たった今洗車したばかりなのに車のボディーに白いシミが!
カーシャンプーを使って洗車しても全然取れない!!タオルでゴシゴシこすれば取れるかなぁ??
え!? さっきこすったところが傷ついちゃった!?
どうしよう、、、、、。これ、昔の僕の経験です。
さて、私たちカーコーティング専門店では、日々イオンデポジットと向き合っていますが、苦労せず除去します。
力も、技術も労力さえ必要ありません。
毎日忙しいあなたはカーケアの勉強に時間を割けないかもしれないので重要なことからお伝えしていきますね。
では早速!
イオンデポジット除去でよくある間違い
カーシャンプーでイオンデポジットは落とせる?
残念ですがカーシャンプーでは落とせないんです・・・
水分が乾くと残留したミネラル分は瞬間的に石灰化して塗装面に喰いつきます。
カーシャンプーは中性または弱アルカリ性ですが、この石灰化(鍾乳石のようなもの)した状態のミネラル分を溶かすには『酸性』である必要があります。
これこそが、水やカーシャンプーで落とせない最大の理由です。
イオンデポジットとウォータースポットとの違い
『イオンデポジット』と『ウォータースポット』よく耳にする用語ですがややこしいですよね?
これらは双子タレントの『マナカナさん』を見分けるより難しいです。
話を戻すと、、、、、
塗装の上にミネラルが乗っているだけの状態を『イオンデポジット』
それを取り除いても残っている痕跡を『ウォータースポット』と呼びます。
この動画ではイオンデポジット除去剤でイオンデポジットを除去して、同時にキーパーコーティングも剥がしています。
白く変化して浮いているのがそれです。繰り返し反応させると全て取り切る事ができますが、それでも残っている塗装の凹凸がウォータースポットやクレーターと呼ばれる塗装のダメージです。
『用語豆辞典』イオンデポジットの類義語
これまで、イオンデポジットという言葉で解説してきたシミの様な状態には他の呼び方がいくつかあります。
それは、、、、
『ウォータースポット』『ウロコ』『水染み』『水垢』『クレーター』etc,,,
これらは厳密に言うと違う状態のものがほとんどですが、定義が曖昧なので混同されがちです。
イオンデポジットの正体は水分中のミネラルが残った白いシミ『動画』
洗車で使う水道水には、『カルシウム』や『ナトリウム』『カリウム』『マグネシウム』などのミネラルが含まれ、乾燥するとミネラルだけが残ります。
これこそが『イオンデポジット』と呼ばれる白いシミの正体です。
この『イオンデポジット』は、主にこれら4つの原因で発生します。
- 洗車後の水分の拭き残し
- カーシャンプーのすすぎ残し
- 酸化したカーワックスの残留
- 融雪剤『塩化カルシウムなど』の付着
これらが蓄積するとこんなひどい状態にまで進行してしまいます。こうなると除去剤での改善には限界があり、かなり重度の研磨が必要になります。
イオンデポジットは軽症ならお湯で落とせることも
イオンデポジットは基本的にカーシャンプーや水で落とすことができませんが、発生直後であればお湯で除去できるケースもあります。80℃ほどのお湯をイオンデポジットに対してゆっくりとかけてみてください。
あまり期待せずに、取れたらラッキーくらいの気持ちでトライしてみましょう。
『裏ワザ』クエン酸、小麦粉、サンポールでも落とせる!?『ネットで噂の真相』
実際、クエン酸やサンポール、小麦粉洗車でイオンデポジットを落とす事はできます。
特に、サンポールの酸性は強く、トイレの尿石(カルシウム)を解かすほど強力なので、同じ成分でできているイオンデポジットも分解してくれます。
ただ、カーケア用に作られたものではなく、食品だったりトイレ用洗剤ですよね。
愛車とトイレを同じ洗剤で洗うのは抵抗がありませんか?
僕はちょっとムリです。
イオンデポジットは『ミネラル』だから『酸』で取れる。
ミネラル(カルシウム、マグネシウム、鉄)は酸に弱く、アルカリに強い性質があります。
つまり、中性のカーシャンプーやアルカリ性のクリーナーでいくらゴシゴシこすっても落とすことができないんです。
逆に、『酸性のクリーナー』を上手に使ってあげると『一瞬で簡単に落とすことができる』のが特徴です。
イオンデポジットを専用のクリーナーで除去する方法
ウォータースポットリムーバーでの除去が確実
全国各地のほとんどのカーコーティング専門店は、毎日、ウォータースポットリムーバーなどのイオンデポジット専用クリーナーを使って、短時間で楽に処理しています。
イオンデポジットの簡単除方法
STEP 1クロスにクリーナーを付け、ボディーを軽く撫でると、溶けたイオンデポジットが白く浮いてきます。
数回に分け、繰り返し撫でると塗装面がクリーンになり、光沢が増します。
STEP 2 塗装面のざらつきが無くなったら完全に取り除けている証拠。水の流れ方がスムーズな疎水に変わったら成功です!!水ですすぎ、拭き上げれば完了です。
イオンデポジットの他に、こんな汚れも落とすことができます。
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ウォッシャー液でもイオンデポジット!?
