車にこびり付いた虫の取り方と事前にできる虫対策!放置は危険!

夜間に高速道路を走行した後や夏場は、車に虫の死骸がこびりついていませんか?
ヘッドライトの周辺やサイドミラー(ドアミラー)は、特にひどい状態になっていると思います。

すぐに付くから・・・とそのまま放置してる方もいるかもしれませが、それは大変危険です!

なぜなら、虫の死骸から発生する有害物質が、ボディの塗装を溶かす恐れがあるからです。

そのため、虫の死骸を発見したら、できるだけ早く洗車をして取り除くことが重要です。

今回は、洗車で虫取りをする方法や簡単に虫汚れを除去する方法などを紹介していきます。

目次

車に付いた虫を放置するとなぜ危険なのか?

虫汚れは早めに除去

車に付着した虫の死骸はできるだけ早く除去することをおすすめしています。

虫の死骸は酸を発生させる

虫の体は、タンパク質やリン酸などからできてますが、ボディーに高速でぶつかることにより虫の体液が、塗装面に付着してしまいます。

タンパク質やリン酸が塗装面に付着したまま放置すると、酸化や劣化を起こし塗装面の陥没へとつながります。
これを、「酸性クレーター」と言います。

また、「陥没」だけでなく「クラック」と呼ばれる塗装膜のひび割れを発生させてしまうこともあります。

もしあなたの車に、身に覚えのない小さい傷や塗装割れの様な箇所があれば、虫の死骸が酸化してできた可能性があります。

また、自動車の窓ガラスやボディについた鳥のふんも、酸化や劣化を引き起こすため、すぐに洗車をして落とすことをおすすめします。

時間が経つとこびりついて取りにくくなる

車についた虫の死骸は、時間が経つにつれてこびりついて硬くなり、取りにくくなってしまいます。

付着したばかりの虫汚れであれば、ボディと完全にはくっついていないため、比較的簡単に取り除くことが可能です。

しかし、時間が経つと虫の死骸が硬化してしまい、ボディとくっついて簡単にははがせなくなります。

日常生活で家の掃除をしていても、放置していた汚れが、こびりついて取れなくなった経験はありませんか?
それと同じで、虫の死骸も早期に取ることが重要です。

後回しにしてしまうと、後で痛い目を見ることになってしまうでしょう。

洗車をしないで虫取りする方法

虫取りクリーナー

虫の死骸は主にバンパーやフロントガラス。ドアミラー(サイドミラー)につきます。
それほど数が多くない場合、洗車をするのは面倒かもしれません。

そんな時は、次の方法で虫を落としてください。

①たっぷりの水で周辺の汚れを落とす

まず、マイクロファイバークロスにたっぷりと水を含ませて、虫の死骸の周辺を軽く拭いて、汚れを綺麗にします。
ホコリや泥汚れは、ボディに付着したままこすってしまうと、洗車傷ができてしまう可能性があるためクロスに水を含ませるのがポイントです。

また、近くに水を出せるホースがある場合は、たっぷりの水を虫周辺にたっぷりとかけて、ほこりや泥汚れを取り除く方法もおすすめです。

②虫取りクリーナーで除去

ほこりや泥を落としたら、虫取り専用のクリーナーで虫の死骸を除去しましょう。カー用品店やネットで様々な虫取りクリーナーが売られていますが、コーティング施工車にはコーティング専門店開発の虫取り専用ケミカルがおすすめです。

使い方は、虫取りクリーナーをマイクロファイバークロスに適量付け、虫の死骸が付いた場所を拭き上げるだけです。
これだけで、ピンポイントで手軽に虫の死骸を取り除くことが可能です。

