新車を購入する瞬間は、多くの人にとって特別な体験です。
輝く塗装、完璧な内装、そして新車特有の香りが、新しい章の始まりを象徴しています。
しかし、この新車の状態を保持するには、適切な手入れが不可欠です。
特に、洗車は新車の美観と状態を長期間保持する上で重要な役割を果たしますが、正しい方法とタイミングで行うことが肝心です。
また、新車の洗車はいつからできるの?という質問も多く聞かれます。
この記事では新車の洗車に関する情報をお届けします。
新車の洗車はいつからやってもいいの?
新車は塗装がまだやわらかいので、2〜3週間は洗わない方が良いと聞いたことがあるのですが・・・。
このようなことを言われるお客様が多いです。
もし、納車された日に普通に洗車をして、塗装面に何か問題が起こったらクレームになりかねません(笑)
この記事の執筆者の店舗では、年間数百台の新車のガラスコーティングを施工させていただきますが、作業は必ず洗車から始まります。
何年も新車を洗車していますが、一度も塗装面に問題が起こったことはありません。
但し、新車に限りませんが予洗いでしっかりと砂を落としてあげる事はとても大切なので意識すると良いでしょう。
新車を洗車するタイミングは汚れたら!
工場で車を作る際、塗装作業の後に組み立てや検査など様々な工程があり、新車が完成します。
さらに、その後一時保管され船やトラックでディーラーまで運ばれてきます。
塗装してすぐのものが納車されるわけではないので、新車でも汚れたら洗車をしても問題ありません。逆に汚れを放置するとかたくなって落としにくくなるばかりか、汚れによって部分的にシミやクレーターなどのダメージの原因になるのでなるべく早く洗車しましょう!
コーティング施工をした新車の場合
コーティングを施工した新車は、コーティング剤にもよりますが念の為1週間ほどは洗車を控えてください。
ただし、雨が降って汚れたり、虫の死骸、鳥のフン、黄砂や花粉が付着した場合は早めに洗車して丁寧に水分を拭き取ることをお勧めします。
新車を洗車する頻度は?
新車の洗車頻度は、使用と保管の状況に応じて異なります。
屋内で保管している場合の洗車頻度は低めでも問題ありませんが、屋外保管では洗車の頻度を高める必要があります。コーティング済みの車は洗車頻度を2週間〜1カ月に1回、未コーティングの場合は2〜3週間ごとが適切です。
汚れがひどい時やボディの撥水性が低下したと感じた時は、通常の洗車頻度に関わらず洗車を行うと良いでしょう。
また、鳥のフン、花粉、黄砂による汚れは車へのダメージが大きいため、発見次第すぐに洗い落とすことが重要です。
新車は意外と汚れている
新車は汚れひとつないピカピカな状態だと思ってる方が多いかもしれませんが、完成後出荷までの間は倉庫や外で保管され、ディーラーまではトラックで運ばれてくるので、汚れがついて普通なんです。
新車でもホコリなどのゴミはもちろんですが、水アカ汚れがついてることもあります。
汚れ以外にも、ライトを照らせば細かいキズが多数ありますし、たまに塗装を修正した痕があることも。
もし、納車された新車にホコリひとつ付いてなかったとすれば、それはディーラーの担当者の方が、相当頑張って車を綺麗にした証拠です。
新車は洗車機で洗ってもいいのか?
車に細かいキズを付けたくなければ、新車に限らず洗車機はおすすめできません。
最近の洗車機はブラシの性能が良くなっているので、以前より洗車キズはつきにくいですが、手洗いと比較すると格段にキズがつきます。
洗車機は新車じゃなくてもおすすめできない
「洗車機はキズがつく」って聞いたことありませんか?