実は、ウォッシャー液が塗装面に悪さをしてしまうことがあります。
ウォッシャー液の含有成分が問題
ウォッシャー液には、油汚れを分解しやすく凍結しにくい性質を持つ、メタノールという強めの成分をたっぷり含有しています。また、表記されていない成分も悪影響を及ぼしている可能性もあるので、どうしても使用する場合は、塗装面に異常がないかを定期的にチェックしましょう。
井戸水は豊富なミネラルが命取りに
井戸水はミネラル(カルシウムやマグネシウム、カリウム、鉄分)を豊富に含み、水道水で洗車する場合よりもイオンデポジットができやすくなります。
ボディーだけでなく、ガラスもウロコジミが発生しやすいので要注意です。
行きつけの洗車場が井戸水の可能性も
実は、洗車場でも水道代削減の為に井戸水を使用していることがあります。
もしあなたが洗車場をよく利用していているなら、井戸水を使用している可能性を疑い、スタッフに尋ねてみることをお勧めします。
鳥のフンもシミの原因に
鳥の糞は車の塗装を攻撃し、白濁やシミ、劣化、剥離の原因になります。
汚らしい鳥のフンが愛車にベットリついたら、ティッシュでサッと拭いて済ませたい!!ですよね?
僕もできればそれで済ませたいと思っているのですが、
ちょっと待ってください! これは『罠』です。
というのも、、、、、、
ティッシュで拭くとガッツリキズに。
鳥のフンは砂や木の実の破片、消化できなかった虫の殻などを含みます。
更に、鳥のふんが乗っている箇所は塗装が軟化して、デリケートな状態になっています。
しかも、ティッシュペーパーの繊維は意外に硬く、拭いたそばから深い傷が入るので、部分的に洗い流すことをお勧めします。
ウォータースポットが悪化すると『クレーター』に発展
イオンデポジット、ウォータースポットを放置すると症状は悪化していきます。
更に、『花粉』や「黄砂』などが混ざった雨に打たれ、それが乾燥すると、深い陥没『クレーター』へと変化します。
改善するには研磨又は再塗装が必要になり、高額な費用がかかってしまうのでイオンデポジット初期のうちに取り除くと良いです。
残念ですがクレーターになってしまうと、、、、
もしクレーターになってしまった場合、塗装面そのものが陥没しているので簡単に修復できません。でも、あきらめる前にいくつかの対処法を試してみましょう。
軽症なら研磨剤で消せるかも
発生して間もないウォータースポットなら、研磨剤で軽減できるかもしれません。
但し、磨き過ぎるとクリア層が無くなるので、軽く磨いても落ちなければ専門店に依頼する方が確実です。
専門店で研磨、除去してもらう
率直に言ってこれが最も無難な判断だと私は思います。コーティング専門店は長年の経験と研磨技術を持っています。
どのレベルのウォータースポットをどれくらい改善できるかを熟知してい流ので、最も安心できる改善手段です。
重症だと再塗装が必要なケースも
クレーターが極限まで進行すると研磨では改善ができず、再塗装が必要です。高額な費用をかけない為にも、日頃から良好なコンディションを保ちましょう。
ここまで対処法をお伝えしてきましたが、そもそも『イオンデポジット』や『ウォータースポット』になる前に予防をしておけば大変な思いをする必要はありません。
ウォータースポットを研磨剤で安全に落とす方法
『イオンデポジット』は専用のクリーナーで簡単に落とせますが、痕になってしまった『ウォータースポット』や深いダメージになった『クレーター』まで進行すると研磨の必要があります。
『警告』初めて手磨きする人が失敗しない為に、
但し、コンパウンドでの研磨は、本来専門知識を要する作業です。誤った方法で行うと塗装に重大なダメージを与えてしまうので失敗しないためのポイントをお伝えしていこうと思います。
まずは軽く磨いて様子を見るべき
研磨作業を行う際は、あまり力を入れずに少し磨いてみて、変化があるか確認しましょう。
この時点で何も変化がない場合は率直に言って、膨大な時間と労力、そして、腱鞘炎を覚悟する必要があるかもしれません。
ほんの数ヵ所ならもう少し頑張ってみる価値があるかもしれませんが、範囲が広いならあきらめて近くの専門店に駆け込むか、後日ポリッシャーを手に入れて再チャレンジしてみましょう。
研磨剤は研磨力別に3種類用意しよう
コンパウンド(研磨剤)は、研磨力と研磨剤の粒の大きさがおおよそ比例するので、
