車に着く雨シミの原因と予防!洗車で落ちない場合の対処方法をプロが伝授!

知らない内に、いつの間にか愛車のボディに付いている雨ジミ。
梅雨の時期など、長雨が続いた際には簡単に汚れとして車の表面に付着します。

何故、雨ジミは車に付くのか?
雨ジミを落とすにはどうしたらいいのか?
自然に付く雨ジミは予防できるのか?

雨ジミに関する原因と雨ジミの対策方法をご紹介します。

目次

雨染みの正体は雨の中の不純物!

雨染みはどのようにできてしまうのでしょうか?
まずは雨染みの正体にを見てみましょう。

車の水垢の原因

車のボディにできる、白いウロコのような染みや黒い汚れ。
その正体は、雨に含まれている様々な不純物が変化したものです。

一見ただの透明な水にしか見えない雨ですが、地上に降り注ぐまでの間に大気中で飛散しているあらゆる汚れを取り込んでいます。

具体的には、黄砂・PM2.5などに代表される細かな塵や砂ほこり、それ以外の科学有害物質、そして水自体が持っているミネラル成分などです。
さらに近年は大気汚染が深刻でもあり、雨が酸性雨化していますので、車への影響は決していいとはいえないのが現状です。

余談ですが、サイドミラーの下部やパーツの継ぎ目につく黒いスジ状の汚れは「水垢」です。
水垢は、車体についた油分を含んだ汚れや粉塵などが、雨で流れたあとに乾燥してできてしまう汚れです。

「雨染み」も「水垢」も除去をせず放置すると固着化し、通常の洗車では落とすことができなくなります。

車に付着する雨染みの主な原因

雨染みが付着する主な原因を5つ紹介します。

① 雨が降った後に洗車をせず放置
②炎天下で洗車をしている
③洗車後の拭き取りが不十分
④洗車をするときに井戸水を使用している
⑤コーティング施工車のメンテナンス不足

① 雨が降った後に洗車をせず放置

前述しましたが、雨には黄砂・PM2.5・ホコリなどの不純物が含まれています。
その雨が車のボディに付着し、水分だけが蒸発してしまうことで「雨染み」として塗装面に固着してしまいます。

②炎天下で洗車をしている

水道水の中には、ミネラルやカルキ・塩素などの物質が含まれています。
炎天下で洗車をすると、急激に水分が蒸発しこれらの物質が雨染みとして固着してしまいます。

できるだけ曇りの日を狙って洗車をするか、炎天下で洗車をする場合は「パーツごとに洗う→しっかり拭き上げ」を繰り返すようにしてください。

③洗車後の拭き取りが不十分

水道水にはミネラルなどの不純物が含まれているため、洗車後の水分の拭き取りが不十分だった場合は不純物が雨染みになってしまいます。

④洗車をするときに井戸水を使用している

井戸水を使って洗車をしている方は要注意!
井戸水には、ミネラルやカルシウムが豊富に含まれていることが 多く丁寧に拭き上げをしても雨染みができてしまうことがほとんどです。

⑤コーティング施工車のメンテナンス不足

コーティングを施行してるから雨染みはできない!と思ってる方も多いと思います。

コーティングを施行することで、付着した雨染みや汚れが取れやすくなりますが、全く汚れがつかないわけではありません。
高級なコーティング剤を施行した場合でも、定期的にメンテナンスをしなければ雨染みは付着してしまいます。

車に付着した雨染みの特徴

ミネラル取り洗車とは

どんな車にでも付着してしまう雨染みですが、どのような特徴があるのでしょうか?
それは車の特徴によっても変わってきます。

黒や紺などの濃い色の塗装は目立ちやすい

雨染みは白いウロコのような状態の染みです。
白系の車よりはダークカラーの車の方が目立ちます。

雨染みはボンネットやルーフなど、水平に近く水滴がのったまま残りやすい部分にできるので、面積も広くとても目立ちます。

一方、黒っぽい水垢汚れは逆に淡色系の車体で目立ちます。
こちらは垂直方向に雨が流れたあとにできるので、車体のサイドや下方あたりにできやすいものです。

雨染みはカーシャンプーで洗車しても落ちにくい

雨が降ったあとにできやすい雨染みですが、通常のカーシャンプーでは落としにくいのが特徴です。
雨が降ってから時間をおかずに洗車すれば、雨の汚れは固着していないので通常の洗車でも比較的簡単に洗い流せるのですが、長期間放置してしまったあとだと厄介です。

