いつの間にか車に細かいキズが・・・!
それは洗車の時にできたキズかもしれません!
でも洗車はいつも手洗いだし、洗車機に入れた事はないですよ
手洗い洗車でもキズは付きます!
洗車中に傷をつけないようにするための効果的な予防方法と、もし傷がついてしまったときの対策方法を解説しましょう
洗車傷がついてしまう主な原因
洗車傷ができてしまう原因はいくつかあります。主な原因を紹介しましょう。
傷の原因の多くはボディに付着した砂の粒子!
洗車中についてしまう傷の多くは、車体に付着した砂などの粒子やゴミ、水分が蒸発してこびりついた塩分(ミネラル分)が洗車中にボディにこすれてついてしまうものです。
これらがボディの表面についたままスポンジなどでこすってしまうと、大げさにいえば粗めのヤスリでガリガリとボディを削っているのと同じ状態になってしまうのです。そのような状況を避けるためには洗車前に水洗いをするのが有効となります。
洗車機によって傷がついてしまう場合もある
洗車機を使っているのが理由で傷がつく場合もあります。洗車機のブラシの当たりが強すぎたりブラシの素材が固いと、洗車傷がつくことがあるのです。
また、自分が洗車をする前に洗車機を使っていた車の砂汚れがブラシに付着していて、それが原因で傷がついてしまうこともあります。
洗車傷が増える悪習慣
いつの間にかついてしまっている洗車傷ですが、洗車傷ができやすくなってしまうのはなぜなのでしょうか?考えられるケースを検証してみましょう。
日頃から洗車機を使って洗車する
洗車機は手洗い洗車に比べて自分自身では防ぎようのない洗車傷ができやすくなります。手洗い洗車に比べて力加減ができるものではないので、使用した洗車機の種類によっては傷のリスクが高まってしまうことも。
最新型で高性能なマシーンを厳選して使っているのならまだしも、型遅れの古いモデルで洗車してしまうと、残念ながらキズができる危険性は高くなります。
「洗車といえば洗車機!」とばかりに、機械にだけ頼る洗車が習慣化している人は要注意ですよ!
拭き取りに普通のタオル(洗顔用など)を使っている
ボディの拭き上げに洗顔や入浴で使うような普通のタオルを使っていた場合、タオルによるこすれ傷ができやすくなります。
車体を拭く際にもっとも適しているのは、マイクロファイバーなどの超極細繊維でできたクロスです。非常に柔らかく吸水性も優れているので、拭き上げも効率的に行えますよ。
コーティングをきちんと行わない
次に、洗車には十分に気をつけて丁寧に作業をしているのに傷が増えてしまう理由としては、コーティングがきちんとされていないというケースがあります。
コーティングの被膜は車のボディを守るためには欠かせない要素です。これを一切行わずに塗装面を外気に晒し、保護被膜もないままに洗車をしていれば、当然ながら洗車傷も増えてしまいます。
愛車のためには適度なサイクルでコーティングをすることをおすすめします。
洗車で傷がつくのを防ぐには?