これは本当の事だそうです。なぜなら、洗車機はブラシが高速で回転して車を洗いますが、力加減を調整することはできません。
洗車機でも手洗いでも、何かがボディーに触れるわけですからキズのリスクはどちらもあります。
しかし、大きく違うのは手洗いの場合は力の調整ができること。
軽い汚れの場合はなでるように優しく洗い、強い汚れの場合は少し力を入れて洗うという調整ができるのです。
また、車は平面ばかりではありません。曲面もあればエンブレムなどの凹凸もありますよね。それを機械が認識して洗うというのは無理な話。リスクを減らすためには断然手洗いがおすすめです。
洗車機の種類によって傷の入りやすさは異なる
洗車機にはいくつか種類があり、新車に傷がつきにくいタイプのものもあります。
プラスチックブラシの洗車機
硬いプラスチックタイプは、かつてよくガソリンスタンドなどで使われていた古いタイプの洗車機です。
ゴシゴシと強い力で洗ってくれるので、汚れはとれやすいイメージがありますが、その分、傷はつきやすいので注意が必要です。(現在はほとんど設置されていません)
布ブラシ&スポンジタイプの洗車機
スポンジタイプは、最近の洗車機の主流になっています。
プラスチックブラシの洗車機に比べれば、優しい素材なので新車に傷がつきにくいです。
布ブラシも同様にプラスチックブラシタイプに比べると傷はつきにくいのでおすすめです。
とはいっても、スポンジや布ブラシも小さな傷がつくリスクはやはりあります。
高圧洗浄(ノンブラシ)タイプの洗車機
高圧洗浄(ノンブラシ)タイプは、ブラシやスポンジなどがついていない、水圧、つまりは強力な水の力で汚れを落とすタイプの洗車機です。
他の洗車機に比べると、ブラシやスポンジといった物質的な接触がないので、傷は一番つきにくいとされています。
ただその一方で、細かな汚れやしつこい汚れは落ちにくいという難点があります。
ノンブラシタイプの洗浄機を利用する際は、あらかじめ汚れが気になる箇所は優しく水で手洗いをしてから、洗車機を使うと傷をつけにくく、かつ綺麗な仕上がりになる可能性が高いです。
車を洗車機で洗う場合
手洗いの方が良いのはわかっていても、場所や時間を考えたら洗車機を使いたい!という方は、キズのリスクを少しでも減らせるように次の点に注意して洗車をしてください。
- 洗車機はできるだけ最新型のものを選ぶ
- 清潔に整備されている洗車機を選ぶ
- 洗車機に入れる前に、ボディについたゴミや砂を勢いの強い水でよく流す
- 拭き上げ用のマイクロファイバークロス(バスタオルサイズがおすすめ)を持っていく
洗車時にできるキズの原因はいろいろありますが、砂などのゴミが付いたままボディーをこすることによってついてしまうのが一番の理由です。
そのため、洗車機に入れる前にあらかじめゴミを流しておくといいでしょう。
また、ブラシ自体にゴミが付着している事もあるため、清掃が行き届いているお店の洗車機を使うようにしてくださいね。
そして、洗車後に重要なのが拭き上げです。洗車機は最後にエアーで水分を飛ばしてくれますが、完璧ではありません。
水分を残ったままにしていると、水アカの原因になるので必ずふき取るようにしてください。
ガソリンスタンドなどには、拭き上げ用のタオルが準備されていることもありますが、素材によってはキズをつけることもあります。
リスク回避のためには、柔らかく吸収性の良いマイクロファイバークロスを持参しましょう。
【SPECIALE 】で販売されているクロスは吸収力が高く、東レが特許を取得した極細繊維が使われており、まさにプロ仕様の逸品です。
傷が目立ちやすいボディの色
じつは同じ傷や汚れでも新車のボディの色によっては目立ちやすい色や目立ちにくいものがあります。
汚れや傷が目立ちやすい色としては黒系や紺、赤などの濃い色、一方で、傷が目立ちにくい色としては、白系や、シルバー、グレーメタリック、ゴールド系などの明るめの色とされています。
実際筆者もワインレッドの車なのですが、以前乗っていた白色の車に比べると、ちょっとした汚れや傷も本当よく目立つのが気になり、次回新車を買う時は、白系にしようかなと考えているほどです。(ただ汚れや傷が目立つ分、洗車などのメンテナンスはしがいがあるということもありますが…)
そのため、これから新車購入を考えている方は、はじめから傷が目立ちにくい色にするというのもひとつの手ですよ。
とくに、白系の車は国内でも一番売れているボディカラーなので、あとで売却する際にも、高く下取りしてもらえる可能性があります。
新車は水洗いではなくシャンプー洗車
新車は水洗いの方がいい!という記事をよく目にしますが、ホントのところはどうでしょう?