すでに雨染みとして表面にこびりついている可能性が高く、そうなってしまうとシャンプー洗車だけでは簡単には落とせないことになります。
ノーマルなカーシャンプーの成分で落とせるのは、あくまでも一般的な汚れまで。
固着化し、結晶となって染みついたミネラル分などを落とすことまではできません。

雨染みは塗装より固いので、こすると傷つく恐れあり!

そしてもう一つの問題点が「雨染みは車の塗装より固い成分で構成されている」という点です。
雨染みは不純物が結晶化したものなので大変固く、こすり落とそうとすると擦過傷ができてしまう恐れがあります。

雨染みを発見して慌てて無理にこするなど、対処の仕方を間違えると大事な愛車のボディに傷をつけてしまうこともあるので、気をつけてくださいね。もし雨染みができてしまったら、専用の洗浄剤で適切に対処をするのが正解です。雨染できたままで放置してしまうと、どのような影響があるのでしょうか?

雨染みをそのままにすると、同じ場所に汚れが蓄積する

雨染みができたままで除去をせず放置してしまうと、同じ場所にまた汚れが蓄積してしまいます。

雨染みは平坦ではなく、実はうっすらとデコボコした表面をしています。ミネラルや不純物の結晶がザラザラとした状態を作り、これが引っかかりとなってさらに結晶の面積を広げたり、新たな汚れや不純物をキャッチしてしまうのです。

車の雨染みを除去する方法

ここからは「できてしまった車の雨染みを除去する方法」を紹介します。
車に付着した雨染みは、コーティング専門店でも使用している専用ケミカル『SPECIALE one(ワン)』で落とすことができます。

SPECIALE one』はミネラル系汚れにダイレクトに作用し反応するため、無理に擦ってボディーに傷をつける心配がありません。

ボディーはもちろん目地や細部の黒ずみ汚れにも高い洗浄効果を発揮します。

ガラコーティング専門店でも水垢や鉄粉などのミネラル系の汚れを落とすケミカルとして使用されている、プロ仕様のアイテムでが、初めての方でも簡単に使用できます。

酸性のケミカルですので、皮膜の弱いコーティングに使用することはできません。

重度の雨染みは数回に分けて除去を!

ついたばかりで日の浅い雨染みなら、一回の洗浄剤使用でかなり改善されるのですが、それでもしつこく残り続ける染みも中にはあります。

そんな重度の雨染みがある場合は、無理に一度で取りきろうとせず数回に分けて徐々に取りましょう。こうすることでコーティング皮膜も痛めずに雨染みが除去できます。
車の塗装面は想像以上にデリケートなので、絶対に無理は厳禁です!

「ウォータースポット」になった雨染みは研磨しなければ除去できない

雨染みはウォータースポットになる可能性がある

雨染みがクレーター状になると「ウォータースポット」という現象を引き起こすこともあります。
これは直射日光の激しい真夏の日中に起こりやすい現象です。

ウォータースポットになってしまうと、塗装面が陥没した状態になるので、自分で除去するのは難しくなります。
専門の業者に除去を依頼するということになりますが、そうなる前に適切な手入れをこまめに行うのが大事です。

雨シミや水垢を付着させたいための対策

洗車後はしっかりと水分を拭きとる

これまで解説してきたように、放置するとコワ〜い雨染み。
どうすれば予防できるのでしょうか?