では、洗車中に傷がつくのを防ぐにはどうしたら良いのでしょうか?ここでは洗車傷を防止するポイントについて解説します。
洗車する前にボディの汚れを水でしっかりと落とす
まず、もっとも重要なポイントといえるのは「洗車前に水で汚れを流す」ことです。
洗車傷の多くは、ボディに砂などの汚れが付着したままいきなり洗車をはじめることでついてしまうので、その汚れをあらかじめ水で流しておくのです。
スポンジをボディに当てるときに、スポンジと車体表面の間に砂などの粒子の大きい汚れが入り込んでいない状態にします。
このひと手間を加えるだけでも、洗車傷のリスクは大幅に減らすことができます。
コイン洗車機の場合でも、備えつけの高圧洗浄機を使って対策できる
手洗い洗車ではなくコイン洗車機で洗車をする際にも、ある程度の洗車傷対策はできます。手洗い洗車のときと同様に、洗車機にかける前に備えつけの高圧洗浄機でザッと表面の汚れを落としておくのです。
自動の洗車機は傷ができそうで心配という人は、洗車機にかける前にこの方法を試してみてはいかがでしょうか。
傷をつけないための洗車機選び
洗車機は洗車傷ができやすいというリスクがあるのは知っていても、やっぱり便利なものだし、できれば活用したいという人も多いと思います。
ここでは洗車傷をつけないための洗車機選びのコツをお教えします。
できる限り最新式のタイプを選ぶ
洗車機を使う際は、できる限り最新式のタイプを選びましょう。最近はほとんど見かけませんが、古いタイプの洗車機はブラシの素材が硬いプラスチックブラシの場合があります。特に地方の洗車場に多いようなので気をつけてくださいね。
最新型の機械ならば性能も良いので洗車傷はかなりできにくいといえます。洗車方法自体も進歩してブラシも改良されています。
最新型の機械ならムートン・ウレタン・特殊加工を施した布や改良型ナイロンなどの柔らかで吸水性の良い素材を使っており、非常にソフトな洗い上げとなっています。
また、ブラシを使わないノンブラシ洗車機もありますよ。
正しい手洗い洗車の手順
ここでは、洗車傷を作らないための正しい手洗い洗車の手順について解説します。
1.タイヤ・ホイールを洗う
まずは一番汚れがついているタイヤ・ホイール周りを洗います。シャワーの水をたっぷりかけて、表面の泥や砂を流しましょう。
次にバケツに泡立てたカーシャンプーの泡をスポンジに取り、シャンプー洗いをします。タイヤの目や洗いにくい部分はブラシなども使って、丁寧に洗います。
汚れが落ちたら、再びシャワーで水をたっぷりかけ、シャンプー泡をしっかり洗い流します。
2.ボディ・窓を洗う
続いてはボディや窓を洗います。タイヤ周り同様、最初にシャワーでたっぷりと水をボディ全体にかけます。順序はルーフ・窓ガラス・ボンネット。トランクといった具合に、上から下に向けて流していく感じです。この水洗いで表面の砂や埃を流し、洗車傷を予防します。
続いて、シャンプー泡で洗います。バケツに新たに作ったシャンプー泡を綺麗なスポンジに含ませ、ボディを洗っていきましょう。順序は水洗いと同じく、上から下のパーツに向かってです。スポンジはボディに軽く当てて滑らせるように、優しく洗ってくださいね。
シャンプーの泡をしっかりと水で洗い流す
全体がシャンプー泡でまんべんなく洗えたら、すぐにシャワー水でシャンプーの泡を洗い流します。このときも上から下に向けて流しましょう。
広い面は比較的しっかりと流せるものの、ドアの隙間やミラーの接合部などに洗剤が溜まって残ってしまうことが多いので、細部にも注意をはらって徹底的にすすぎをしましょう。
水が乾く前に拭き上げをする
水でしっかりとシャンプー泡を流し終えたら、表面の水分が乾く前にボディの拭き上げをします。吸水性がよく柔らかいマイクロファイバークロスなどを使って、ルーフから順に下に向かってパネルごとに仕上げていくようにすると拭き残しもなく効率がいいですよ。
クロスは押しつけず滑らせるのが基本動作です。また、拭き上げも細部に水が残りがちなので、拭き残さないようしっかりチェックしましょう。
ワゴンなど車体が大きくて拭き上げが大変な場合はクロスを両手で大きく広げ、拭き上げる面にフワッとかぶせてそのままスッと手前に引くと簡単に水分が拭き取れますよ。
車内の掃除をする
拭き上げまでの作業が終わったら、最後は車内の清掃です。フロアマットを取り外して車外で埃をはたき、車内には掃除機をかけていきます。
座席シートの境目や足元などには食べ物のカスや埃の塊、ダニの死骸などが累積しているものなので、しっかりと吸い出しましょう。
そしてナビ画面やハンドル周りなどの手垢や埃をクロスで拭いたら、手洗い洗車は全て完了となります。
傷がついてしまう間違った洗車方法とは?