研磨力の弱い順に、『超微粒子』『細目』『中目』の3種類を用意しておくと良いでしょう。
作業を進める順序としては、超微粒子又は細目から磨き始めて、イオンデポジットの落ち方の様子を見ながら調整するのがベターです。
手磨きを効率よく行うコツ
痕になってしまった『ウォータースポット』は塗装を削り取るイメージで磨いても消す事ができません。『削る』より、『揉み消す』イメージで行うのがポイントです。
手磨きの作業工程
はじめにいつもっどり洗車を行い、水分を拭き上げます。
次に、コンパウンド(研磨剤)を米粒大ほどスポンジやクロスに取ります。
ゴシゴシ擦らず、イオンデポジットを揉み消す様に細かく動かしましょう。
こまめに研磨の状態を確認することで最悪の事態を防ぐことができます。
実は手磨きより安全なポリッシャーに挑戦
ポリッシャー(研磨機材)を使った研磨は難しいイメージが強いかもしれませんが、実は手磨きよりもリスクを少なくできる可能性があります。
ポリッシャーはバフ(羊毛やウレタンスポンジ)と研磨剤を使って磨いていきますが、バフ研磨は手で磨く場合よりも当たる面積が広く、均一な圧力を加えることができます。
ポリッシャー研磨に必要な道具はたったこれだけ
・ポリッシャー
・バフ(ウール、ウレタン)
・研磨剤
安いもので揃えれば15000円くらいで十分に揃ってしまいます。
これから先の長いカーライフを充実させる為の投資と思えばお手頃ではないでしょうか?
手磨きからチャレンジしたい方はこんな感じで磨くとうまくいきます。
ガラスについたウォータースポットは落とせる?
ボディーと同様にガラスにもイオンデポジットは発生します。
ガラスはボディーよりもさらに難易度が上がります。ガラスに付着したウォータースポットは非常に固着力が強く、研磨剤で手磨きしたくらいではなかなかきれいになってくれません。
ガラスこそ早いうちに研磨機材を買うのが良いと思います。
イオンデポジットを作らないための洗車方法
発生させないためには、普段のカーライフで意識して注意することが重要です。普段から注意していればかなり防げるようになるので、ぜひ知っておきましょう。
洗車の後、水分をしっかりと拭きとる
イオンデポジットがよく発生するシチュエーションは、洗車時(拭き取り時)です。
少しでも水分や水滴が残っていると、そこから発生してしまいます。
「水滴一粒だけだから」と甘く見ていると、イオンデポジットは瞬時に発生します。
特に、ドアノブやドアミラー、部品と部品の隙間などは水が残りやすい部分なの見逃さない様にしましょう。
直射日光を避けて洗車する
直射日光が当たる環境で洗車すると、ボディーが熱くなり、水分がすぐに蒸発するのでイオンデポジットができやすくなります。
可能な限り『曇りの日』や『朝』『夕』『日陰』など、直射日光が当たらない環境で洗車を行いましょう。
イオンデポジットができやすい車の色
夏場の濃色車は特に注意!
黒や濃色は、特に熱エネルギーの吸収率が高く、
黒い車のボンネットやルーフの温度はなんと70℃になることも。
ここに水滴が乗れば、あっという間に乾燥してイオンデポジットが発生します。
白い車も意外なほど高温に
自分の車は白だから安心!
確かに黒い車に乗られてるオーナーさんから比べたら安心です。
実際、圧倒的に白い車の方が塗装のダメージは少ないという事実はあります。
しかし、白い車でも炎天下ならは60℃くらいまでは上昇すると言われているので、念の為注意しておきましょう。
今回の記事で度々出てきたイオンデポジット除去剤です。
イオンデポジットを誰でも簡単除去
この製品はイオンデポジットの他に、こんな汚れも落とすことができます。
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イオンデポジットはガラスコーティングで防止できる
コーティング施工をしていれば、イオンデポジットを防げる可能性があります。
発生したあとの対処が面倒な方は、コーティングで予防をすると良いでしょう。
イオンデポジットの防止成分含有のコーティング剤が有効
塗装とミネラル分の間に水溶性セラミック層を設けることで、イオンデポジットを防止できるスプレー式コーティング剤です。
この製品はイオンデポジットの他に、こんな汚れを予防することができます。
高級カルナバの様な艶とシルクの様な肌触りが楽しめます。
筆者の私が現場で使用しているコーティング剤です。