洗車に食器用の中性洗剤を使うのはあり?メリットやデメリットは?

洗車に関する情報を調べていると食器用の中性洗剤で洗車をするという情報を目にする事があります。
食器用の中性洗剤とは、日頃台所で使っている洗剤ですね。

ママレモンやジョイが有名ですが、どちらも中性洗剤です。

実は洗車専用のカーシャンプーもほとんどが中性で、性質としては食器用洗剤と同じです。ですので、食器用洗剤で洗車をするのは絶対にダメ!というわけではありません。

しかし、台所用の洗剤を使った洗車はおすすめできません。

今回はカーシャンプー以外の中性洗剤で車を洗うメリットやデメリットを詳しく紹介します。

目次

食器用の中性洗剤で洗車できるの?

食器用洗剤で洗車できるの?

食器用の中性洗剤で洗車をするという話を聞いたことがありますか?
ちょっと聞くだけだと少し異様な感じがしますが、先に結論を言ってしまうと食器用の中性洗剤で洗車をすることは可能です。

洗車用のカーシャンプーも台所で使う食器用洗剤も目的は「汚れを落とす」ことです。
そしてどちらも中性洗剤であるという点も共通しています(一部商品に中性でないものもあります)。

カーシャンプーは車の塗装面を洗浄するものですが、台所用の洗剤は食器を洗うのに使うものです。
人の口に入る可能性もあるので、害があるような強い成分は使われていないので、塗装にダメージを与える可能性は低いと考えられます。

食器用洗剤で洗車するメリット

食器用洗剤で車を洗うメリット

食器用の中性洗剤をカーシャンプーの代わりに使えることはわかりましたが、メリットはあるのでしょうか?

食器用洗剤はは手に入れやすい

ほとんどのご家庭、台所用の洗剤はあると思いますので、思い立った時にすぐに洗車をすることができます。
また新しく買うという場合でも、スーパー、コンビニ、ドラッグストアなど近所で必ず買うことができるので、わざわざカー用品店まで出向いていく必要がありません。

食器用洗剤は価格が安い

洗車用のカーシャンプーと比べて食器用の洗剤は価格も安いので、お財布にも優しいというのが嬉しいところです。
これらを総合した「手に入れやすさ」が食器用洗剤の大きなメリットといえるでしょう。

食器用洗剤は油汚れに強い!

台所用洗剤は食器や調理器具を洗うことを想定しているため、油を分解する成分が添加されていることが多いです。
この成分によって洗車用の洗剤ではなかなか落とせない、油膜などの汚れをいとも簡単に洗い流してくれます。

食器用洗剤として台所で使える

車の洗車に使った食器用洗剤が車や汚れに合わなかったとしても、本来の用途である台所用として使用すればいいだけですので、購入して大失敗ということはないでしょう。

食器用洗剤は車の窓の水垢落としに効果がある!

車のガラスの水垢に中性洗剤が有効

油汚れを落とすために作られている食器用洗剤は、窓ガラスの油膜取りにとても有効です。
ウォッシャー液で落ちない油膜もあっという間に綺麗になります。

洗車するほどではないけど、窓の油膜が気になるときは、食器用洗剤でさっと洗う手軽でいいですよ。
ただし、窓ガラスの周辺にはゴムパーツなどもあるのですぐに水で洗い流すようにしてくださいね。

