愛車にコーティングをしようと思ったとき、皆さんはどんな種類のコーティングを選びますか?
かつてはポリマー系やフッ素系、さらに昔はワックスが主流だった時代もありますが、現在はガラスコーティングが一番人気を誇っています。ツヤツヤの透明感あふれる仕上がりに魅力を感じる人も多いのではないでしょうか?
しかしいざガラスコーティングをしてみたいと思っても、何を選べばいいのか分からないし、どこで施工してもらうのがいいのか分からない!という人も多いかと思います。
ガラスコーティングは施工したあとの管理の仕方も大切です。適切な洗車やお手入れをしていれば、長く綺麗なボディを保ってくれる心強い味方となります。
そこで今回は、ガラスコーティングの施工方法や種類、コーティング後の車の扱い方のポイントについて徹底的に解説します!
そもそもガラスコーティングとは?
まずは「ガラスコーティングとはどんなものなのか?」ということについて解説をしたいと思います。ここではほかのコーティング方法との違いを理解しましょう。
愛車を傷や汚れから守るためのコーティング方法のひとつ
「ガラスコーティング」とは、車のボディを傷や汚れから守るための塗布被膜を形成する方法のひとつです。コーティング剤を塗装面に塗布することで薄い膜を張り、外部の汚れや傷から塗装面をカバーする役割があります。
コーティングにはいくつか種類がありますが、ガラスコーティングは主成分がガラス質でできています。油分など車のボディに良くない成分が少なく、持続性も高いのが特徴です。
現在、主流になりつつあるコーティング方法
ガラスコーティングはその性能の良さと高い持続性から多くの支持を集め、現在ではもっとも主流なコーティング方法となってきています。
薄いガラスの膜を張ることで傷にも強くなり、メンテナンスも楽になるのが高い人気の理由です。
強固なガラス質の被膜でボディを覆う
ガラスコーティングの特徴としては、ガラス成分を含んでいるので、塗布後に完全硬化すると堅牢なガラス質に変化することが挙げられます。
ポリマー系コーティングやワックスなどと比べても頑丈で化学変化が起こりにくく、汚れても簡単に落としやすいのが嬉しいポイント。長く効果が持続するので、より車を綺麗に保ちやすいのがメリットです。
ガラスコーティングの効果
多くのカーユーザーから人気を集めているガラスコーティングですが、施工した場合はどのような効果が期待できるのでしょうか?
塗装やボディを保護する
ガラスコーティングはその名のとおり、塗布すればガラス質のコーティング被膜をボディ表面に作り、塗装面を保護する効果があります。
ガラスコーティングは表面のこすれにも強く、大切な愛車を汚れや細かな傷からしっかりガードしてくれます。
また、コーティングの皮膜がクッションとなって塗装面を守り、鉄粉が食い込んでゆくのを防止します。
ボディの艶を出す
塗装面にコーティングをすると、表面に薄く透明な皮膜ができるのでボディに綺麗な艶が生まれます。比較的自然な輝き方なので、さりげない上質感が演出できますよ。
コーティング後はまるで新車同然の美しさが再現されます。
綺麗なボディの状態を長期間維持できる
ガラスコーティングがしてあれば、塗装面がツルツルの状態に保つ効果がありますので、鉄粉や埃がつく量を減らすことができ、綺麗なボディが長持ちします。
簡単な水洗いでも表面の汚れが落とせるようになるので、洗車の難易度も下がりますね。
コーティングなどの対策を何もしていない車と比べたら、その差は歴然です。コーティングをしてあれば普段のお手入れがしやすくなるので、洗車をするときの手間も軽減されるのでおすすめです。
ガラスコーティングをするメリット
ガラスコーティングをしたあとには、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここで具体的に解説しますね。
耐久期間が長い(3年程度)
種類にもよりますがプロの施工ならおおよそ1〜3年ほど持ちます。セルフ施工より長持ちで頑丈なのが特徴です。
熱に強い
ガラスコーティングはワックスなどに比べて熱にも強いのが特徴です。ガラス質で構成されているので熱の影響を受けにくく、過酷な状況下でも堅牢な被膜を維持し続けます。
夏場の日中は車体表面の温度が80℃近くにまで上昇することがありますが、そういった高温にも抜群の耐久性を発揮します。
水で流すだけでボディの汚れが取れる
汚れを取りやすくしてくれるのも、ガラスコーティングをする上での嬉しいメリットです。砂や埃程度の汚れなら、水洗いだけで簡単に落とせるようになります。
疎水性のおかげで水染みもできにくく、拭き上げもしやすいかと思います。
コーティングのガラス質が汚れの固着を防ぐので、サッと水で流すだけで表面の汚れは落ちます。車体が置かれている環境や条件によってもその影響は変わってきますが、軽度の水垢なども洗車で落としやすくなるので、普段のお手入れが断然ラクになりますよ。
ガラスコーティングをするデメリット
メリットが多いガラスコーティングですが、デメリットもあるのでしょうか?