ここでは、洗車傷がついてしまう間違った洗車方法についてもご説明します。正しい方法との違いを見比べて、なぜ駄目なのかをしっかり理解しましょう。
地面に落としたスポンジをかまわず使ってしまう
これは誰もがうっかりやってしまうことだと思います。洗車中に手が滑るなどして地面に落としたスポンジを、そのまま継続してボディ洗いに使ってしまうというものです。
落としたのがたとえ一度だけだったとしても、地面に接触したスポンジはボディ洗いに使ってはいけません。洗車傷を作る原因になります。
スポンジには無数の細かい穴が開いるのですが、地面に接触するとその穴に砂や汚れが詰まります。そのスポンジで洗車をすれば、砂の粒子をボディにこすりつけることになるのです。
ちょっとくらい大丈夫だろうとばかりに使ってしまって、あとから後悔してしまうことも考えられます。愛車のためを思うなら、ボディを洗うスポンジはきちんと綺麗なものを使いましょう。
下回りとボディを同じスポンジで洗う・同じタオル(クロス)で拭く
こちらも上記を同じ理屈なのですが、砂や汚れの詰まったスポンジ・クロスでボディを洗ったり拭いたりするというのもNGです。
タイヤ・ホイール洗いに使ったスポンジやクロスをボディ洗いにまで使ってしまうと、傷の原因になります。ここは横着せず、車の下回りとボディで使うスポンジ・クロスは、混同せずきっちりと分けましょう。
ゴシゴシと力を入れて洗う
汚れを綺麗に落としたいあまりに力が入ってしまい、ゴシゴシとスポンジを当てて力強く洗ってしまうのもやってはいけない方法です。
洗車は優しく、なるべくボディをこすらないように行うのが鉄則です。シャンプーの泡で汚れを包んで、浮かび上がらせることによって優しく汚れをオフするという意識で洗車をしましょう。
傷をつけないための手洗い洗車のポイント
ここからはさらに、洗車で傷をつけないための手洗い洗車のポイントについて、深掘りしたいと思います。洗車をはじめる前から気をつけたいポイントもありますので、よくご確認くださいね。
予備のスポンジ・タオルを多く用意する
洗車中に地面に落としてしまうことや汚れの付着を考慮して、スポンジやタオル(クロス)は予備分を多めに用意しておきましょう。
たとえ地面に落とさなかったとしても、何度も洗車で使えばスポンジには確実に汚れが詰まっていきます。ボディ洗いに使うスポンジは、せいぜい3回までを限度として新品に交換するのがベストかと思います。
使い古したボディ用のスポンジやクロスはタイヤ洗い用に回すなどして、賢く使い回しましょう。
砂が舞い上がるような風の強い日の洗車は避ける
こちらは気候のコンディションについてですが、洗車をするなら風が強い日はなるべく避けましょう。砂が舞い上がるような強風の日に洗車をしてしまうと、水で濡れたボディに砂や埃が付着してしまい、洗車傷の原因となります。
洗車に一番適しているのは、曇り空で風が吹いていない日です。それに加えて、気温が高くない時間帯を選べればなお良いでしょう。
丁寧に優しく洗う
手洗い洗車における基本中の基本ですね。洗車作業はどの工程も丁寧に行って、特にボディは優しく洗うようにしてください。
車の塗装は案外デリケートなものです。コーティングをしてあっても、強い力を加えれば傷はどうしてもできてしまいます。スポンジでシャンプー洗いをする際は決してこすらず、スーッと撫でるように滑らせて優しく洗ってくださいね。
中性洗剤で洗車しても大丈夫?
