車の傷を見えなくする磨きの技術!コーティングして予防もしよう

大事に車に乗っているのに、いつのまにかボディにキズが付いていた!という経験はないでしょうか。

洗車や飛び石、鉄粉や黄砂などの硬い物が擦れることによってついてしまう傷は、車を所有していれば避けては通れない問題です。

「小さなキズは仕方がない」と諦めている方も多いでしょうが、ボディを磨けば車の傷を目立たなくすることが可能です。

さらに、車にしっかりとコーティング施工をしておけば傷の予防にもなります!
では、ボディのキズを目立たなくする磨き方とはどういうものなのか、傷予防のためのコーティングとはどういったものなのかなどを詳しく紹介していきます。

目次

初めに車の表面の構造を知ろう!

塗装は複数の層から成っている

ボディは、一見すると1枚の層しかないように見えますが、実際には複数の層から成り立っています。
複数の層で塗装面を構成することで、最下部のボディ本体を色々な影響から保護しています。

まず、最下部にはボディ本体が存在します。そのボディを保護するように、塗装が何層も重なっています。
ボディのすぐ上の層は「下地層」と呼ばれ、防錆効果を持たせた塗装がされています。
この層の効果で、鉄が主原料の車のボディが錆びずにいられます。

そして、次に重なっている層は、「カラー層です」。カラー層は、その名の通りボディの色を決めている層です。また、塗膜の耐久性能向上効果や、耐水性能や耐熱性能など、外部の環境からボディを保護する効果もあります。

最後に「クリア層」です。クリア層は最上部に位置し、塗装を保護してツヤを出す効果があります。この様に、各層によって様々な働きをしています。

車の塗装面の仕組み

車のカラーによって多少異なりますが、下記図のようなイメージになっています。

傷はどの層まで対処できる?

もしボディに傷が入ってしまった場合、層の一番上のクリア層までの深さであれば、コンパウンドでボディの面をなだらかにして、綺麗にすることが可能です。また、カラー層まで傷が達していたとしても、コンパウンドで傷を目立たなくできることもあります。

しかし、傷の深さがカラー層よりも下の層まである場合は、コンパウンドでの対処はできません。傷をパテなどで埋めてから塗装をやり直す板金修理になります。

洗車時に車に傷を付ける危険な洗い方

鉄粉を放置すると車が汚れやすくなる

頑固な汚れが残ったまま洗車

洗車をする際、まずは水を掛けてボディ表面の汚れを落とすという方が多いでしょう。しかし、水だけではボディ表面の汚れを完全に落とすことができない可能性があります。ボディ表面に汚れが残ってしまっていると、洗車時に残った汚れで傷を付けてしまう恐れがあります。

ボディ表面の汚れには、ほこりや泥、花粉など様々な物が蓄積されます。全てが水で流れてくれれば良いのですが、中にはボディに頑固にくっついて、水では流れない汚れもあります。

頑固にボディに残ってしまう汚れの1つに、「鉄粉」が挙げられます。鉄粉は、ブレーキダストや鉄工所、電車が走った後などに空気中に浮遊し、車に付着します。
軽く付着するのであれば良いのですが、鉄粉は鋭利なためにボディに刺さります。そのため簡単には落ちない汚れとなってしまいます。

もしこの鉄粉がボディに無数に残っている状態で洗車を行うと、スポンジで磨いているうちに浅く刺さっていた鉄粉が取れて、その鉄粉ごとスポンジでボディを磨いてしまう恐れがあります。

もしスポンジで鉄粉ごと磨いてしまうと、ヤスリを掛けているような状態になるため、ボディに細かい傷が無数に付いてしまうことになります。定期的に、ボディの鉄粉を除去するようにしましょう。

洗車機での洗車

自動洗車機で車を洗うメリット

自分で洗車するのが面倒な時、ガソリンスタンドなどの自動洗車機で洗車を行うという方も多いのではないでしょうか。とても便利な自動洗車機ですが、傷には注意が必要です。

最新型の洗車機は、布ブラシや化学繊維ブラシなどが多く使用されているため、昔のものよりはボディに優しい洗車機となっています。しかし、昔の洗車機は、ナイロンやプラスチックなどの素材が使用されていたため、硬くてボディに傷を付けやすくなっていました。

