洗車機のワックスや撥水コースの違いと効果を徹底解説!おすすめできない理由は?

洗車機で車を洗う方も多いと思いますが、あなたはどのコースを選んでいますか?

洗車機には「水洗い洗車」「シャンプー洗車」「撥水洗車」「ワックス洗車」「ガラスコーティング洗車」など機械によって多くのコースがあるんです。

一般的に500円程度で車を洗えるシャンプー洗車が人気ですが、撥水やワックス洗車気になりませんか?
撥水の効果やワックスの持続性など、洗車機で行うコーティングについて徹底解説します。

目次

ワックス洗車や撥水コースがおすすめできない理由

ワックス洗車や撥水コースはシャンプーコースより高いから効果がありそうなんだけど

いやいや洗車機のワックスコースって中途半端だからあまりおすすめできないよ。

水洗いやシャンプー洗車より高いワックス洗車や撥水コースは、「なんとなく良さそう」と言う理由で選んでいませんか?
洗車機は短い時間で車を洗えるのが売りなので、ボディだけでなくフロントガラスなどにもワックスや撥水剤をかけています。

ワイパーのビビリ音はワックスが原因かも

ワイパーとワックスの関係

ワイパーを使用しているときに、不自然な音がすることはありませんか?
作動中に、「ビビり」と呼ばれる振動が発生することもあります。

ワイパーは比較的新しいものだし、フロントガラスの掃除もしたしこれはいったいなぜ?という人、ワックスが影響しているケースがあります。

ワックスの油分が油膜としてフロントガラスに付着すると、このような不自然な音がすることがあるのです。
洗車機でワックス洗車をした後に、ワイパーのビビリ音が気になった方は、これが原因かもしれません。

油膜が付着していると、安全運転の面からも大変なリスクです。油膜取り専用クリーナーで直ちに油膜除去をしましょう。

汚れを閉じこめるワックス洗車

洗車機での洗車は手洗いと比較すると、汚れは完全には落ちません。
ボディに汚れが残った状態で、ワックスや撥水剤をかけてしまうと、汚れが閉じ込められた状態になります。これを繰り返すことで次第に塗装がくすんだ状態になってしまいます。

ワイパーの油膜、汚れの閉じ込めの観点から洗車機はワックスや撥水コースでなく、水洗いやシャンプーコースをおすすめします。

ワックス洗車と撥水洗車の違いとは?

車にシミができる原因

洗車機のワックスと撥水コースの違いを簡単に紹介しましょう。二つの洗車の違いは、ズバリ「成分の粒子の違い」です。

ワックスが粗い粒子でボディをコーティングするのに対し、撥水洗車はより細かな粒子のため目に見えない部分にまでその粒子が入り込み、水の表面張力でボディをコーティングする効果を出せるのです。

また、ワックス洗車の粗い粒子はボディの表面を覆うような形でだけコーティングするため、そのコート膜が剥がれやすいとも言えます。

ワックス洗車を頻繁にする時間のない人には、コーティングの効果が長持ちすることを考えて撥水洗車のほうがおすすめということになります。

ところが一つ、注意するべき点もあります。

撥水洗車をするとコロコロした水の玉ができますが、これが原因でウォータースポットやイオンデポジットと呼ばれる汚れが付いてしまいます。水玉がレンズの役目を果たし、塗装面を焼いてしまうのです。
ですので、洗車ーワックス洗車ー撥水洗車と行うことこそベストだと言えるのです。

さて、ここで話しを洗車機でのワックスがけに戻しましょう。

洗車機でワックスがけをしてみよう

洗車機で手軽に洗浄

洗車機を利用して洗車をするときに、「ワックス洗車」を選択するとします。
どんな風にワックスが塗布されるのか、順に追ってみていきましょう。

①事前に水洗いをする

砂や埃などのゴミがついたまま洗車機に入れてしまう人がほとんどですが、これが洗車傷ができてしまう一番の原因です。

洗車をする前に、すでに付着している汚れでボディを傷つけることを避けるために事前の水洗いをします。
洗車機付近に洗い場、そして洗車グッズが用意されていますので利用しましょう。

②車を洗車機前方に停める

洗車機によって多少の違いはありますが、まずは洗車スペース前方に車を停めエンジンを切ります。

③操作パネルを確認する

一般的な洗車機の場合、洗車機の本体または別の場所に操作パネルが備え付けられています。この操作パネルで完了までのすべてのステップを操作します。

④洗車コースを選択し、支払いする

ワックス洗車コースを選択し、その料金を支払います。
操作パネルなどの説明をよく読むか、音声ガイドがある場合はその指示に従います。

⑤車を洗車機内に移動させる

指示に従って、車をラインが引かれている所定の位置に移動させます。
ミラーをたたんだり車外アンテナを外したりし、エンジンを切ります。
すべての窓を閉めることもお忘れなく!

