
ソリンスタンドは給油をするところですが、実は洗車のために利用する人もいます。
ガソリンスタンドでは、スタッフによる手洗い洗車と洗車機がありますが、「使い方がよく分からない」「車に傷はつかないの?」「料金や時間は?」など疑問を持つ人も多いようです。
そこでガソリンスタンドで洗車をしたいときに迷わないよう、元ガソリンスタンド店員のみさぽんが、洗車の種類から目安の料金・所要時間や洗車機の使い方、メリット・デメリットからお近くの洗車機探しに便利なサイトまで徹底解説します。
今だから言える裏話も・・・
ガソリンスタンドで洗車とは


ガソリンスタンドで洗車をする人はどんな人でしょうか?みなさん様々な理由で洗車にやってきます。
- 自宅で洗車の場所や水道設備などが確保できない
- ガソリンスタンドに寄った給油のついでに洗車を済ませたい
- 洗車に不慣れで、思った通りに仕上がらない
- 洗車の時間が取れない
- 洗車グッズなどを用意しての洗車が億劫に感じる
- 年末の大掃除時期に、車もしっかりと綺麗にしたい
こういった人達がガソリンスタンドを気軽に利用することで、愛車を綺麗にキープしています。
ガソリンスタンドでの洗車は、いくつかの種類から選んで利用することができます。
ガソリンスタンドでできる洗車の種類を知ろう!
まずは、ガソリンスタンドでできる洗車の種類を把握しましょう。
大きく分けると、以下の2つになります。
- スタッフによる手洗い洗車
- セルフ洗車機で洗車
では、それぞれの洗車の特徴やメリット・デメリットをご紹介しましょう。
手洗い洗車の特徴


手洗い洗車は人の手によって丁寧に洗車が行われます。スタッフによる技術の差はありますが、プロ仕様のアイテムや洗剤を使うので、仕上がりが期待できます。
手洗い洗車の手順

手洗い洗車の流れを見てみましょう。
①カウンターにて、スタッフに洗車の依頼をする
まずはカウンターへ行き、スタッフに洗車の希望を伝えるとともに、料金やオプションなど分からないことがあれば質問しましょう。
②作業完了時間の確認をする
そのときの混雑状況などによって作業完了時間が違ってきます。その場で作業完了を待つのか、時間になったら戻ってくるべきか確認しましょう。
ガソリンスタンドによっては、完了時に連絡をくれるよう頼むことも可能です。
③スタッフに車の鍵を渡す
完了時間の確認などを終えたら、スタッフに車の鍵を渡します。
洗車中、スタンド内の待合スペースなどで作業完了を待つようにするかは確認済みですね。
④手洗い洗車が開始される
スタッフによって、手洗い洗車が始まります。待っている間どこに行こうと完了時間にはしっかり戻るようにしましょう。
⑤作業完了後、スタッフと一緒に仕上がり具合を確認する
洗車が終わると、スタッフを一緒に仕上がりを確認しましょう。気になる部分があれば遠慮せずに伝えることが肝心です。
⑥会計をする
仕上がりに問題がなければ、ここでお会計になります。支払い方法を選び、利用しているカードがあれば提示しポイントをもらいましょう。
ここで、洗車の中でも特に手洗い洗車に力を入れているエネオスをご紹介しましょう。

エネオス一番のおすすめは「泡ムートン手洗い洗車」”>
エネオスの手洗い洗車は、羊毛100%の柔らかいムートンを使いクリーミーできめ細やかな泡でボディ全体を優しく洗い上げることが特徴です。隅々まで洗い終わるとたっぷりの水で洗い流し綺麗に拭きあげます。
エネオスの手洗い洗車では、撥水加工ワックス洗車などのオプションも用意されています。
コーティングの効果がなくなりつつあるタイミングで、これらのサービスをセットで依頼する人もいます。

エネオスではムートン洗車が人気ですが、裏話として・・・・
ムートンによる洗車は砂や埃などを巻き込むと毛の中に入り込んでしまい、ボディーをキズつけてしまうというトラブルも多数報告されています。
そのため、洗車スペースや洗車道具、待合室などが清潔に保たれているスタンドで依頼するようにしましょう。
手洗い洗車の料金と所要時間は?
ガソリンスタンドで手洗い洗車をする場合、目安の料金は3,000円~5,000円です。
洗車の所要時間は、目安として20分~60分です。
オプションでコーティングなどを追加する場合は10,000円近くかかりますが、数年続く効果を考慮すれば決して高いものではなくなりますね。
以下、オプション目安の料金です。
- ウィンドウ撥水 1,000円~2,000円
- ボディ撥水 1,000円~1,500円
- 下回り洗浄 1,000円~2,500円
- 下回りコーティング 8,000円~11,000円
- 油膜取り 1,500円~2,000円
- 水アカ取り 1,500円~3,000円
手洗い洗車を利用するメリット
- 丁寧な作業で細かいところまで目が行き届く
- 洗車後の仕上がりに満足がいく
- スタッフに任せるという安心感がある
手洗い洗車を利用するデメリット
- 洗車機と比べると、料金が高い
- 時間がかかる