もちろん賛否両論あるとは思いますが、基本的にシャンプー洗車をおすすめします。
カーシャンプーの泡は汚れを落とす目的以外にも、ボディーとタオルの間に入るクッション材の役割もあります。
洗車キズを心配するのであれば、絶対にカーシャンプーは必須です
新車でも水洗いの方がいい場合
基本的にカーシャンプーを使った洗車がおすすめですが、納車後にコーティングを施工した場合はショップでメンテナンス方法を聞き、指示通りに車を洗うようにしてください。
コーティング剤の種類によっては、水洗い洗車の方が適していることもあります。
新車の洗車方法は特別ではない!
新車を初めて洗車するときは緊張する方が多いかもしれませんが、特に特別なことをする必要はありません。
手順としては、
- タイヤ・ホイールを洗う
- ボディーや窓ガラスを洗う
- 水分を拭き取る
です。
正しい洗車方法は次の記事で写真を交えながら詳しく解説してますので、ぜひチェックしてくださいね。
新車にコーティングは必要なのか?
最後に新車のコーティングについて解説します。
コーティングとは車のボディに皮膜を作り、保護することで艶や光沢、撥水性を出すものです。
買ったばかりの新車は傷や汚れが少ないので、コーティングを行うことで、購入時の艶をキープしつつ、傷や汚れをつきにくくすることができます。
そのため、コーティングが必ず必要なわけではありませんが、新車のタイミングで施工するとキレイな状態が長続きします。
新車の塗装面にもキズはある!
新車の塗装面はピカピカで綺麗なイメージですが、実はライトを当ててしっかりチェックするとほとんどの場合キズを確認することができます。
下の写真は納車直後のボディーにライトを当てて撮影してみました。
特に黒などの色の濃い車はライトを当てるとキズが目立ちます。
これは、特別なことではなくごく当たり前のことなので安心してください。
この新車時にあるキズ(凸凹)はごく浅いもので、軽く研磨することでツヤツヤの塗装面になるため、コーティング施工店では新車であっても研磨作業をし表面のキズ(凸凹)を取ってからコーティング剤を塗り込むことがほとんどです。
ボディーの劣化が進むとキズが深くなり研磨作業に時間がかかるだけでなく、削る量も増えるのでリスクを伴います。
コーティング専門店の料金プランに、新車価格や新車割引きがあるのはそのためです。
新車のうちにコーティングをすると費用も安くすみ、良い状態を長くキープすることができるため、数年後も愛車を綺麗な状態で保ちたいと思ってる方は、新車のうちにコーティングしておくことをおすすめします。
研磨作業のレベルは施工店によってバラバラなので、こだわりたい方はディーラー任せにせず納得のいく店舗で施工しましょう。
新車のコーティングはDIYもできる
ディーラーや専門店のコーティングは高価なので躊躇してる方は、自分でDIYしてみてはいかがでしょうか?