洗車では専用のカーシャンプーを使うのが常識ではありますが、実は中性洗剤でもカーシャンプーの代用として洗車はできます。
ただし、気をつけてほしい点がありますので、以下でご紹介しますね。
台所用洗剤(ジョイなど)を使って洗車することは可能
一般のご家庭にある台所用洗剤を使って洗車をすることは可能です。カーシャンプーも台所用洗剤も大半は中性洗剤なので、表面の汚れを落とすという点では同様の働きをします。
台所用洗剤はどこのご家庭でも必ず一本は常備してあるものなので、すぐに用意できるという点では優れています。カーシャンプーを購入する場合は事前に種類を厳選して慎重に選ぶ必要があるのですが、台所用洗剤は悩む必要もありません。
価格もリーズナブルなので、とてもお手軽に洗車に活用できるかと思います。
油汚れを効果的に落とせるというメリットがある
台所用洗剤を使うメリットとしては、油系の汚れをスッキリ落とせるという点が挙げられます。テレビCMでも宣伝しているように、台所用洗剤は油汚れを効果的に落とす成分が配合されています。
界面活性剤には油分を分解して表面から引き剥がす効果があるので、洗剤の中でも特にしつこい油汚れに高い効果を発揮するのです。カーシャンプーで落とせないような水垢までも落とせたりと、高い洗浄効果もあります。
台所用洗剤のデメリット
油汚れを落としやすいというメリットがある一方で、台所用洗剤の使用にはデメリットもあります。
第一のデメリットは「泡切れの悪さ」です。台所用洗剤は車専用のカーシャンプーに比べて洗浄成分が残りやすく、ボディ表面から完全に除去するにはかなりの水をかける必要があります。
そしてもうひとつのデメリットは、「洗剤成分によってワックスも落としてしまう可能性がある」ということです。台所用洗剤は油分を分解することに特化した洗剤なので、油分を多く含むワックスは相性が悪いのです。
そして台所用洗剤はゴム素材の劣化を早めるという危険もあります。窓ガラス周りのゴムやタイヤがダメージを受ける場合があるので、注意が必要です。
台所用洗剤で洗車することで、ワックスコーティングやゴム素材も影響を受ける場合があることを知っておきましょう。
おすすめは洗車用の洗剤!
台所用の中性洗剤についてご紹介しましたが、やはりおすすめは洗車専用の洗剤です。
泡切れの良さやボディへの負荷の面を考えると、中性洗剤よりも洗車用の洗剤のほうが格段に優れています。
ここでプロによって開発されたおすすめの洗車用洗剤シリーズをご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ミネラル系の汚れに効く『SPECIAL ワン』!
イオンデポジットやミネラル系の汚れに効果的なのが『SPECIAL ワン』です。
いつの間にかついてしまったボディの水垢や雨染みを瞬時に落としてくれるスグレモノです。
しかもそれだけではなく、ホイールやパネル境目の目地など細部の汚れや鉄粉・地下水による黄ばみにも抜群の効果があり、あっという間に汚れを溶解してくれます。
洗い流したあとの水切れもスッキリ気持ちよく、さっぱりと仕上がりますよ!
タール・油系の汚れに『SPECIAL ツー』を!
しつこいタールや油系の汚れを落とすには『SPECIAL ツー』が効果的です。一般的なカーシャンプーでは落としきれない油分を根こそぎオフしてくれます。
ヒンジ周りやドアハンドル周辺にできやすい黒スジタイプの水垢汚れを落とすのにも最適ですよ。
このX-02で洗浄を行うとボディ表面の油分除去が完璧にできるので、洗車後に行うコーティング前の下処理にも最適です。見違えるようなサラサラで真っさらな塗装面へと様変わりしますよ。
タンパク質系(虫の死骸など)の汚れには『SPECIAL スリー』を!