また、油膜が綺麗に落ちるからといってウォッシャー液として使えるわけではありません。
ウォッシャー液のタンクに中性洗剤を入れるのはNGです。

食器用洗剤で洗車するデメリット

中性洗剤で車を洗うリスク

台所用の中性洗剤で洗車をするデメリットもあるのでしっかり確認してください。

樹脂や塗装の変色

洗車用の洗剤と比べて台所用の洗剤は、油を浮かせて洗浄する成分の界面活性剤の濃度が高いため、長期間使用すると樹脂パーツや塗装が変色してしまう可能性が高くなります。

ゴム材も界面活性剤に弱いので、何度も繰り返し使うことで、窓枠のゴム部分などの劣化が心配です。

ワックスも落としてしまう

ワックスは油分でできているため、油汚れに強い食器用洗剤を使うと流れてしまいます。

古いワックスをきれいに落とすのにはとても向いていますので、古いワックスを落として新しくワックスを塗りたいときは問題ありません。

泡切れが悪い

食器用洗剤はカーシャンプーと比較すると泡切れが悪い傾向にあります。
しっかりと流したつもりでも洗剤が残ってしまう可能性があるのですすぎは念入りにしてくださいね。

洗車に使ってはいけない食器用の洗剤

ここまで食器用洗剤で洗車をする際のメリットとデメリットをお伝えしてきましたが、あくまでも「中性洗剤」に限った話になります。

台所で使う洗剤のほとんどが中性ですが、なかにはアルカリ性のものや酸性の洗剤もあります。
アルカリ性の洗剤は中性のものと比べて洗浄力が高くなりますので、塗装がはげてしまったり、コーティング剤やパーツを傷めてしまう可能性があります。

また酸性のものは、塗装が変色してしまったり、アルミパーツが溶け出してしまう可能性があります。
中性洗剤でも柑橘系のものは、植物の酸の力で塗装の変色やアルミパーツのシミにつながる可能性がありますので、使用は控えましょう。

中性洗剤でタイヤの洗車は避けるべき

ホイルとタイヤの洗い方

カーシャンプーの代わりとして、食器用の中性洗剤で洗車をしても大きな問題がないことはわかりました。
しかし、タイヤだけは中性の洗剤であっても使ってはいけません。

タイヤは路面との摩擦による磨耗や裂傷から守るための保護成分でコーティングされています。
台所用の中性洗剤で洗ってしまうとこの保護成分が流れてしまうことも。

タイヤの寿命が短くなるのはもちろんのこと、最悪の場合、タイヤに亀裂が入り思わぬ事故に繋がってしまう可能性もあります。
台所用の中性洗剤で洗車を行う場合でもタイヤに洗剤が付かないように注意する必要があります。

酸性やアルカリ性の洗剤を使うとどうなる?

アルカリ性の洗剤、酸性の洗剤はパーツや塗装にダメージを与える事があるので、洗車の際は洗剤の成分に注意してくださいね。

中性洗剤の特徴

中性洗剤は、洗浄力こそアルカリ性や酸性のものに劣りますが、金属や塗装面にたいしての影響が少なく、安心して使用することができるという特徴があります。
ほとんどのカーシャンプーが中性であることもうなずけますよね。

アルカリ性洗剤の特徴

アルカリ性洗剤は、洗浄力が強いのが特徴ですがプラスチックなどのパーツを傷めてしまう可能性があります。
また、きれいに洗い流さないと洗い残し部分が強アルカリ性に変質し、そこから侵食が起こってパーツを傷める原因となってしまいます。

酸性洗剤の特徴

酸性洗剤は、何といっても金属を溶かすという性質が特徴的でしょう。
金属イオンによる汚れを酸性洗剤で取るということがプロの世界ではありますが、前述の通りコントロールできないと金属を溶かしてしまいますのでご自身で洗車をする際には使用しないようにしましょう。
また洗い流しきれなかった部分が酸焼けしてシミになってしまうこともありますし、金属皮膜にまで侵食してしまうと錆びの原因にもなってしまいます。

アルカリ性、酸性については度合いの弱いものから強いものまで幅広くありますので、一概にリスクがあるとは言えませんが、あえて選択をする必要もないと思いますので、車を洗車する場合は中性洗剤を選ぶようにしましょう。

食器用洗剤で洗車するときのポイント

食器用洗剤は洗浄力が強いので、希釈して使用します。
目安としては4リットルから5リットルの水に数滴使う程度で十分です。
濃度を高くしすぎてしまうと泡が流し切れなかったり、ゴムパーツを傷めてしまう可能性もありますので注意しましょう。