⑥洗車スタート

いよいよ洗車がスタートです。
「ワックス洗車」を選択していますので、その場合は洗車とワックスがけを1往復でする洗車機が主流です。1往復で洗車とワックスがけができるので、所要時間も短く済みます。

洗車場によりますが、洗うだけで撥水させ、光沢も出すことのできるワックスがけのメニューがあるところもあります。

⑦エアブローで乾燥、拭きあげで完了

エアブローで乾燥まで行います。
その後、拭きあげ用のスペースまで車を移動させしっかり優しく拭きあげましょう。

洗車機でワックス洗車を利用する際の料金と時間は?

さて、洗車機でワックス洗車がどのようにされるかご理解いただいたところで、その料金とかかる時間も把握していきましょう。
洗車サービスを代表する、エッソとエネオスを例にとって紹介します。

<エッソ エクスプレスウォッシュの場合>

通常コースにかかる時間は約2分、泡ジェットコースでも約4分しかかかりません。

  • エクスプレスワックス 料金:500円シャンプー洗車の後に、ワックスを塗布するステップが追加されます。
  • 泡ジェットワックス 料金:800円高圧のジェットで汚れを落とした後に、大量の泡で車を覆うようにしてブラシで洗浄します。
    最後に、ワックスが塗布されます。

<エネオス EneJet Washの場合>

エネオス独自のセルフ洗車ブランドのEneJet Wash。
手洗い洗車でも車への優しさを追求するエネオスは、洗車機でも泡ブローを特徴とした洗車サービスを提供しています。

  • 泡ブローワックス 料金:800円かかる時間は約3分30秒。高圧ブローでホコリを飛ばし、柔らかい泡で洗い上げます。その後に、ワックスを散布します。
  • ワックス 料金:600円かかる時間は約1分45秒。スピーディに汚れを落とし、その後にワックスが塗布されます。

このように見てみると、洗車機でワックスがけをするのはとても気軽にできそうですね。
特に所要時間に関しては、自分でするワックスがけと比べるとそのスピードの違いが歴然としています。
そうなると気になるのが、ワックスの持続期間ではないでしょうか?

洗車機のワックスがけは持続期間が短い

自分でワックスがけをする場合の効果の持続期間は、固形ワックスで2ケ月間、半練りワックスで1ケ月程度です。
それに比べて洗車機のワックスがけは、耐久性が劣るということを認識しなければなりません。

洗車機またそのワックスの品質によっては、雨に数日降られただけで効果が無くなってしまうというケースもあります。

特に、シャンプー兼ワックスの洗剤を使う場合はこのようなことが起こります。
天候などによっては数日以上効果が持続するでしょうが、それでも固形ワックスや半練りワックスを塗布する場合とは違いがあることを分かった上で洗車機のワックスがけを利用するべきと言えるでしょう。

洗車機のワックス洗車への疑問と解説

洗車機で洗車をしたことがない、または洗車はするけれどワックスがけはしたことのない人はたくさんの疑問を持っているのではないでしょうか。
ヤフー知恵袋で質問されたそれらの疑問をその回答とともにいくつかご紹介しつつ、さらに解説をしてまいります。

洗車機のワックス洗車の効果について

洗車機のワックス洗車って、まったくワックスをかけないよりは多少は効果があるのでしょうか?

多少は効果ありますが、車全体にワックスをかけるのでフロントガラスは油膜が付着してしまいかえって厄介です。

<解説>

フロントガラスに油膜が付着すると、特に夜間に走行するときなど対向車のライトがギラギラとうつって前方が見えなくなる場合があります。これは安全面で高いリスクがあり、一刻も早く取り除く必要があります。

洗車機で使用されるワックスが洗剤と一体化した種類のものであれば、ワックスと言っても撥水機能を持った成分が入っています。ですので、フロントガラスや他の窓にかかったとしても水を弾くので問題ありません。
逆に、固形ワックスなどと塗布した後に降雨などで落ちると、油膜が付きギラギラと光ってしまうのです。

ワックス洗車のあとの拭き取り作業について

洗車機でワックス洗車した後、タオルで拭いたらワックスまで拭き取れないですか?