高速道路の走行中などに付着する虫の死骸や、タイヤ近辺につくカエルの残骸などのタンパク質系の汚れに効果的なのが『SPECIAL X-03』です。
タンパク汚れは放置すると酸化・腐食して車にもよくない影響があるので、見つけたらすみやかに除去するのが大切です。
乾燥するとこびりついて取れにくく厄介なこのタンパク汚れも、『SPECIAL スリー』ならスピーディーに落とせます。こする必要もないので傷をつける心配もなく、虫の死骸対策におすすめな一本です。
傷をつけないためのコーティングのポイント
洗車傷を作らないためには洗車方法などに気をつけるのが大切ですが、しっかりと良いコーティングを塗布しておくというのも傷予防には非常に有効な手段です。
ここでは、洗車傷をつけないためのコーティングのポイントについて解説します。
コーティング剤を使って自分で愛車のボディを保護できる
ここは重要なので何度でもお伝えしますが、きちんとコーティングを施工すれば、洗車傷をはじめとした日常的な傷から愛車を守ることができます。
もちろん専門業者による高度なコーティング施工を受けるのが確実な方法ですが、そうなると下処理を含めて10万円近くの費用が必要となり、悩ましいものでもあります。
そんなときに心強いのが、DIYが可能なコーティング剤です。洗車の終わりに吹きかけるだけという、お手軽なスプレータイプのコーティング剤があります。
ガラス質でコーティングすれば塗装面に細かな傷がつきにくくなる
なぜこんなにもコーティングをおすすめするのかといえば、その材質の堅牢さが素晴らしいからです。ガラス質のコーティング剤は、塗布後に完全硬化すれば大変強固なガラス被膜を形成してボディを守ります。
このガラス質のコーティング被膜は洗車中につく傷にも強く、デリケートな塗装面を細かな傷からしっかり守ってくれます。
洗車傷予防におすすめのコーティングスプレー
ここでおすすめのコーティング剤をご紹介したいと思います。先ほど解説したとおりの、お手軽なスプレータイプのセルフコーティングスプレーです。
お手軽とはいえ、その効果はカーメンテナンス専門家お墨付きの逸品です。どのコーティング剤を選べばいいのか分からなくてお困りの方は、まずこちらを試してみてくださいね!
セルフコーティング剤といえば『SPECIALE グロスブースター』
面倒な手間がなく、お手軽に自分でできてしまうコーティング剤といえば『SPECIALE グロスブースター』で間違いないです。しかもその品質の良さは、プロの専門家も認めるほどのクオリティ。
車業界の専門家が研究開発したSPECIALE グロスブースターは、本当にプロ顔負けの仕上がりが実現します。完成した被膜は表面のこすれに強く、特に塗装表面の保護に素晴らしい効果を発揮するので洗車傷対策としての機能は申し分なしです。
さらに傷からの保護だけではなく、雨染みや水垢・鉄粉の対策にも効果を発揮してくれます。
水洗いやシャンプー洗車でのセルフメンテナンスがグンと楽になるかと思いますよ。
そしてコーティングしたあとはシルキーで滑らかな光沢が美しく、うっとりするような滑らかな手触りを実感して頂けると思います。
コーティング剤選びは、賢く堅実に!
カーメンテナンスの初心者だと、よく分からないままにメンテ用品を揃えて大失敗することもあります。後悔しないためには、SPECIALE X-Glossのような専門家のおすすめ品を賢く選ぶのがいいのではないかと思います。
手軽に施工できる利便性を備えつつも、高い光沢性・対スクラッチ性能・防汚性能を兼ね備えています。
ここまで全方位的にバランスの良いコーティング剤はそうそうあるものではありません。
驚くほど簡単に、誰でも極上の仕上がりが実現するという「こういうのが欲しかった!」といえる逸品なので、ぜひ一度その凄さを直に体感なさってくださいね!