車のボディーを被膜で守るという概念からいくと、ワックスもコーティングの一種です。
ワックスにこだわりのある方もいらっしゃいますが、現在はコーティングの方が人気ですし、手間や効果を加味するとコーティングの方がおすすめです。
ワックスの特徴
自然な艶や光沢を出すのには優れていますが耐久性には弱い、かつ手間がかかるとされています。
コーティング剤の特徴
安いものから高いもの、手軽にできるものから手間がかかるものまでさまざま。最近ではワックスより主流になってきています。
ワックスに比べると、艶や光沢は人工的ではあるものの、耐久性が強く汚れがつきにくいとされています。
コーティングは自分でもできる
新車のコーティングは市販のコーティング剤を使用して自分で行うこともできます。
コーティング剤はカー用品店やホームセンター、ネット通販などで購入することができます。
やり方もコーティング剤のスプレーをかけて、ふき取るだけと素人でも手軽にできるものが多いです。
コーティングをDIYする際のポイントは洗車です。
車のボディーに汚れが付着したままコーティングすると、汚れを密閉してしまい取れなくなってしまいます。
また、コーティング剤を塗布した後に拭き上げますが、その際汚れが残っているとキズをつける恐れがあります。
新車にコーティングをする際は、必ず洗車をしてから施工するようにしてくださいね。
コーティング剤の主な種類
コーティング剤には主に3種類あります。
油脂系コーティング剤
油脂系コーティングはコスパを重視する方や、手軽にコーティングをしたい初心者の方におすすめです。
油なので、水をはじく性質があり、雨などの水垢予防によいですが、安い&手軽な分、効果が落ちるのも早いので、注意が必要です。紫外線にも弱く、メンテナンスはほかのコーティングに比べると、回数が多いです。
樹脂系(ポリマー)コーティング剤
樹脂系のコーティングは化合物を車に密着させることで、水やゴミなどの汚れをつきにくくします。
油脂系に比べると耐久性が高いので、できるだけ長期間コーティングを維持したい方におすすめ(耐久期間としては大体3~6カ月)です。
ただし、油脂系に比べると、費用や手間がかかるので、コーティング初心者の方にはちょっと厳しいかもしれません。
ガラス系コーティング剤
ガラス系はコーティング剤は、樹脂系のコーティング剤にガラス繊維がプラスされたものです。
ガラス繊維が入っていることで樹脂系の耐久性にプラスして、太陽の強い紫外線にも強く、汚れも落としやすいというメリットがあります。(中には樹脂以外の成分があるものもあり)
耐久性が高い分、価格は樹脂系、油脂系と比べても一番高いとされており、個人で使うというよりは、手間もかかるので、車屋さんが使うことが多いです。
プロが使用するコーティングならば、洗車などに気をつければ1年~3年以上はキープできるとされています。
新車のDIYにおすすめのコーティング剤
新車の塗装表面はとてもデリケート、もちろん良い状態のうちに本格的なガラスコーティングを施工するのがベストなのですが、、、、。
本格的なガラスコーティングは費用が高額ですし定期メンテナンスでも費用がかかります。
経済的に負担が大きいのはなかなか辛いですよね。
比較的安価な市販のコーティング剤にチャレンジする方も少なくないのですが
『ムラになってしまい、余計に汚らしくなってがっかりした』
『剥がしたいけど研磨するしかないと言われた』
などというコメントをネット上で見かけます。
一般の方が自分でコーティングをするなら短時間かつ簡単に施工できること、そしてムラにならないことが大切。
その為には『硬化型』ではなく、一定期間で徐々に溶解する『代謝型』が有効と言えます。
それがスペーチアーレシリーズの主軸になる製品である『グロスブースター』です。
私が実際の店舗でもお客様のお車の保護や仕上げに使用し、お客様にも喜ばれている『グロスブースター』の特徴は下のリンクをタップするとご覧頂けます。
新車も洗車は必要!丁寧なメンテナンスを心がけよう
新車だけど洗車してもいいの?と悩んでたあなた!汚れたら安心して洗ってください。
愛車を長くキレイに維持したいのであれば、適切なメンテナンスが重要です。
また、塗装面が劣化する前にコーティング剤で保護してあげることも大切です。