しかし、強く拭きすぎると傷となってしまうため優しくふき取るイメージで作業しましょう。

車の虫汚れに

Speciale three(スペチアーレスリー)はタンパク質の分解、膨潤に特化した車専用のケミカル。

吹きかけて付属のクロスでさっと一拭きすれば、あっという間に虫の死骸や汚れが取れるので、大切な車を傷つける心配がありません。

洗車で虫取りをする方法

たっぷりの泡で洗車

次に洗車のついでに虫取りをする方法を紹介します。もちろん虫取りのついでに洗車でもOKです。

たっぷりの泡でシャンプー洗車を行う

洗車時は虫汚れの有無に関係なく、カーシャンプーはしっかりと泡だてて使うようにしましょう。

泡をたっぷりつける事で、硬化してボディに貼りついていた虫の死骸がふやけてボディから剥がれるようになります。

カーシャンプーをしっかり泡立たせるには、まず、バケツにカーシャンプーを適量入れてから、ホースから強めの水圧で水をバケツに入れていきます。きめの細かいふわふわとした泡をたっぷりと作ることができますよ。水圧が弱いとうまく泡立ちませんので、注意が必要です。

プロ直伝の洗車方法は次の記事です。虫取りに関係なくマスターしたい車の洗い方なのでチェックしてください。

洗車しても落ちない場合の対処法!

車の花粉落としにはお湯

虫はかなりのスピードでボディーに張り付きます。洗車では落ちない場合は次の対処法を試してみましょう。

熱いお湯を使って取り除く

洗車をしても落ちない場合、熱いお湯を使用すれば取り除きやすくなります。

70度くらいの熱いお湯を用意し、そのお湯を桶やバケツなどに入れて、マイクロファイバーなどの柔らかいタオルを浸します。
浸したタオルを絞ってから、虫の死骸の上に乗せ、しばらく待ちましょう。

虫の死骸の上に熱いタオルを置くと、蒸気で虫の死骸をふやかすことができます。
しばらくすると虫の死骸がやわらかくなるので、そのまま拭き上げて虫汚れを除去します。

雑巾などの硬いタオルを使うと車のボディーにキズが付く恐れがあるので、素材に注意しましょう。

また、熱湯を使うとボディの変形を誘発してしまうかもしれません。逆に温度が低すぎる場合は効果が薄れてしまいます。

そのため70度前後が最適な温度ですよ。

雨の日を狙って取り除く

雨の日は自然の力で大量の水分を、虫の死骸に吸収させることができます。さらに雨の日は湿気が多いため、より一層水分の吸収を助けてくれます。

長時間雨に当たることで、虫の死骸はかなり柔らかく軟化します。マイクロファイバーなどで簡単に拭き取ることができるでしょう。

しかし、絶対取れるわけではありません!ごく稀に頑固な虫もいるでしょう。
その場合は、無理をしてこするとキズの原因になってしまうので、他の方法で除去するようにしましょう。

また、雨がなかなか降らない事もあるでしょう。その場合は、雨が降るのを待たずに虫汚れを除去するようにしてください。
虫の死骸は、長期間放置すると硬化して塗装面にダメージを与える可能性があるからです。

特に冬場は乾燥しているため、汚れの硬化が早く進んでしまうので注意が必要です。

虫の汚れが落ちにくい理由

車に付着する虫汚れは、他の汚れに比べて落ちにくい傾向にあります。なぜ落としにくいのでしょうか?

ボディに強くへばりつく

虫は、高速で走行している車に向かって相当な衝撃でぶつかってきます。そのために、衝撃によって強力にボディにへばりついてしまい、簡単には取れなくなってしまいます。

特に高速道路を走った後、虫が多くボディに付いていると思います。スピードが出れば出るほど、虫とぶつかる時の衝撃も増して、虫がボディにへばり付きやすくなります。

かたい虫(カナブンなど)がフロントガラスやボディーにぶつかると、小さなクラックができる事もあるほどのパワーです。

虫の体液

虫が車とぶつかると虫の体内から体液が出てきます。

虫の体液にはタンパク質が含まれており、そのタンパク質が乾くと塗装面に貼りついてしまいます。
そして、日光にさらされることで更に乾燥と硬化が進み、より強力に塗装面にへばり付いてしまい、取りにくくなってしまいます。

車に虫が付かないためにできること!