洗車傷がついてしまったときの対策方法
十分に気をつけていても洗車傷がついてしまった!というときは、どうしたら良いのでしょうか?ボディについた傷は、傷の種類や深さによって対処方法が異なります。その判断基準についてお話ししますね。
傷がついてしまったときには研磨し、ボディを磨くのが基本
まずは軽度の洗車傷などボディの表面にうっすらとついてしまった細かな傷などについてですが、このような浅くて重症ではない傷の場合は、コンパウンドと呼ばれる研磨剤を使い、ボディを磨いて傷を目立たなくなるように対処するのが一般的です。
コンパウンドは様々な形状があるので、傷の具合によって使い分けをします。純粋にコンパウンド剤のみのものからワックスを合わせたものまで様々ですが、表面の傷を磨いて消すという目的は一緒です。
爪がひっかかるほどに深い傷の場合には簡単には消せない
ただし、コンパウンドでの研磨だけでは対処できない傷ももちろんあります。
素手で触ったときに爪がひっかかるような深い傷の場合は、さらに高度な傷除去の工程が必要になります。
また、コンパウンドでの研磨を行う際はボディの汚れや油分をしっかりと除去しておく「下処理」という作業が非常に大切です。
自分で上手くやれる気がしないという場合はプロに依頼したほうが良い
コンパウンドでの研磨にしても、自分でやるにはハードルが高いと感じる人は、無理せずカーメンテナンスのプロに依頼をした方が無難です。
傷の研磨はある程度の経験とテクニックが必要なものなので、慣れないうちはセルフでの施工に不安もあるかと思います。愛車に気になる傷があるのだけど、自分では傷消しが難しいという場合は車の塗装専門店やカーメンテナンスのサービスを扱っているお店に一度、相談をしてみてくださいね。
傷消しアイテムの使い分け方
車のボディについた傷を自分で消す方法は色々あります。ここではその種類と具体的なアイテムの説明をしますね。
深刻な傷ではない限りコンパウンドを使うのが基本
車のボディについた傷は、深刻なものでもない限りはコンパウンドで研磨するのが基本的な対処方法となります。コンパウンドは小傷消しから塗装後の仕上げ磨きまで幅広く使える研磨剤で、粒子の細かさが粗目から極細目まで種類があります。
形状もペースト状のものからシートタイプまで様々な種類があり、用途によって使い分けができます。初めて使う人はまずは微粒子タイプのものから試してみるのがおすすめです。
細かな傷の場合にはワックスを検討する
非常に細かくてそこまで目立たない傷なら、ワックスタイプの傷消しを検討しましょう。傷消しのワックスはおもに固形タイプと半練りタイプの2種類に分かれます。
固形タイプは研磨剤を含まず、傷を表面から埋めて隠すのを目的としています。傷の部分にシリコン成分などを充填して境目をぼかし、目立たなくする効果があります。しかし傷を埋めているだけなのでワックスが落ちるとまた傷が浮きあがってきてしまうため、何度も塗り直す必要があります。
半練りタイプは研磨剤を含んでおり、傷自体を削り落として消した上にワックスでさらにカバーするという効果があります。傷そのものを研磨するので傷は長期間に渡って目立たなくなりますが、磨きすぎるとかえって傷を増やしてしまうので注意が必要です。
広範囲の擦り傷の場合にはスプレータイプにする
一部分にだけ傷ができたのではなく、広範囲にわたって擦り傷が広がっている場合はスプレータイプのものがおすすめです。少し深めの傷まで対処できるのが特徴で、コンパウンドやワックスでは対処が難しい白っぽく残った擦り傷にも使用できます。
