あなたは車のワックスがけに悩んでいませんか?
ワックスを塗るのは難しいと思われがちですが、正しくきれいに洗車されていればワックスがけは簡単ですよ!
この記事では、初心者でもきれいにワックスがけができるように、ワックスの種類や塗り方のポイント、注意点などをまとめました。
コツさえつかめばワックスがけが楽しくなりますよ。
車のワックスがけに必要な道具
ワックスがけに必要なものは「ワックス」「拭き取り用のタオル」の2点のみ!
洗車ができていればワックスがけは簡単です。
ワックス の選び方
ワックスは「固形ワックス」「半練りワックス」「液体ワックス」の3種類があり、それぞれ特徴があるので好みのものを選びましょう。
固形ワックス
固形ワックスは光沢の持続性が高く、ツヤが出やすいのが特徴です。面倒でも艶感を重視したい人におすすめです。
固形ワックスは研磨剤が配合されていないものがほとんどなので、事前の洗車で汚れを完全に落としておくのが作業のポイントです。
簡単にぬれるコーティング剤が主流になってきていますが、時間と手間をかけて愛車を磨きたい人に根強い人気があります。
半練りワックス
半練りワックスは固形ワックスよりも塗りやすく、艶よりも作業性を重視したい方におすすめです。
固形ワックスと比較すると艶感はやや劣ります。
研磨剤が配合されている商品が多く、水垢などの洗車で落とせなかった汚れを取り除く効果も期待できます。
細かいキズを消したいと思っている方は使ってみる価値ありです。
液体ワックス
液体ワックスはスプレーで施工するものがほとんどで、初心者でも手軽に塗ることができます。
3タイプのなかでも最も人気がある液体ワックスは、塗りムラが出にくくワックスがけに自信がない人、はじめて行う人に向いています。
タイプ別の人気ワックスは次の記事で紹介しています。
拭き取り用のタオルの種類
- ネル地の布
- 極細布
- 超極細繊維(クロス)
と3種類がありますが、それぞれ用途が違います。
塗りムラなく完璧に仕上げたい方は3種類用意してください。面倒な場合はワックス用として売られている汎用性のある布、もしくは極細布を用意しましょう。
ネル地の布
厚手の柔らかい布で、ワックスを大まかに拭き取るのに使用します。
極細布
ネル地より繊維が細かく柔らかい布です。ネル地の布で大まかにワックスを拭き取ったあと、ムラなくワックスを拭き取るのに使います。
超極細繊維(クロス)
メガネを拭く布を見たことはありますか?それと同じような超極細繊維でできている布です。
ワックスの被膜を均等にし、鏡のようなツヤを出すために使います。
あると便利な竹串
ワックスと拭き取り用のタオルがあれば、ワックスがけはできますが、あると便利なものもあります。余裕があれば準備しましょう。
ワックス用のスポンジ
ワックスを車に塗り込むためのスポンジは、ワックス本体に付属してることがほとんどです。
しかし、地面に落としてしまったり汚れたりした場合は、交換することをおすすめします。
スポンジに、ホコリや土が付着したままワックスを塗ると傷の原因になってしまうからです。
竹串
細かい箇所に入り込んでしまったワックスを除去するための竹串はかなり便利なアイテムです。
ヘッドライトやウィンカーの周りなどの細い隙間にワックスが入ってしまうことがあるからです。
ワックスがけをしてみよう!
車にワックスがけをする場合、まず最初に車の洗車をします。
ワックスがけ前の洗車のポイントは、カーシャンプーの成分を完全に洗い流すことです。
シャンプーの成分が少しでも残った状態でワックスを塗ってしまうと、界面活性剤の成分がボディーとワックスの間に閉じ込められてしまい、そこに紫外線が当たることで塗装面が劣化する恐れがあります。
ワックスがけをした直後は、艶が出ますが塗装面を傷めているため数週間でワックスの効果がなくなってきます。
そうすると、またワックスがけをすることになり、悪循環が生まれてしまいます。
正しい車の洗い方は次の記事で紹介しているので参考にしてくださいね。
ワックス掛け方法① ワックスをスポンジにとる
スポンジを水で濡らし固く絞る
スポンジはワックスを取る前に水で濡らして固く絞ってください。
そうすることで、ワックスを薄く伸ばしやすくなります。
ワックスをスポンジに取る
ワックスは多くつけ過ぎない!
