大切な車。洗車はちゃんとやってるけど、車の下回りの洗浄まで意識していない人は少ないのではないでしょうか?
実は、下回りをしっかり洗浄しておかないと、車両トラブルによって安全な走行が難しくなる可能性もありますので、大変危険です。
そこで、この記事では、車の下回りを洗浄する方法や、洗浄する際の注意点について具体的に解説しましょう。
車の下回りを洗浄しないとどうなる?
車の下回りについては、普段なかなか意識しないものですよね。
目につく部分ではないですので、外見のみを気にする人にとっては重要な部分ではないのかもしれません。
そこで、ここでは車の下回りを洗浄しないことによる問題について解説しましょう。
錆の発生リスクが高まる
車でいろいろな場所を走行していると、下回りの部分に水や泥などが付着することがあります。
水や泥がついた状態を長く放置していると、錆の発生につながるのです。
一度錆が発生してしまうとそう簡単に落とすことはできないため、大きな問題ですね。
事故につながる可能性も
鉄などの金属は本来一定の耐久性がありますが、錆びると途端にその耐久性を失い、時の経過に沿ってボロボロと崩れていきます。
車体の下回りには走行上重要な金属部分が多くありますので、錆の発生を放置することにより、安全な走行そのものができなくなる恐れがあるのです。
車の下回りは定期的に洗浄する必要があるということですね。
車の下回りを洗浄するには?具体的な方法を解説!
車の下回りについては、手の届きにくい部分なので、洗浄の仕方がわからないという人が多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは洗浄方法について具体的に解説していきましょう。
下回り洗浄方法① ガソリンスタンドの自動洗車機
ガソリンスタンドにある自動洗車機に下部洗浄のオプションがあります。
全ての洗車機で下回りを洗浄できるわけではなく、一部の洗車機やガソリンスタンドに設置されています。
雪国など、融雪剤を多くまく地域のガソリンスタンドにあることが多いです。
パネル操作で選択すればあとは自動でやってくれます。
自分で水道やホースを用意することなく、数百円でできるのでおすすめです。
下回り洗浄方法② ディーラーや専門店に依頼する
ディーラーや専門店に依頼する方法もあります。
リフトアップし、目視しながら高圧洗浄機などで洗浄してくれるので仕上がりは最高です。
しかし、自動洗車機と価格を比較した場合数千円は最低でもかかるので高額になります。
最近では、大手カー用品店(オートバックスやイエローハットなど)でも受付をしている場合があるので近くの店舗でチェックしてみてください。
下回り洗浄方法③ 高圧洗浄機を使用して自分で洗浄
自宅や洗車場にある高圧洗浄機を使用して洗浄することもできます。
高圧洗浄機がない場合は、ホースの水でも大丈夫ですがこびりついた泥汚れや塩カル(融雪剤)を落とす場合は、高圧洗浄機のような水圧が高いものがおすすめです。
高圧洗浄機は洗車場にあり、水洗いだけの利用であれば300円程度ですので是非利用してくださいね。
おすすめの高圧洗浄機
自宅に洗車スペースがある場合は、高圧洗浄機を購入すれば下回りだけでなく、クルマ全体の洗車にも使えますし、玄関やお庭の掃除にも便利ですよ。
KARCHER(ケルヒャー) の高圧洗浄機は、パワフルな洗浄力ですが重量も軽いのでおすすめです。
下回り洗浄方法④ 下回り洗浄君
下回り洗浄君という名前を聞いたことはありませんか?