ただし使う前にボディについているワックス成分などを除去しておく必要があり、また、種類も車のカラーに合わせて選ばなければいけないなど、少なからず経験値が必要なアイテムではあります。
塗装剥がれ・ワンポイントだけの傷の場合にはタッチペンタイプにする
深い引っかき傷で塗装が剥がれるなどのワンポイントだけの傷ならば、ペン型の傷隠しが便利です。傷が入った部分にだけピンポイントで薬剤をつける、タッチペンタイプのものです。
スプレータイプ同様、施工前に下処理が必要で車のカラーに合わせて用意する必要があります。さらに塗布後にサンドペーパーで研磨して仕上げるという手間もあるので、やや技術を要する補修でもありますが、仕上がりは非常に綺麗なので完璧さを求める人にはおすすめです。
コンパウンドを使う手順
ここからは、セルフでできる傷消しテクニックの解説をしたいと思います。まずはコンパウンドを使った研磨方法のご紹介です。初めての人でも、以下の説明に沿って慎重にやれば失敗するリスクも減りますので、ぜひ参考にしてくださいね。
コンパウンドで研磨する方法
1.マスキングテープで作業する範囲を囲む
まずは研磨したい範囲を決めて、マスキングテープで囲います。
マスキングする理由は、ほかの必要ない部分まで研磨したりコンパウンド剤が余分に付着するのを防ぐためです。
2.スポンジに水を含ませて絞る
スポンジに水を含ませ、軽く絞ります。スポンジに水を含ませることによって研磨熱を下げ、塗装面を傷めることから守ります。ちなみにスポンジは新品の綺麗なものを使いましょう。
3.コンパウンドをスポンジにつける
水を含んだスポンジにコンパウンドを取ります。缶入りのものなら表面を軽く撫でて、スポンジに薄くつける感じです。
4.傷の周辺に慣らしていく
コンパウンドをつけたスポンジの面をボディの傷に当てます。こすらないように優しく、傷の周辺にまんべんなく馴染ませるようにつけていきましょう。塗り残しに注意です。
5.傷を研磨する
傷の周辺にコンパウンドが薄く塗布できたら、いよいよ研磨です。スポンジが少し潰れる程度の強さでボディに当て、縦横に動かします。このとき、円を描くように動かすのはNG。サークル状の傷ができてしまいます。必ず直線的にスポンジを動かしましょう。
6.コンパウンドを拭き取る
研磨作業が終わったらコンパウンドを拭き取ります。このときもむやみにこすらないように気をつけてくださいね。コンパウンドが残らないよう、布でしっかり拭き取ります。
拭き取りも直線的な動きで行なってくださいね。
傷がついたときに使える傷消しワックスとは
続いては、傷消しに使えるカーワックスについて解説します。こちらは形状がおもに3タイプありますので、どのタイプが合っているかを見極めて使うようにしましょう。
ボディの傷を消すのに特化したワックス
おもに通常のワックスはボディ表面に薄い油脂被膜を形成し、水弾きをよくしたり光沢感を高めるために使われますが、ボディの傷を目立たなくする効果に特化したワックスもあります。
傷消しに特化したワックスは種類も色々あり、効果に合わせて研磨剤など配合されているものなどもあるので、選ぶ際には成分にどんなものが入っているかについても気をつけましょう。
固形タイプ・半練りタイプ・拭くだけシートタイプがある
傷消しに特化したワックスには、3タイプあります。いわゆる昔ながらの王道な固形タイプ、研磨剤入りの半練りタイプ、ワックス成分が染み込んだ不織布シートで拭き上げるシートタイプなどです。
傷の程度によって使い分けするのが一般的で、ごく軽度のこすれ程度ならシートタイプを、それよりは目立つものなら半練りタイプや固形タイプで対処します。
研磨剤が入っているかどうかを確認しよう!