①カーシャンプーで洗車

洗車の頻度は、車の使用地域や保管方法、車の色などによって変わってきますが、青空駐車の場合は月に2回程度。
屋根付き駐車場やガレージ保管の場合は月に1回程度が目安です。

コーティング専門店でも使われているミネラルオフシャンプーは、固着してしまった雨染みを取ることはできませんが、ミネラル分の付着を予防してくれるカーシャンプーです。

②洗車後の水分はしっかり拭き取る

どのカーシャンプーを使用したとしても、洗車後の水分の拭き取りは重要です。
洗車で使う水道水にもカルシウムなどのミネラル分や塩素が含まれており、これらの成分はイオンデポジットの原因になります。ボディに水滴が残ったままで乾燥してしまうと、そこからまた水の染みができてしまいます。

車体の拭き上げには、吸水性の良いマイクロファイバーのクロスが適しています。超極細繊維でできているので大変柔らかく、車体を傷つける心配もなく水分を拭くことができます。大きいものなら1枚でも拭き上げはできますが、仕上げの乾拭き用にもう一枚あると便利ですよ。

③雨に濡れないように車を保管する

雨染み予防(車に雨を当てない)

最も確実に雨染みを防ぐ方法はやはり「車を雨に当てないこと」です。

屋根付きの駐車場やガレージ保管できる場合は問題ありませんが、環境的に難しい場合は車体カバーをかけるだけでも雨染み予防になります。

しかし、風が強い場合はカバーが擦れて塗装面に細かい傷が入るリスクがあるので注意が必要です。

④水切れのよいコーティング剤を使用する

親水コーティング

雨染み予防としておすすめなのが、水切れのよいコーティング剤を塗布しておくことがおすすめです。

コーティング剤には撥水性・親水性・疎水性など水の弾き方に種類がありますが、雨染みやウォータースポットを防ぐには親水性が向いています。

親水性は水をそのまま流してくれる性質があります。撥水性は水分が水玉のように弾くのが特徴です。

コーティングしていても雨ジミはできる

洗車を行った後は「コーティングをして仕上げる」という方も多いでしょう。

  1. 市販のコーティング剤を使用してDIYでコーティング
  2. ガソリンスタンドでついでに
  3. 専門業者に依頼してコーティングをする

などいろいろな方法で車にコーティングすることができます。

コーティングをしておけば、確かに雨ジミを予防することは可能です。
しかし、コーティングをしていれば絶対に雨ジミができない、というわけではなく、コーティングをしていても自動車の保管状態如何では雨ジミは付着してしまう場合があります。

ガラス系コーティングやポリマー系コーティングなどコーティングにはさまざまな種類がありますが、基本的にコーティングの目的は撥水をしやすい状態に維持させること。

「撥水」とは、表面上の水を弾く状態を意味します。
水垢の元なる水を弾くため、水垢が浸食しない効果を期待してコーティングを行います。
反面、弾かれた水がトランクの上やフロントガラスのヘリなどに溜まると、 水分がガラスの役割を持ち太陽光の熱を吸収することで車の表面にダメージを与えるウォータースポットを引き起こしてしまう可能性があるのです。

コーティングを行ったからといって安心せず、車の表面に水が残っていないか注意しましょう。

雨染みが自分で除去できない場合

車のボディを正しく磨く方法

軽度の雨染みであれば、除去剤などを使用し自分でお手入れすることも可能ですが、固着してしまったりウォータースポットになってしまった場合は、無理せず専門業車に相談することをお勧めします。

車の雨ジミは早い対策が重要!

今回は雨染みができてしまう仕組みや除去の方法、ついてしまう前に未然に防ぐための正しい方法やポイントについて解説しましたが、いかがでしたか?

車を所有している人なら雨染みは避けて通れない問題でもあります。ガレージなどで完全に雨をしのげればいいのですが、そうはいかない場合が多いですし、対策をしていても完璧に防ぎきれるものではありません。車を使用するのであれば、少なからずできてしまうのが雨染みといえます。

そしてもしできてしまって、それが自分で落とし切れなかった場合は専門の業者に依頼して除去してもらわなくてはならず、状況によっては高額な費用が発生してしまうこともあります。
そうなる前に、普段から適切に洗車と雨染みの除去を行って、こまめにお手入れをするのが大切です。

上質なコーティングを塗布してあれば雨染みの心配も軽減できますし、今回おすすめした洗浄剤を使えば効果的に雨染みの対処ができますので、ぜひ一度試してみてくださいね。

車にできた雨染みを落とす方法と予防策

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