どのタイプのワックスも、一度に多くのワックスを取らないことがポイントです。
適切なワックスの量は、スポンジを1~2度回して取る程度の量です。販売されているワックスは伸びもよいため、少ない量でも十分な効果を発揮します。
ワックスを取りすぎると、拭き取りにくくなったり乾きが遅くムラができる原因になります。
余分なワックスがスポンジについた場合は、缶のフチで落としてください。
ワックス掛け方法② ワックスを塗りこむ
ワックスを塗るときは、スポンジを「タテ→ヨコ→タテ」と動かすようにします。
クルクル円を描くように塗っているイメージがあるかもしれませんが、均一に塗れないだけでなく、同じところを何度も擦るのでボディーにキズがつくこともあります。
必ず直線で塗るようにしましょう。
また、ボンネットなどの広い面を塗る場合は一度に塗ると塗りムラができてしまいます。
50㎝四方くらいを目安に塗り込んでいくと良いでしょう。
ワックス掛け方法③ ワックスを拭き取る
ワックスを拭き取るのは、表面が白っぽくなってきたタイミングです。
半乾きの状態で拭き取ってしまうと、ワックスを塗り伸ばしてるだけになってしまいます。
天候や気温にもよりますが、夏場は5分〜10分。冬場は15分〜20分が目安です。
先ほど紹介した3種類の布を使って拭き上げても良いですし、1枚の布でも大丈夫です。
ここは自分の好みに合わせて色々試して欲しいところ。
エンブレムなどの細かい箇所は竹串や綿棒が活躍します。
竹串を使う場合は、布を巻きつけてワックスを掻き出すと綺麗に拭き取ることができます。
ワックスをムラなく塗るための注意点
ワックス掛けをする際の注意点を紹介します。
ワックスはパーツごとに分けて塗る
車全体へワックスを塗り込んでから拭き取ると、ワックスが乾いてしまい拭き取りが難しくなります。
ワックスの乾きすぎを防ぐために、面倒でもパーツごとに塗り込み拭き取っていきましょう。
ワックスは長く放置しても浸透しない
ワックスを塗ってから一定時間放置して成分を浸透させると良いのでは?と思う方もいるかもしれませんが、ワックスは時間を置くことで成分が染み込むことや、より効果が出ることはありません。
それどころかワックスが乾き、拭き取れない部分が出たり、擦りすぎて傷ができる原因になったりするため注意が必要です。
ワックスは直線方向に塗る
ワックスを塗る際には円を描くように塗るのはNGです。同じ方向へ塗るようにしましょう。
円を描くようにすると細かな傷をつけてしまったり、仕上がりにムラが現れたりする可能性があります。
ワックスは樹脂部分に塗らない
車によっては、モール部分やバンパーの通気口、ルーフレールといった、塗装されてない箇所があります。
樹脂の部分は表面がザラザラしており、ワックスが付着すると拭き取ることが難しいため、樹脂部分に近い場所は、注意してワックスを塗りましょう。
洗車後にマスキングすると安心です。
フロントガラスにつかないように
フロントガラスにワックスが付着してしまうと、ワイパーのビビリ音の原因になります。
これは、ワックスの成分が油膜となりおこる現象ですが、ビビリ音だけでなく油膜がフロントガラスについてしまうと、視界が悪くなり運転に支障をきたします。
スポンジを落としたら交換する
スポンジを地面に落としてしまった場合は基本的に新しいものに交換するようにしてください。
スポンジに砂やホコリなどの細かい汚れが付着した状態でワックスを車に塗り込むと、磨きキズができてしまいます。
予備のスポンジが無く交換しない場合は、必ずよく洗ってから使うようにしましょう。
ワックスがけに適した天気は?
ワックスがけをする日の天気は、曇りの日が最適です。
ワックスがけに限らず、洗車やメンテナンスをする際には、日差しの強い日や炎天下の日を避けることが基本です。
晴れている日は、ボディに塗ったワックスがすぐに乾いてしまい、塗りムラになるためきれいに仕上がらないことがあります。
ワックスを拭き取る際にもスムーズにできず、拭き残しも発生する可能性があるでしょう。
さらに、気温が高いとボディに付いた水分も乾燥しやすく、ワックスを塗る前の洗車段階で、水に含まれる不純物がボディの上で乾燥し、焼き付くこともあります。
気温が高い日や炎天下で洗車やワックスがけをすることは、車にも人間の身体にもよいとは言えないため、曇りの日に行うか、夏場であれば朝や夕方などに行う方法が有効です。
また、風が強い日も避けたいですね。砂やホコリがついてしまうからです。
綺麗に洗車してもワックスがけの途中で、砂やホコリがついてしまい小さな傷がついてしまいます。
さらに、気付かないあいだにスポンジに砂やホコリが付いており、そのままワックスへ混入することもあります。
場合によってはワックス缶そのものが使い物にならなくなってしまうことも。
正しいワックスがけで車を綺麗にしよう
ワックスがけをする際には、正しい方法で行わなければ、愛車に傷をつけてしまう可能性もあります。
ワックスがけの基本となる知識や必要な道具を揃え、当日の天候も確認しながら行わなければなりません。
しかし、基本事項を押さえることで、初心者でも行える作業だと言えます。十分な準備をして、ワックス、コーティングに挑戦してみましょう。