繰り返しになりますが、洗剤の成分が残らないようにすすぎは念入りに行いましょう。

食器用よりも洗車用の中性洗剤が良い理由

洗車はカーシャンプーの方がいい

食器用洗剤でも車を洗うことはできますが、車は専用のカーシャンプーで洗車するのが理想です。

カーシャンプーも台所用の洗剤も同じ中性洗剤ですが、洗車用のものは車の汚れを取ることに特化していますので、塗装やパーツにダメージがないように作られています。

また汚れを取るだけでなく、付加価値が乗っているのもカーシャンプーの特徴です。
例えば、撥水性を増したりやツヤを出してくれる効果。乾燥時のシミ(イオンデポジット)を防いでくれるなど、各メーカーによって特色ある付加機能があります。

また台所用洗剤と比べて泡切れがいいので、泡の流し残しが出にくいのも特徴です。

カーシャンプーの選び方

では愛車を手洗いするために必要なカーシャンプーの選び方をご紹介していきたいと思います。

まず重要になってくるのは泡立ちがいいということです。
泡立ちがよければ、その分だけスポンジとボディ表面の摩擦は小さくなっていきますので、砂などの汚れとスポンジの摩擦による細かな傷を防ぐことができます。
同時に泡切れがよく、最後に水で洗剤を流したときに流し残しが少なくなる洗剤を選んであげましょう。

また洗車用の洗剤は各メーカーに色々な特徴があります。
例えばボディーの色に対応した洗剤を選ぶことで、その色特有の汚れ、傷を目だなくしてくれるという効果を得ることができます。
他にも洗車をして汚れを落とすだけでなく同時にワックス効果も得られるワックスインシャンプーのようなお手軽商品もあります。

また水垢除去に特化したものや虫や鳥のフン除去に特化したものなど、細かいニーズにこたえてくれる洗剤もあります。
泡立ちがよく洗い流しやすいもので、ご自身のニーズにあった洗車用洗剤を選んであげてください。

おすすめのカーシャンプー

ミネラルオフシャンプー

カーシャンプー選びに失敗するとせっかく丁寧に洗い上げた車を傷めてしまうことになりかねません。
軽視されがちなカーシャンプーですが、頻繁に車に触れるものだからこそ良いものを使って洗ってあげたいというのが僕たち車好きの想いです。

洗車場に備え付けの高圧洗浄機から噴射される洗浄剤を使う方法もありますが、コストを極限まで削る為に原価の安い洗剤や洗浄成分を薄めた粗悪なものに当たってしまうリスクも。

せっかくあなたの大切なお車をきれいにする為に貴重な時間と労力を使うなら、カーシャンプーだけでもちょっと贅沢な『ミネラルオフシャンプー』を試してみてはいかがでしょうか。

『ミネラルオフシャンプー』は一般的なカーシャンプーの洗浄で落とせる花粉、黄砂、虫、砂ホコリや泥跳ねによる汚れの除去に加え、今までのカーシャンプーにはなかった『極初期のイオンデポジットを予防、軽減する効果』がプラスされています。

何より、ガラスコーティング専門店で開発され実際に店舗でも使われている最高級のカーシャンプーです。

洗車の基本

カーシャンプーを使った洗車の流れは次のようになります。

洗車の手順

プロが実践している洗車方法は次の記事で紹介しています。

食器用洗剤であえて洗車する必要はない!

食器用洗剤はカーシャンプーの代わりとして使えることはわかりました。

しかし、あくまでも緊急避難的な代用品であり、洗車用の洗剤と比べれば当然洗車用の洗剤に軍配が上がるのは当然のことです。

もし台所用の中性洗剤で洗車をして、流し残しがあったせいでシミや錆びの原因となってしまったら、本末転倒となってしまいます。

洗車をしようと思ったけどカー用品店がお休みだったなどの場合を除けば、機能性も安全面も高い洗車用の洗剤で洗浄してあげることをおすすめします。

大切な車ですから、しっかりと準備をした上で洗車をして、きれいに長く愛車に乗ってあげてください。

中性洗剤(台所用)で洗車はできるのか?

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