そんなには取れないので心配しなくて大丈夫です。クルマ用の柔らかい材質のもので拭くか、セームでゆっくり拭きましょう。オススメはセームの端と端を指で持って撫でるように拭くといい感じで拭けますよ。

<解説>
セームとはカモシカの皮を植物油でなめしたもので、セームタオルは絞ればまた水分を吸収する優秀なタオルです。洗車の拭き上げに最適と言われています。

セームも良いですが、ここのところ主流なのは「マイクロファイバークロス」でしょう。マイクロファイバークロスは、マイクロファイバーと呼ばれる極細の化学繊維で織られた布です。髪の毛の100分の1とも言われるその細さが技術であり、その繊維で編まれた布には細かい穴が無数に開いています。この穴が吸水性に優れるという特徴を作り出しています。

洗車場には備え付けで普通のタオルが置いてあることが多いですが、このタオルで拭くことによってワックスを剥がしてしまうことがあります。車内に何枚かマイクロファイバークロスを確保しておけば、洗車後の拭き上げだけでなく車内の汚れもサッと拭くことができますね。

洗車機でワックス洗車をするときのベストなタイミングについて

洗車機のワックスなんですが、どの時間帯にするのが良いでしょうか?

出来るだけ最高気温を避けて、しかも夕方から露が車に掛かるまで長く乾く時間を稼げるのが理想です。
車に露が掛かると、せっかくのワックス効果が半減してしまいますので。特に洗車機のワックスは、夏の最高気温時間帯では急速にワックスが乾いてしまってムラになる可能性もありますので。
ということで午前中が理想でしょう。

<解説>
ワックスだけでなく洗車にベストな天候は、
・午前中で気温が25℃くらいまで
・朝や夕方(昼から午後2時くらいまでは避ける)
・雨や風の日は避ける
などです。

これは気温の高い日だと短時間でワックスの硬化が始まってしまい、拭き取りが容易でなくなってしまうからです。そうなるとせっかくのワックスの効果を得ることができません。

また、回答のように雨が降りだす前や風で砂埃が舞うような天候も避けるべきです。
ワックスを塗布したら拭き上げをしますが、全ステップが済むまで理想の気温や天候のコンディションが確保できる日がワックス日和ということになります。

三つほど、皆さんが疑問に思うだろうことについてご紹介と解説をしましたが解決しましたか?
続いて、検証を続けてまいりましょう!

新車は洗車機でワックス洗車しても良いの?

新車を購入されたドライバーの皆さん、納車後にどんなところへドライブは行こうと計画が楽しみですね。
それと同時に、愛車のメンテナンスをしっかりしていこうと考えてらっしゃるのではないでしょうか。

新車は洗車機でワックスがけをしても大丈夫でしょうか?

結論から言うと、新車でも洗車機でワックス洗車をしても問題ありません。
しかし、新車に限らず洗車はボディを何かでこするわけですから、手洗いであっても洗車機であっても洗車傷と呼ばれる細かいキズがつく可能性はゼロではありません。

機械で洗う洗車機は力加減ができないため、手洗い洗車と比較すると、傷がつくリスクが高くなることを覚えておきましょう。

新車なのにいきなりキズが・・・は悲しいですよね。

コーティング車は洗車機でワックス洗車しても良いの?

車のメンテナンスの一つの方法として人気なのが、コーティングです。
上述の通り、油脂系コーティング・ポリマーコーティング(樹脂系)、そしてガラスコーティングと揃っています。
コーティングの効果はワックスと同様、ボディの塗装面の保護・汚れの付着防止・艶や輝きを保持するというものです。

コーティングされた車を洗車機のワックス洗車する意味はあるのでしょうか?
結論から言うと、おすすめできません。

その理由ですが、ワックス洗車によってコーティング本来の撥水性質を台無しにしてしまうからです。撥水の具合はトップコートの性質に大きく影響されるからです。

ここで、カーコーティングと洗車の専門店「KeePer PRO SHOP」から、コーティング車とワックス洗車の関係を参考にご紹介します。

クリスタルキーパーのコーティングを台無しにするワックス洗車

クリスタルキーパーとは、ダイヤモンドキーパー、ピュアキーパーとともにKeePer PRO SHOPが提供するコーティングサービスのメニューの一つです。
透き通るガラス被膜でご利用の車を透明感のあるガラス特有の艶のあるボディにし、新車に戻すというコンセプトです。1年に一度のコーティングでボディが確実に保護されると定評があります。

プロのコーティングを提供するKeePer PRO SHOPも、せっかく良いコーティングを施しても、その上に性能の低いワックスやコート剤が乗ると効果はそのトップの性能になってしまうことを言っています。

コーティング車の基本的なメンテナンス法は「水洗い」又は「ノーコンパウンドのカーシャンプー」です。
日常生活で車を使用すれば、水洗いだけでは落とせない油性の汚れが付くこともあります。そのような場合は、コーティング車専用のシャンプー剤などで部分的な洗浄をします。

このようにコーティングされた車の洗車は、自分で頻繁にするとしてもそう負担にはなりません。洗車やワックスがけ、洗車機利用は慎重にしましょう。

洗車機のワックスコースについて

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