水道のホースにつないで、自動車の下に置くと上に向かって水が散水される便利ツールです。
最近では同様の他社製品も販売されており、先ほど紹介したKARCHER(ケルヒャー) の高圧洗浄機の付属品としても売られています。(お手元の物に合うか必ず確認してご購入ください。)雪国や海岸沿いにお住いの方、海のレジャーによくお出かけする方は持っておくと便利です。
下回りの洗浄を自分でDIYするときの注意点
何も考えずに下回りを洗浄していると、思わぬトラブルが発生してしまう可能性があります。そこで、高圧洗浄機を使用して洗浄するにあたっての注意点をご説明しましょう。
注意点① 電気関係の部位に水を当てないこと
基本的に、車の下回りにはABSセンサーなどの電気系の部位が存在しています。
このような部分に強い水力を加えてしまうと、故障の恐れがありますので、注意しましょう。
また、ゴムブーツの付け根の辺りについても、水を当てるのは禁物です。
この部分に水が浸入してしまうと、やはり故障の原因になってしまうのです。
注意点② 電気・PHEV自動車の充電中はNG
電気自動車やPHEV自動車の充電中において洗車機で洗浄を行うと、火災が発生する可能性があり、大変危険です。
そのため、絶対に避けるようにしましょう。
また、この手の自動車に高圧洗浄機で下回りを洗浄してしまうと、パワーユニットの部分が故障する可能性があるため、注意が必要になります。
電気が主力の自動車というのは電気関係の部位も当然多くなってきますので、洗浄においては十分に気を付ける必要があるということですね。
車の錆びを予防する方法とは?
車の下回りを定期的に洗浄するのは錆予防になりますが、それ以外にも効果的な予防法があります。
下回り塗装でコーティング(アンダーコート)
「アンダーコート施工」や「シャーシブラック」という言葉を聞いたことはありませんか?
ボディをコーティング剤で保護するのと同じイメージで、車の下回りを塗装することでサビ を予防します。
アンダーコートは、粘度が高いコーティングで施工コストがやや高額です。シャーシブラックは分厚い塗装をイメージすると良いでしょう。
コストはアンダーコートに比べると安いのですが、防錆の効果はそれほど高くないため車検毎に施工するのがおすすめです。
カー用品店やコーティング専門店でアンダーコートの施工を受け付けているところがあります。
費用は、3万〜5万円が相場です。新車納品時にディーラーのオプションやサービスで施工することもありますが、専門店と比較すると塗装範囲や厚みに差が出ます。
下回りのサビが気になる地域にお住いの場合は、専門店に相談することをおすすめします。
「アンダーコート+地域名」などで検索をすると近くの専門業者が出てくると思いますよ。
下回りの洗浄は車検時に必要?
車検の見積もり時に「下回り洗浄」という項目を見たことはありませんか?
下回りの洗浄なら自分でもできるのに本当に必要なんだろうか?と疑問に思いながらも料金を払ってる方も多いでしょう。
車検の検査ラインでは、車を持ち上げて検査員が1台1台車の下回りをチェックしています。
マフラーの割れやオイル漏れなどをチェックするためのものですが、下回りが汚れているとチェック漏れが起こるかもしれません。
そこで、検査員の方への礼儀として下回り洗浄を行うのが一般的のようです。
車の使用頻度が少ない方や日頃から下回りを洗浄している方は、車検だからと言って業者にお願いする必要はありません。
費用もかかりますので、ご自身で洗車できる方は省いても大丈夫な項目です。
もちろん、きちんと検査できるように下回りをキレイにしてから車検を受けるのが前提です。
下回りの洗車のやり方まとめ
いかがでしたか?車の下回りは普段から意識しにくい部分ではありますが、長い期間にわたって安全な走行を可能にするためにも、定期的に洗浄することが必要不可欠になります。
錆を予防することが車を長持ちさせる要素の一つになりますので、入念にやっておくことをおすすめしますよ。
ただし、洗浄の仕方を間違えてしまうと、かえって車の故障を招くことになってしまいますので、正しい知識をもって取り組むことが重要になります。
車に対するお手入れの意識をしっかりと持ち、定期的なメンテナンスに努めることが大事ですね。
また、錆を予防する手段は、洗浄だけではありません。
アンダーコート施工による予防法などもありますので、それをあわせて行うことにより、より効果的な予防をしていくというのも一つの方法になりますね。