ここではガラスコーティングを検討する前に知っておいていただきたいポイントについて解説します。
施工料金は高額
ガラスコーティングの場合、その堅牢度の高さや性能の良さが費用にも反映されて、費用はどうしても高くなります。専門の業者に依頼した場合は、6万円〜10万円程度かかると想定しておいてください。
業者に依頼した場合、車体の水垢落としや、車の状態によっては塗装の塗り直しや研磨作業が必要となり、さらに高額になるケースもあります。
皮膜が安定するまで時間がかかるため、長い期間車が使えない
ガラスコーティングは徹底した下地処理や塗布後の完璧な乾燥仕上げが必要なため、施工から被膜の完全固着まで長い期間がかかります。
業者にもよりますが、おおよそ1週間程度は車を預けることになります。代車を用意してくれる場合はいいのですが、そうではない場合だとその間は車を使えないことになるので気をつけてくださいね。
乾燥させるときに遠赤外線を使って乾燥時間を短縮するよう工夫している業者もありますので、施工業者に車を預ける日数も事前に確認しましょう。
知っておくべきコーティングの種類
ここではガラスコーティング以外のコーティング方法についても触れたいと思います。
一般的なものをざっくり分けると、以下のような種類に分類されます。
油脂系コーティング
古くからあるコーティングの方法で、ワックスコーティングなどがこれに該当します。主に油分を含んだワックス剤を塗装面に塗り込んで、ボディをコーティングします。費用は大変リーズナブルで、600円程度から販売されています。
しかし手軽な反面、持ちがあまり良くないので頻繁に塗り直す必要があります。
塗布後の光沢に関しては油脂系コーティングがもっとも高いので、マメにお手入れしたいというユーザーさんには向いているかと思います。
ポリマー系コーティング
ポリマー系コーティングとは、シリコンなどの高分子化合物を使いコーティングする方法のことをいいます。かつてはこのポリマー系がもっとも人気を集めていました。
光沢性が高く、ツヤツヤと美しい被膜が特徴です。撥水性に優れ、ポロポロとこぼれ落ちるように水滴がまとまりますが、高温に弱いという弱点もあります。
ガラス系コーティング
一方こちらは、「ガラス繊維が主成分のポリマー系コーティング」です。いわゆる「ガラスコーティング」とは違うものなので要注意です!
ガラスコーティングの繊維にほかの成分も混ぜて作られているコーティング剤です。
ワックスとガラスコーティングの違いって?
ワックスとガラスコーティングでは、どのような点が違うのでしょうか?
ここではその違いについて比較してみましょう。
艶出しや撥水目的は共通
ワックスもガラスコーティングも、艶出しや撥水を目的としているという点では一緒といえるかと思います。ただ、ワックスは油脂を含んでいるので撥水性がより高く、濡れたような光沢感があり、ガラスコーティングは無機質被膜なので滑らかで落ち着いた深い輝きを持っています。
撥水性は水を弾く性質のことで、撥水性が高くなるほどボディ表面の水滴が丸い形状になります。
コーティングは汚れが固着するのを防止する
コーティングがワックスと一番違うポイントは、ボディ表面に汚れが固着するのを防止するという点です。
どんなに良いコーティングでも汚れ自体がつくのを完全に防ぐことはできないのですが、ついた汚れが定着し、固着化するのをコーティングの被膜は防止してくれます。
一方、ワックスにはそこまでの防御力はなく、汚れがついたら早期に落とさないとすぐにしつこい染みなどに変化し、固着してしまう恐れがあります。
持続時間はワックスよりコーティングの方が長い
そして大きな違いのひとつが、持続時間の長さです。ワックスよりもコーティングの方が圧倒的に効果の持続時間が長いのが特徴です。
コーティングの種類にもよりますが、プロの施工業者によるガラスコーティングの場合は1〜3年ほど持ちます。
ワックスの場合は耐久時間が非常に短いのがデメリットです。洗車のたびに塗り直す必要があり、気温や天候にも気をつけなければいけないなど、少々手間がかかるお手入れ方法といえます。
コーティングしてくれる施工業者の種類
コーティングをしたい!と思ったときに選べる施工業者も色々あります。業者によって方法や価格も変わりますので、その点をよくチェックしてから依頼先を選んでくださいね!