近頃はほとんど見かけませんが、もし旧型の洗車機があったら注意しましょう。

また、洗車機で使われる回転ブラシは強力なため、回転ブラシで傷が生じる可能性もあります。これを「ローリング傷」と呼んでいます。ボディに優しい最新型の洗車機でも、傷が発生する可能性はゼロではありませんので注意しましょう。

そして、洗車した後に布やクロスなどで強く拭き取ると傷の原因となります。傷が付きにくいセーム皮などのクロスを使用して、力を入れずに水分の上に載せて吸水していくイメージで行いましょう。ゴシゴシと拭くのは、傷が付きますので控えましょう。

傷を付けないために道具選びは慎重に!

洗車の際に傷を付けないためには、まず大量の水でボディ表面のほこりや汚れなどを流しましょう。これを行わないと、スポンジにボディ表面の汚れを巻き込んでしまい、洗うたびにボディに傷がついてしまいます。

洗車用のスポンジは天然パルプで作られているセルロース系のスポンジや、マイクロファイバークロスがおすすめです。

セルロース系のスポンジは、吸水性能が非常に高いことが特徴です。大量の水をスポンジに含ませて、十分に柔らかくしてから使用しましょう。

そして、カーシャンプーもたっぷりと含ませることができるので、沢山の泡でボディを優しく洗うことができます。

また、コンパウンドで研磨をする際もおすすめです。
保水性が高いので、コンパウンドをスポンジの中に留めて乾いてしまうのを防いでくれます。このため、スポンジで直接ボディを削りすぎてしまうという心配もありません。

照明を当てて車の傷を確認しよう!

車のキズはライトを当てて確認する

車の傷を確認する際は、照明を当てて確認をするようにしましょう。自然光では傷がなく綺麗に見えるボディでも、照明を当てると無数の傷が存在していることがあります。

板金塗装やコーティングを行う作業ブースでは、傷が見やすい様に照明を使用しています。自然光の下では作業は行いません。

専門家は、LEDやハロゲン、HIDなどの照明を主に使用して傷を確認しています。HIDが主流でしたが、現在ではLEDがメインになりつつあります。傷の状態や仕上げなどには照明は必ず必要なものとなっています。

また、キズを見るには真上からだけではなく、斜めや下方から、下から見上げるなど、見る方向や角度を変えて確認してみましょう。

傷は無数にあり、同じ方向や角度ではありません。洗車の際に発生する傷は、まるで星の様に四方八方に存在します。真上からだけだと、ある一定の傷しか見えないことになります。

そのため、色々な角度から車を見ることで、どのくらいの傷があるのか、どの辺りにあるのかなどを知ることが可能です。板金やコーティングの専門家も行っている確認の方法となります。

コンパウンド磨きで傷を見えなくする方法

車のボディについてしまった小さなキズは、コンパウンドで磨くことで見えなくする(消す)ことができます。

コンパウンドは研磨剤のことで、ペースト状のものや液体のものがあります。

コンパウンドと聞くとプロが使うものというイメージがあるかもしれませんが、カー用品店などで一般ユーザー向けのもも売られており、自分でDIYすることができます。

コンパウンドでキズを消す仕組み

コンパウンドは「傷を埋めて消す」のではなく、傷によってできた凹凸をコンパウンドで研磨し、面を滑らかに整えて傷を目立たなくさせるという仕組みです。

磨く前に洗車をしよう

コンパウンドで作業をする前に必ず洗車をしてください。

車のボディは、いろいろな種類の汚れが付着しています。砂やホコリ・泥などの水性汚れ、オイルなどの油汚れなどがあります。汚れがついたままコンパウンドでボディを磨くと、さらに新しいキズをつけてしまう恐れがあります。

カーシャンプーで洗車することで水性汚れ、油性汚れのほとんどはきれいになりますが、ボディに突き刺さった鉄粉汚れは落ちません。
コンパウンドで磨く際は、念のためトラップ粘土や鉄粉除去スプレーを使用して除去するようにしましょう。