虫が多い時は速度を落とそう

虫が多そうなエリアは速度を落とす

虫を避けて運転することはできないため、虫が多い場所では速度を落とすしかありません。
できるだけ衝撃の大きさを小さくして、へばりつく力を弱めてあげましょう。

特に夜は、ヘッドライトの明かりに向かって虫が集まります。周辺に街灯がなく、暗い場所は要注意です!
夜の峠道や郊外の暗いエリアを走行する場合は、速度を落として走行するようにしましょう。

あらかじめ車にコーティングをしておく

虫汚れがついてしまうのは避けられませんが、事前に車の塗装面をコーティングしておくことで、虫の死骸を落としやすくすることはできます。

コーティングをすることで、車の塗装面に薄い膜を作ることができます。

特に、ガラスコーティングには、ガラス成分が含まれているため、汚れが付着しにくくなったり、付着しても簡単に落とすことができます。

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ドアミラーに虫がついていないかもチェックしよう!

ミラーやバンパーの虫に気をつけよう

ドアミラーやバンパーも忘れずにチェック

フロントガラスやボンネットに付着した虫の死骸は目に入りやすいですが、ドアミラーとバンパーの虫汚れは見逃しがちになります。

ドアミラーは車の横に突き出ているため、走行中に虫と衝突しやすい箇所です。

またバンパーは、車のパーツの中でも下部にあるため、しゃがまなければ虫汚れに気付かないことも。バンパーは車の最先端にあるので、最初に虫が衝突する部分です。

意識して虫が付いていないかチェックを行うようにしましょう。

長距離走行後の洗車は、いろいろな箇所をチェックしよう

長距離走行をした後の洗車は、普段見ない様な所もくまなくチェックするようにしましょう。思わぬ箇所に汚れや虫が付いていることがあります。

長距離走行をすると、いろいろな状況の道路を走ることが多くなります。
そのため、普段ではあまり付かない様な箇所にも虫が付きます。
いつもは虫や汚れが付かない箇所だからと思わずに、身を屈めて下部から上部までくまなくチェックしましょう。

車の虫取りにおすすめのアイテム

車の虫取りにおすすめのアイテムを紹介します。

虫取りシート

ミラーだけなど、ピンポイントの虫取りであればウェットシートと同じ感覚で拭き取りができる「ソフト99フクピカ虫取りシート」などが有名です。

1匹づず虫汚れを除去するため、少量の虫汚れの場合におすすめの落とし方です。
大量の虫の死骸がある場合はおすすめできません。

虫取りスポンジ

「パープルマジック 虫取りスポンジ」という虫取りスポンジを使用して除去する方法もあります。
虫取りスポンジとは、その名の通り、ボディにへばり付いた虫を取ることに特化したスポンジです。

新開発の特殊加工されたスポンジ面を使用することで、水で濡らしてこするだけで、へばりついた虫の死骸を取り除くことが可能です。

カーシャンプーを使用しなくても良いので、非常に簡単に取り除くことができます。
そして、水しか使わないため、シャンプーを使いたくないコーティング施工車にも使うことができます。

カーメイト(CARMATE)
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虫取り専用クリーナー

「こすって虫取りを行うと、洗車傷が気になる」という方や、「こする作業が面倒」という方には、こすらずに虫取りできる専用クリーナーがおすすめです!

SPECIALE 3-three」はタンパク質の汚れに特化したケミカルで、プロのガラスコーティング専門店が虫や大型昆虫をこすらずに除去するために開発されたものです。

その効果は、動画で紹介されているので参考にしてください。

車の虫汚れ専用クリーナー

虫取りは早めに対処を!手軽なクリーナーで除去

今回は、虫汚れは早めに除去した方がいい理由や虫取りの方法を紹介しました。

「たかが虫だから」という甘い気持ちで虫の死骸を放置していると、後々痛い目を見ることになってしまいます。
虫の死骸がボディにこびりついていることを発見したら、すぐに取り除くようにしましょう。

そして、虫の死骸を発見しても、すぐに洗車をすることができない場合は、手軽に除去することができるクリーナーや虫取りシートを使用して、早めの対処を心掛けるようにしましょう。

車に付いた虫は早めに洗車しよう

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