ガソリンスタンドで利用する、手洗い洗車のほうはこれで分かりました。
ここからは、洗車機を利用する場合について説明してまいりましょう。
セルフ洗車機の特徴


洗車機と聞くと、多くの人が「車に傷がつきそう」「使い方が分かるか不安」などいったネガティブなイメージを持っているようです。
では実際はどうなんでしょうか?まずは洗車機の種類や特徴、洗車コースについて紹介しましょう。

洗車機と聞くと、多くの人が「車に傷がつきそう」「使い方が分かるか不安」などいったネガティブなイメージを持っているようです。
では実際はどうなんでしょうか?まずは洗車機の種類や特徴、洗車コースについて紹介しましょう。
ガソリンスタンドに設置されているセルフ洗車機は
- 全自動洗車機
- ドライブスルー型洗車機
があります。
ガソリンスタンドによって、どちらの洗車機になるか違ってきます。
二つの洗車機の一番大きな違いは、「洗車中、車内に人が残るか残らないか」です。
全自動洗車機は洗車中、ドライバーや同乗者が外で待ちますが、ドライブスルー型洗車機は洗車中、ドライバーや同乗者が車の中にいる状態で車を洗車機に入れます。
ほとんどのガソリンスタンドはドライブスルー型洗車機を設置しています。
洗車機の主なコース
- 水洗い洗車
- シャンプー洗車
- ワックスコート洗車コース
- 撥水コート洗車コース
- ポリマーコート洗車コース
- ガラスコート洗車コース
洗車機の流れ

初めて洗車機を使う時って緊張しますよね。私は今だにドキドキしてしまいますが・・・。
洗車機を使う前に流れをチェックしておきましょう。
①車をコントロールパネルの近くに移動させる
洗車機を利用する場合には、まずコントロールパネルの近くに車を移動させます。
ガソリンスタンドによっては、遮断機が設置されていることもあります。
②洗車機のパネルをしっかり読む
パネルや看板の使用方法や注意書きをしっかり読みましょう。例えば、固定式ミラーの車は使用禁止といった場合もあります。注意書きを読まずに洗車をし、ミラーが曲がってしまったというようなことがないようにしてください。
③洗車コースを選ぶ
洗車コースには、「水洗い」や「シャンプー洗い」といったコースが選べるようになっています。その日の車の汚れの度合いをみてコースを選択しましょう。
④指定の金額を投入する
セルフ洗車機を利用する場合は、「先払い」となります。現金のみの場合は1万円札や5千円札が使えるのかなど支払い方法を確認しましょう。
洗車機を利用する場合は、細かいお金を用意しておくことをおすすめします。
⑤サイドミラーを折りたたむ&車外アンテナを外す
万が一の事態も考えて、サイドミラーは全て折りたたむことをおすすめします。また、車外アンテナが付いている場合はそちらも取り外しましょう。
⑥全ての窓を閉める
洗車機に車を入れる際には、後部座席を含め全ての窓が閉まっている状態かどうか忘れずチェックしてください。
うっかり閉め忘れると、洗車で車内まで水浸しになってしまいます!
⑦「スタート」ボタンを押して、洗車開始
選択コースをもう一度確認し問題がなければ、「スタート」ボタンを押します。
⑧ゲートが開くので、停車位置まで車を移動させる
洗車機の音声案内を聞き、指定位置まで車を移動させてください。左右にガイドラインがありますので、そこから出ないように車を停めましょう。
⑨洗車、スタート!
停車位置に移動させ、エンジンを停止させます。ここで、洗車が開始となります。
あとは洗車が終わるまで、待機するのみです。
洗車中は、大事故となる可能性がありますので間違ってもドアを開けないでください。スマホやタブレットで暇つぶしをしているうちに、すぐに洗車は終了します。
⑩洗車、終了
洗車が終了すると、車を移動させるための音声案内があります。案内があり次第、車を移動させましょう。
⑪車を拭きあげて、洗車完了
洗車機近くには、「拭きあげ用スペース」が用意されています。車についた水滴を拭き取り、洗車完了です。
そのまま走行せずに、拭き取り作業をすると洗車も完璧です。
セルフ洗車機の料金や所要時間は?