コンパウンドで塗装面を磨いてみよう

コンパウンドで磨く方法

洗車が終わったら、いよいよコンパウンドの出番です。

用意したスポンジに水をたっぷりと含ませます。吸水して柔らかくなったら、水が出てこなくなるまでよく絞ります。

次に、コンパウンドをスポンジにつけるのですが複数のコンパウンドを準備した場合は、目の細かいものから使うようにしてください。
目の細かいコンパウンドで傷がきれいにならない場合は、順番に目の粗いものに変えていきます。

スポンジにつける量は、液体コンパウンドであれば、直径2.5cm程。ペースト状の物であれば、長さ1cmくらいの量で十分です。

その後、スポンジをボディの磨く箇所周辺に当てて、数回上から押し付けてならしていきます。この作業を行うと、コンパウンドを均等に塗りやすくなります。忘れずに行いましょう。

そして、「キュッキュッ」という音が出る様に、スポンジを直線的に動かしていきます。この際、縦方向だけでなく、横方向にも直線的に動かします。全部で10回程直線的に動かす様にしましょう。

先にも説明をしましたが、最初に細かいコンパウンドを使用して、それでも傷が目立つようであれば、粗いコンパウンドへ変えて作業を行います。傷が目立たなくなるまで、コンパウンドを変えて繰り返し作業を行いましょう。

コンパウンドの種類を紹介!

コンパウンドの種類

形状の違い

コンパウンドには、大きく分けてリキッドタイプの物とペーストタイプの物があります。それぞれにメリットとデメリットがありますので、状況に応じて使い分ける様にしましょう。

リキッドタイプのメリットは、液体なので広範囲に伸ばしやすいという点が挙げられます。そのため、屋根やボンネットなどの広い部分を磨くのに適しているでしょう。

デメリットとしては、液体のため、垂直部分のドアやリアゲートなどに使用すると垂れてしまい作業ができないことが挙げられます。

また、日差しが強い時に使用するとすぐに蒸発してしまうため、磨き作業が中途半端で不完全になったり、無駄にコンパウンドを使用したりする可能性があります。著しく作業効率が下がるので、日差しが強い日には液体コンパウンドの使用は控えましょう。

そして、ペーストタイプのメリットは、粒子がリキッドタイプよりも大きく流れにくいので、ドアやリアゲートなどの垂直部分の研磨に適しているということが挙げられます。

デメリットとしては、リキッドタイプよりも伸びが悪いため、屋根やボンネットなどの広範囲を作業するのには適していません。

性質の違い

リキッド、ペーストという形状の違い以外にも、油性と水性という性質の違いもあります。こちらも、それぞれにメリットデメリットがありますので、用途や状況などに応じて使い分けましょう。

油性のメリットは、ワックスなどに使用されるツヤ出し剤や石油成分を含んでいるという点です。使用すると、ツヤ出し剤が傷の溝部分に入り込んで埋める効果を発揮します。そのため、施工後はとてもツヤを感じることができるでしょう。

更に、ボディ表面を磨く力が比較的弱いため、塗装面をあまり傷つけずに慎重に作業を行うことが可能となります。研磨作業に慣れていない方におすすめと言えます。

デメリットとしては、傷の溝を埋めたツヤ出し成分の油分が、時間の経過で脱脂してしまうと、再び傷が目立ってしまうことが挙げられます。油性のコンパウンドは、傷を根本的に補修することができないと言えます。

水性のメリットは、油性と比較して磨く力が強いということが挙げられます。そのため、油性よりも短時間で研磨作業を行うことが可能です。初心者の方よりも、作業に慣れている方向けのコンパウンドです。

デメリットとしては、研磨した際のカスが発生しやすいということが挙げられます。また、日差しが強い日に作業を行うと、油性よりも乾燥が早いということも挙げられます。

コンパウンドが使える傷は浅い層のみ

コンパウンドで消せるのは浅いキズ

コンパウンドを使って綺麗になる傷は、浅い層の傷のみです。深い傷には効果がありませんので注意が必要です。
黒い車(色の濃い車)は、写真のように洗車キズが目立ちますよね。

