落とすといった方法がおすすめです。
ここまで、エコな掃除方法をご紹介しました。
ここからは、洗剤や薬品を使った掃除方法をみていきましょう。
④エタノールを使った掃除
油性の頑固な汚れには、「無水エタノール」または「消毒用エタノール」が有効です。
両エタノールの大きな違いは、その濃度です。無水エタノールは水を含まない純粋なエタノール、そして消毒用エタノールは約80%プラス水という濃度になります。
エタノールは引火性があるので火気に近づけない、揮発性が高いので換気を十分にして使用する必要があります。また吸い込む可能性を避けるため、スプレータイプのものは避けたほうが無難です。
【エタノールを使った掃除方法】
- まず、硬く絞ったタオルで水拭きをする
- タオルや布にエタノールを含ませる
- その布で汚れを拭き取る
- さらに、マイクロファイバークロスでしっかり拭き上げれば完璧
⑤ガラスクリーナーを使った掃除
ガラスの掃除ですから、ガラスクリーナーを使うことも勿論一つの手になります。
ガラスクリーナーを選ぶ際は、白いスジや拭き跡が残らないもの、またアルコールが入ったさらりとした液体タイプがおすすめです。
ガラスクリーナーで掃除をするメリットは、乾拭きが要らないというところです。
人気のガラスクリーナーをご紹介しましょう。
CCI (シーシーアイ)スマートビュー窓ガラスクリーナー G-103
人・車・環境に優しい中性いタイプ。ノーシリコンで使用後のギラつきも起こりません。
塗布が簡単で中性なので、万が一他の部分にかかっても安心です。
汚れ取り、油膜取りそして曇り止め3つの効果を期待でき、フロントガラス内側に使用すると大変効果的です。
使わないほうが良いタイプのガラスクリーナー
フロントガラスの内側の掃除でおすすめできないのが、「泡タイプ」そして「エアゾールタイプ」のガラスクリーナーです。
これらのガラスクリーナーを使うと、洗剤に含まれる増粘剤といった油脂成分のために拭いても拭いても拭きムラや拭きスジが残ってしまうことがあります。
紹介した方法は、他の窓ガラスにも使えるメンテナンス方法ですので、クルマにある全ての窓で使えますよ。
さて、ここで掃除のしずらいクルマのフロントガラスの内側を楽にしてくれるカー用品を紹介しましょう。
フロントガラスの掃除に便利なアイテム
無理な姿勢を強いられるフロントガラス内側の掃除。気が重くなってついつい後回しにしてしまいがちですが、そんな面倒を一気に変えてくれるグッズがあります。
SOFT ウィンドウケア 窓フクピカハンディワイパー
ハンディワイパーにシートクリーナーを装着して使用します。
ヘッドのクッション性、ハンドルのしなり、そして角度にこだわって力を入れやすく疲れにくい作業性が実現されました。
フロントガラスの内側にしっかりフィットし、拭く作業がとても簡単になります。
一度に拭ける範囲も大きいので効率よく掃除でき、気が重かった作業が気軽にできるようになります。
マイクロファイバークロス
フロントガラスの内側につく汚れを落とすときに、ぜひ用意したいアイテムが「マイクロファイバークロス」です。
マイクロファイバークロスはその名の通り、マイクロレベルの極細繊維を使って作られた化学繊維の”拭き取り用クロス”です。
吸水性が抜群な上に乾きやすく、その繊維の断面形状が独特なことから洗剤無しでも汚れを簡単に落とせる万能選手です。
綿の布でガラスを拭いたときに繊維が残るとかえって厄介ですが、マイクロファイバークロスならそんな面倒もありません。
どんな掃除方法にするにしても、まずはマイクロファイバークロスを用意することをおすすめします。
自動車を掃除するときに大活躍しますよ。
フロントガラス内側の汚れを除去する方法やアイテムを紹介してきました。
もう一つ、フロントガラスで気になるのが「ガラスの曇り」ではないでしょうか?
フロントガラスが曇る原因は「結露」
なぜ、フロントガラスが曇るのか?
それは温度や湿度が大きく関わっています。車内と外気の温度差によって起こる「結露」が原因です。
外と内の温度差なので特に、冬場は車だけでなく家の窓などいろいろなところで結露が起こります。
結露は、物の表面に水滴ができて付着することを言います。
空気中には、目に見えない水蒸気が浮遊しています。
空気は高い温度のときほど水蒸気を多く含み、冬など温度が低いときは水蒸気を含むことができなくなる結果、結露の状態となります。
雨の日は湿度が高かったり、車内に大人数の人が乗車すればその分水分が多くなり結露も発生しやすくなります。
梅雨どきは交通事故が多発する季節と呼ばれるのも、フロントガラスの曇りによる視界悪化が大きな原因なのです。
フロントガラス内側が汚れていると曇りやすい
フロントガラス内側が汚れていると、曇りやすくなると言われています。
空気中に含むことのできない水蒸気は、ホコリなどの汚れに付着しやすくなります。
汚れのないキレイなフロントガラス内側より、そうでない汚れたガラスには結露が起こり=曇りやすくなるという原理なのです。
タバコのヤニにも結露が発生しやすいので、車中でタバコを吸う人はしっかり掃除をすることを心がけましょう。
逆に言えば、フロントガラスの内側を綺麗にしておけば曇り止めにもなるということですね。
フロントガラスを曇らせない方法
フロントガラスを曇らせないためには、いかに車内と外気の温度差を縮めるかがポイントです。
フロントガラスの内側を綺麗にしておく他、以下の対策が有効です。
<窓を開けて外気を呼び込む>
車内は機密性が高いため、数cm窓を開けて外気を呼び込むだけでも結露に効果があります。
換気のためにも、窓を開けて温度差を縮めましょう。
<エアコンの外気導入で湿度を下げる>
エアコンの外気導入モードで、湿度を下げましょう。外の乾燥した空気を車内に呼び込むことで車内の湿度が下がります。
高速道路の走行中など、窓を開けられないときでも効果が期待できます。
<デフロスターで曇りを除去する>
デフロスターはフロントガラスに向けて直接除湿された風を送り、曇りを除去します。
フロントガラス内側の掃除方法と曇り止め対策のまとめ
フロントガラス内側の掃除はなかなか面倒です。
しかし、便利グッズを利用したり簡単で無駄のない方法で汚れを落とす方法が分かれば億劫な気分も解消されます。
汚れを綺麗にすれば曇り止めにもなり、それが快適な車内空間だけでなく安全運転に繋がるという良いことばかりです!
また、フロントガラスの外側の掃除は次の記事で解説しています。