傷消しに特化したワックスの場合、その用途理由から研磨剤が入っているものがあります。ワックスを塗りこむと同時に傷を研磨し、表面を平らに整えつつ被膜でカバーするというものです。
傷を応急処置的に隠したいだけならば研磨剤なしのタイプを、傷そのものを削り落としたい場合は研磨剤入りのタイプをと、希望に合わせて選択できます。
研磨剤入りのタイプは使い方を間違えると傷をさらに作ってしまうので、取り扱う際には注意しましょう。
傷消しワックスの効果は薄いのか
手軽に傷の対処ができるのが便利な傷消しワックスですが、効果はどの程度なのでしょうか?ここでは特にデメリット面について検証します。
成分によっては効果が薄く、ボディを傷める原因になる
ワックスは成分的には強い効力が期待できず、思っていたような効果が得られない場合もあります。簡単に落ちてしまうものでもあり、決して効果が高いとはいえません。
また、ワックスには油脂成分が多量に含まれており、これが車のボディを傷める恐れがあるとされています。油脂は塗装面にとってはあまり良いものではなく、酸化して劣化を早めたりといった弊害もあるのです。
研磨剤入りワックスで傷を作ってしまうことがある
傷消し目的でワックスを使う場合、研磨剤入りのタイプもあることはあるのですが、かえって傷を増やしてしまう場合もあります。研磨剤入りワックスを強く塗り込むことによって、こすれ傷を作ってしまうことがあるのです。
研磨剤入りのタイプを使うならば、研磨のしすぎには十分に注意して、新たな傷を作らないよう気をつけて作業しなくてはいけません。
耐久性が薄く、ひんぱんに掛け直しをする必要がある
ワックスコーティングにとって一番のネックとなるのが、耐久性の薄さです。
プロ施工のガラスコーティングであれば3年は持つといわれる中、ワックスは数週間〜1ヶ月程度しか持たないとされています。
最も耐久性があるとされている固形タイプのワックスでも、おおよそ1ヶ月ごとに塗り直しをする必要があります。愛車に手をかける時間がそう多く持てない人には、ワックスでの傷消しは不向きといえます。
傷消しワックスはおすすめできない
このように、正直に申し上げて傷消しワックスの使用はおすすめできるものではありません。
以下でさらにその理由について解説しますね。
傷消しワックスは酸化の原因になることも!
ワックスをかけたからといって、長期間洗車をしないままでいるとボディによくありません。
ワックスが酸化して、ボディにこびりついてしまうことがあります。
ワックスは落ちやすい反面、その落ち方は場所によってまちまちです。何度もワックスをかけていると、やがて古い成分が残って重なってしまう部分が出てきます。それらの古いワックス成分は酸化を起こし、ボディに悪影響を及ぼします。
このようにこびりついたワックスは落とすのが難しいため、常態化してボディが痛む原因にもなります。程度によってはプロに除去作業を依頼した方が良い場合もあります。
酸化することによって黒ずみ・黄ばみの原因にもなる
ワックスが酸化することの弊害は色々あって、ボディが傷むだけではなく黒ずみや黄ばみの原因にもなります。
こびりついたワックスが落とすのが難しいのと同様に、こういったボディのシミも落とすのが難しいものになります。
愛車を綺麗にしたくてしているはずのワックスが原因で、ボディに無残な黒ずみ・黄ばみができてしまったら、さすがにショックですよね。
傷を消したいのであればコンパウンドで研磨するのが一番
ワックスで傷をカバーするのは、結局は一時しのぎの応急処置程度の効果しか期待できません。本当に傷を消したいのであれば、コンパウンドで研磨するのが一番の方法となります。
コンパウンドでの研磨はセルフ施工可能な作業ですが、もし自信がないという場合はカーメンテナンスの専門店などに相談してみてくださいね。
傷がつかないように予防を徹底しよう!
今回は洗車中に傷がついてしまう理由や予防の方法、傷がついてしまったときの対処方法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
多くの洗車傷は、ボディ表面の砂や汚れを洗車前に洗い流すことによって予防できることが分かりました。また、丁寧に手洗い洗車することや品質の良いコーティングを施すことも有効です。
もし洗車傷がついてしまった場合は、傷消しワックスやコンパウンドでの研磨などの対処方法がありますが、行う際には傷の程度や愛車との相性をきちんと考慮する必要があります。
そうなる前に、まずは徹底した洗車傷予防をして愛車を守りましょう!洗車前の水洗いなど、ちょっとしたコツで洗車傷はできにくくなります。
今回ご紹介した方法で、しっかり洗車傷を予防してくださいね!