コンパウンドで目立たなくすることができる傷は、塗装の層で最上部にあるクリア層までの深さの傷です。クリア層の傷は、爪で触っても引っかからないものや、洗車の際に水をかけると傷が消えたかの様に見えるものなどの傷です。また、洗車の際についた洗車傷や、何かをこすった際の塗装の付着なども挙げられます。

クリア層だけでなく、その下の層であるカラー層も、傷の程度によってはコンパウンドで傷を目立たなくさせることが可能です。車の塗装の色が薄くなった状態の傷は、カラー層までの傷です。この状態であれば、クリア層の傷でなくても、目立たなくすることができる可能性があります。

コンパウンドで傷を目立たなくさせることができる傷は、クリア層と、程度によってカラー層もできるということになります。

クリア層、カラー層の傷ともに、コンパウンドを使用することでクリア層が削れてしまいます。そのため、コンパウンドを行ったら代わりの保護膜が必要となります。コンパウンド施工を行ったら、削れてしまったクリア層の代わりに、ワックスやコーティング施工を行って保護膜を新たに作りましょう。

コンパウンドが使えない傷に注意!

コンパウンドは深い傷には使えない

コンパウンドで研磨作業を行っても、目立たなくすることが不可能な傷が存在します。そのため、そういった傷は、自分で処理を行うことができません。

クリア層とカラー層を突き抜けて、ボディの下地層まで届いてしまっている傷は、コンパウンドでの対応は不可能となります。

下地層まで届いてしまっている傷は、浅い傷とは異なった見え方をします。傷の色が、車の塗装の色とは異なった白色や灰色の様に見えたら、傷が深く下地層まで見えてしまっている状態となります。

下地層まで達した傷は、タッチペンを使用して補修を行ったり、塗装を行ったりする必要があります。下地層は、ボディ本体を劣化から守るために、防錆効果が施されています。そういった特殊な塗装には、コンパウンドの使用はできません。

そして、下地層を超えてボディ本体にまで傷が達している場合は非常に危険です。ボディ本体が塗装の層に保護されずにむき出しになっているため、常に外気と触れ合っている状態となります。その結果、その傷からサビが発生してしまい、ボディ全体へと広がってしまう危険性があります。

もしボディ本体まで達する傷であれば、すぐに専門家に板金修理を頼みましょう。放っておくとサビが広がって、後々多大な出費や労力などを必要とする危険性があります。

コンパウンドで車の傷を補修するポイント!

一気に磨かない

コンパウンドでボディを磨く場合は、洗車をする時よりもコツが必要になります。誤った方法で磨いてしまうと、仕上がりにムラができたり、ボディに傷を付けたりしてしまう恐れがありますので、細心の注意をはらって作業を行いましょう。

まず、コンパウンドは一気に全てを磨こうとせず、30cm四方程度磨いて様子を見ながら進めていきます。そうすることで、広範囲を一気に作業するより、磨き残しが出にくくなります。

磨き方は、先述した様に縦・横と直線的に磨きましょう。洗車時の様に円を描いて磨くと、磨きのムラが出てしまう恐れがあるので注意しましょう。

磨く前にはシャンプー洗車を行う

コンパウンドで磨く前には、カーシャンプーで洗車をして、ボディの汚れを確実に落としておきましょう。もし洗車をしないと、ボディに残ったほこりや砂利などの汚れごと磨くことになってしまうので、ボディに無数の傷が発生する恐れがあります。

また、鉄粉除去クリーナーや粘土クリーナーなどを使用して、鉄粉の除去も行いましょう。鉄粉は洗車だけでは落とせないことに加え、鉄粉が残ったままコンパウンド研磨を行うと傷が発生してしまいます。忘れずに行いましょう。