ここで気になるのが、洗車機にはどんなコースがあり、いくらかかるのかというところではないでしょうか?
基本的な「水洗い」と「シャンプー洗い」であれば、300円~です。水洗いだけなら、100円で洗車ができるところもあります。
全自動洗車機とドライブスルー型洗車機の料金は大差はなく、所要時間は5分程度で拭きあげ作業を含んでも10分ほどで終了します。
自宅のガレージなどで自分で洗車する場合、1時間を超えることもありますが、それを考えると洗車機はその時間の短さが大変魅力です。
洗車機のオプション料金
ガソリンスタンドによってはオプションを選べる洗車機もあります。
- 高圧洗浄 200円~300円
- 下部洗浄 200円~300円
- ホイール洗浄 200円~300円
- 光沢ポリマー 400円~500円
エネオスのセルフ式洗車機の値段

私が働いていたガソリンスタンドの洗車機の値段を参考までに紹介します。
我が家は、ファミリーカーとして使っている黒のアルファードは、専門店でガラスコーティングを施工したため手洗いですが、普段使いの軽自動車は白でキズも目立ちにくいので洗車機を使っています。
日頃は一番安いシャンプーコースですが、年末とお盆だけ一番高いコーティングコースで洗っています。
- 泡ブローグラスコート 1,800円
- 泡ブローコート 1,200円
- 泡ブローワックス 1,000円
- ワックス 700円
- シャンプー 500円
セルフ洗車機を利用するメリット
- 料金が安い
- 洗車時間がとても短いので、サッと洗車ができ車を綺麗に保てる
- 洗車に必要なものを揃える必要がない
- 気楽に利用できるので週1など、洗車が習慣になる
セルフ洗車機を利用するデメリット
- 手洗い洗車と比べると、その仕上がりはそれなりのものである
- 「洗車キズ」がつきやすい

洗車機はキズがつきやすい?

洗車機で車を洗うと「洗車キズができる」という声をよく聞きます。
洗車キズは、車の塗装面にできるスクラッチ(引っ掻き)傷のことです。洗車キズはボディーと何かが擦れることでつくので、実は手洗い洗車でもついてしまうことがあります。
洗車キズは手洗い洗車でもついてしまう可能性はありますが、洗車機の場合力加減などできないためより可能性が高くなります。
一昔前のナイロン製のブラシの時は特にひどかったようですが、最近ではナイロンブラシの洗車機を見かけることはありません。スポンジや布製のブラシや高圧水流だけで洗うノンブラシの洗車機がほとんどです。
洗車キズを少しでも減らすには、最新型の洗車機を選ぶことともう一つ重要なポイントがあります。
洗車機に入れる前に水洗い
車を走行させていれば、知らず知らずのうちに砂やゴミなどが車体に付着してしまいます。それらを落とさないまま、いきなり洗車機に入れることで高速回転するブラシがそれらの粒子を巻き込みますので塗装面を引っ掻き傷つけてしまうのです。
火山灰や黄砂も同様、まずは水で流すことが必要です。
洗車キズができる原因は、事前の水洗いをすることでだいぶ避けることができます。

ガソリンスタンドの洗車機はこまめにメンテナンスを行っています。洗車機のブラシには砂やゴミが絡まってしまうことがあります。事前に汚れを落として洗車機を使ったとしても、ブラシが汚れていれば意味がありません。
洗車機のメンテナンスをサボっているガソリンスタンドは、拭き上げコーナーや店舗内も汚れていることが多いです。
お店全体の清潔感を事前にチェックしましょう。
ガソリンスタンドでお得に洗車する!

ガソリンスタンドによっては、お得な回数券があります。ぜひ、お立ち寄りのガソリンスタンドに聞いてみてくださいね。
また、24時間営業のガソリンスタンドの場合でも、洗車の営業時間は24時間ではないところも多くあります。
ガソリンスタンドの洗車機の営業時間を知ろう!
ガソリンスタンドは24時間営業が多いですが、洗車機は騒音や防犯の関係で営業時間が決まっていることがあります。
例えばエッソの場合、洗車機の受付は「8時~21時まで」というところが多くなっています。深夜帯は無理ですが仕事帰りに利用することはできそうですね。
ご利用されるガソリンスタンドの洗車機が何時まで利用できるか、一度確認することをおすすめします。
ガソリンスタンドでの洗車は手洗い?洗車機?

ガソリンスタンドの洗車は手洗いとセルフ洗車機があり、それぞれの特徴もわかったと思います。
最後に、手洗いと洗車機どちらを選べばいいのかをまとめてみました。
- 価格を安く抑えたければ、洗車機
- 時間を節約したければ、洗車機
- 仕上がりにこだわるのであれば、手洗い洗車
または、
- 頻繁に洗車をする場合は簡単に済ませられる洗車機
- 普段あまり洗車をしないのであれば、しっかり洗浄の手洗い洗車
あなたの求めるものによって、選択肢のあるガソリンスタンドでの洗車は大変便利です。
ライフスタイルに合う洗車方法を選んでくださいね。