強風や炎天下は避ける

コンパウンドで磨く作業は、強風が吹く日や炎天下となる日を避けて行う様にしましょう。せっかくコンパウンドで研磨したのに、効果が薄れてしまう可能性があります。

強風の日は、砂ぼこりが舞いやすくなります。そのため、コンパウンドで磨いていると、作業中にボディに砂ぼこりが付着してしまう恐れがあります。もし砂ぼこりが付着した上から磨いてしまうと、スポンジで砂ぼこりもろとも磨くことになってしまい、ヤスリを掛ける状態となって傷を付けてしまいます。

また、炎天下の日もコンパウンドで磨くのは控えましょう。特にリキッドタイプのコンパウンドを使用する場合、強い日差しの下だとすぐに乾燥してしまいます。磨きにムラができてしまうのに加え、作業効率も非常に悪くなってしまうでしょう。

車の傷にコンパウンドを使うときの注意点

深い傷は磨かない

コンパウンド作業を行う際の注意点としては、深い傷であれば無理をして磨かないということが挙げられます。

先述した様に、ボディ表面を爪でなぞってみても引っかからない様な傷であれば、クリア層までの浅い傷であるためコンパウンドで磨くことができます。逆に、爪でなぞって引っかかる傷は、とても深い傷ということになります。カラー層や下地層まで傷が到達している可能性があるので、注意が必要です。

もし傷が深くて下地層まで到達していた場合は、ボディを守る特殊な施工がされている層なので、無理に磨くことはやめましょう。傷が深い場合は、専門家に修理を依頼するのが無難です。

細かい目から使用する

作業方法でも説明をしましたが、最初は目の細かいものから使用し、傷が残る様であれば段々と目を粗くしていく様にしましょう。

いきなり粗い目のもので磨くと、実際は大した傷ではないのにオーバーに磨きすぎてしまう恐れもあります。そして、いったん目の粗いものを使用してしまうと、それ以後は目の細かいものには戻すことはできません。

コンパウンドでの研磨作業は、注意点を守らないとボディに大ダメージを与えてしまう危険性があるので、確実に守る様にしましょう。

スプレータイプ傷消しの特徴

スプレータイプの場合、広範囲の傷を一気にカバーできるというメリットがあります。更に、スプレーのため、時間を掛けずに傷隠しをすることが可能となっています。簡単に作業ができるというのも特徴です。

また、液体の塗装が傷口に入って埋めてくれるので、割と深めの傷も隠してくれるという特徴も持っています。

逆にスプレータイプのデメリットは、車のカラーに合わせるのが難しいところです。車と同様のカラータイプを購入して使ったとしても、車の色に完全に合致しないこともあります。車の塗装が劣化してしまっていることも、色が合致しない原因の一つとなっています。

そして、スプレーで塗装を行う前に、シリコンオフなどを使用しての脱脂作業を行わなければいけません。少し面倒ですが、この下地処理を行って汚れを落とさないと、塗装が汚れによって浮いてしまい、耐久性が落ちてしまいます。そのため、面倒でも確実に行う必要があります。

また、スプレーなので加減が難しく、慣れていない人が行うと噴射しすぎてムラになってしまうことがあります。ある程度施工に慣れている人向けのアイテムと言うことができるでしょう。

ワックスタイプ傷消しの特徴

ワックスタイプの傷消しは、洗車傷などの浅くて細かい傷におすすめです。傷を目立たなくさせ、更にツヤを増加させてくれます。

ワックスタイプには、大きく分けて二種類のタイプが存在しています。まず、半練りタイプです。こちらは、研磨剤を含んだワックスとなります。コンパウンドの様に、ワックスに含まれた研磨剤が傷を磨き、凹凸を滑らかにならすことで傷を消してくれます。

コンパウンドの様に、傷の凹凸を実際に磨いて面をならしているので、効果が長時間続きます。しかし、研磨剤が含まれているので、磨き過ぎてしまうと新たな傷を発生させてしまうので注意が必要です。

次に、シリコンタイプのワックスです。シリコンタイプは研磨剤を含んでいません。半練りタイプの様に、研磨して凹凸をならすのではなく、シリコンで傷の溝を埋めて傷を目立たなくさせます。ボディを削らないという安心感があります。

しかし、傷の溝をシリコンで埋めているだけなので、根本的な解決にはなっていません。時間が経って溝に埋まったシリコンが取れてしまうと、また傷が目立ち始めます。そのため、頻繁にワックスを塗りなおす必要があります。

タッチペンで傷消しする方法

タッチペンタイプは、塗装が剥がれてしまった傷に有効です。また、小さい傷を手軽にピンポイントで消すことができます。ペンを持って書くようにして塗装することができるので、作業が行いやすいというメリットもあります。

小さくても塗装力はとても強力なので、傷をほぼ目立たないように綺麗に仕上げることが可能です。

しかし、スプレータイプと同様に塗料を塗るので、下地処理を行う必要があります。タッチペンを使用する前に、シリコンオフなどで脱脂作業を行いましょう。また、カラーを車の塗装と合わせる必要があります。塗装の劣化などによって、色合いが多少変わってしまう可能性があるので注意が必要です。

コーティング剤で傷の予防!

ボディの傷を目立たなくするためには、労力や時間を必要とし、非常に苦労をすることになります。ボディにできた傷で苦労をしないためには、あらかじめボディに保護膜を作って、傷が付くのを予防する必要があります。

ボディに保護膜を作って傷の予防をするには、コーティングをすると良いでしょう。コーティングはボディの上に保護膜を作るので、塗装面を保護したり、塗装の変色を防いだり、汚れを付きにくくしたりといった効果があります。そして、傷が付くのも防止してくれます。

言わば、コーティングの保護膜がボディの塗装面のバリアーとなって、身代わりになってくれるイメージです。後々苦労しないためにも、あらかじめコーティングをして塗装面を傷から保護すると良いでしょう。

車の傷消し作業は、慣れていない方が行うと非常に苦労する作業です。使うものを間違えたり、作業方法を誤ったりすると、傷が消えないどころか余計に傷をひどくしてしまう危険性もあります。

コンパウンドでの研磨であれば、いきなり研磨力の強い粗い目のもので作業してしまうと、磨き過ぎてしまう恐れがあります。磨き方も、洗車をする時の様に円を描いて磨いてしまったり、いきなり広範囲を作業したりすると、磨きにムラができて均等に傷を消すことはできません。

この様に、傷消しのために「車を磨く」という作業は非常に大変で難しく、一歩間違えると余計にボディにダメージを与えてしまいます。傷が付くのを予防するのが、いかに大事であるかが分かるでしょう。

おすすめのコーティング剤で車の傷を予防しよう!

愛車へのコーティングをDIY(自分で)で行う場合は、スペチアーレ グロスブースターがおすすめです!

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車の傷は作らない!しっかりコーティングしておくのがポイント

ここまで、ボディの傷を目立たなくする磨き方や、傷予防のためのコーティングとはどういったものなのかなどを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

傷を消すためには、コンパウンドで研磨する方法や、スプレーやタッチペンで塗装する方法、ワックスで磨く方法など、様々な方法があります。特にコンパウンドでの研磨は、傷を消す効果が高い反面、間違えるとボディにダメージを与えてしまう危険性があります。

コンパウンドでの研磨にはコツや注意点が沢山あり、誤った方法で行うことが許されません。そのため、経験が少ない方は非常に大変な思いをする施工でもあります。

また、ワックスやタッチペン、スプレーなどでも傷を消すことはできますが、やはりこれらの方法も少なからずコツがあり、経験が少ない方は苦労をする可能性があります。どんな方法で傷消しを行っても、専門的な知識がないと苦労をすることになるでしょう。

いかなる方法であっても、ボディの傷を消すのには苦労が付き物となります。そのため、あらかじめコーティング施工をして、塗装面に傷を作らない様にしましょう。下地を整えてしっかりとコーティングを行えば、塗装面の傷予防には非常に効果的です。

あらかじめ愛車にコーティング施工をしておけば、ボディの傷消しに苦労をすることがなくなります。ぜひ、コーティング施工を行い、傷に悩まない快適なカーライフを送りましょう。

車の傷を見えなくするためのコーティング

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