コーティング専門店
コーティング専門店による施工のメリットといえば、やはりプロによる完璧な仕上がりが期待できることでしょう。コーティングに関する知識や確かな技術を持ったプロが責任を持って施工してくれるので、安心です。
そして車の種類やクライアントの希望に合わせて最適な素材や施工方法を組んでくれるので、ガラスコーティングを初めて依頼する人にもいいかと思います。
専門の業者に依頼するのがやはり一番費用はかかりますが、とにかく仕上がり重視!という方にはおすすめです。
カーディーラー
ご自分の車をカーディーラーで購入した場合は、そのディーラーに直接依頼することもできます。ディーラーであればついでにちょっとしたメンテナンスもやってもらえたり、かかりつけの主治医に診てもらうような感覚でお願いできるのもメリット。
新車の購入時であれば値引きサービスが受けられる場合もあるので、担当営業に相談してみるといいですよ。納車のタイミングに合わせてコーティングをやってもらえば、時間のロスもありません。
ただし、技術力は圧倒的に専門店の方が優っています。長くお付きするという点でのアフターフォローに関してはカーディーラーの方に利点があるかなと思います。
板金業者・塗装業者
板金や塗装を専門としている業者でもガラスコーティングを扱っている場合があります。
しかし気をつけなければいけないのが、業者ごとの技術力の差です。専門ではないので、コーティングに慣れている業者もいればそうではない業者もいるので、見極める必要があります。
もし施工を依頼したい場合は事前にしっかり打ち合わせをして、問題点がないかどうか確認しましょう。
ガソリンスタンド
もっとも手軽に利用できるのがガソリンスタンドかと思います。給油ついでに近場で依頼できるのが便利です。価格もリーズナブルで、短時間で施工してもらえるのもメリット。
しかしガソリンスタンドの場合、中にはポリマー系やガラス系までも含めて「ガラスコーティング」としてサービスを販売しているような店もありますので要注意です。
しかし料金はダントツで安く済むので、コーティングさえできればOK!という人にはいいかなと思います。
おすすめのガラスコーティング
ひとことでガラスコーティングといっても、その種類と特徴は様々です。ここでは編集部が自信を持っておすすめできる、代表的なものをご紹介しますね。
ハイモースコート
驚きの超撥水性能を誇るのがこのハイモースコートです。モース硬度7の非常に硬い無機質ガラス被膜を形成し、雨水がボディを避けるように一瞬で流れ落ちます。
洗練されたボディを際立たせる、エッジの効いたシャープな光沢感も魅力です。
ただし完全無機質被膜ゆえにメンテナンスのレベルも高く、徹底した管理が必要になります。よりハイグレードな仕上がりをお求めのベテランカーユーザーの方にぜひ。
ハイドロフィニッシュ
抜群の硬度と防汚性能を持つ疎水性ガラスコーティングといえば、このハイドロフィニッシュコーティングがおすすめです。
オールカラー対応タイプで、価格も手が届きやすく設定されています。初めてガラスコーティングをする方はぜひこちらをお試ししてはいかがでしょうか。
もちろん、これまでのコーティングでは満足のいかなかった方にもぜひ試していただきたい逸品です。きっとその仕上がりにはご納得いただけるかと思います。
バランスの取れた、非常に優秀なコーティングといえます。
プロが行うガラスコーティングの施工の手順
初心者が行うにはハードルが高く、失敗のリスクもあるガラスコーティングはプロにお任せするのが賢い選択といえます。
プロが本格的に行うガラスコーティングの施工手順はこのような流れです。
1.車体表面の洗浄
まずはコーティング前の下準備として、車体の洗浄を行います。カーシャンプーを使っての手洗い洗車をし、表面の汚れや埃、不純物などを徹底的に取り除きます。
このとき、ボディに水垢や雨染みなどがある場合は専用の除去剤を使って丁寧に除去作業をします。
2.鉄粉の除去
続いては鉄粉の除去です。鉄粉が残ったままコーティングをかけてしまうとやり直す必要が出てきてしまうため、この段階できっちり落とし切ります。
軽度のものならスプレーの鉄粉除去剤などで除去し、それでも取り切れなかったものはトラップ粘土を用いて除去していきます。
3.下地処理
車体表面の汚れや不純物が取り除けたら、コーティング面の下地処理を行います。ポリッシャーでボディ表面の細かな傷を削り、滑らかに磨いていきます。
これは熟練の技術が必要な工程ですので、プロに依頼した方が無難な作業といえます。
4.脱脂
下地処理が終わったら、ボディに残った油脂を脱脂剤で取り除きます。油膜が残ったままでコーティングしてしまうと乾燥後の定着がうまくいかなくなりますので、丁寧に取り除きます。
5.マスキング
コーティング剤を塗布する前に、コーティングをかける部分以外の場所をマスキングでカバーします。車用の養生テープで、車体のゴム部分やキーシリンダーなどにコーティング剤が付着するのを防ぎます。
6.ガラスコーティング剤の塗布
いよいよガラスコーティング剤の施工です。塗布している最中、表面に埃や水分が付着しないように完全密閉された室内空間でコーティング剤を塗布します。
ボディ全体にムラなく、均一な厚さになるように慎重に塗っていきます。
7.乾燥
ボディ全体のガラスコーティングの塗布が完了したら、そのあとは乾燥させます。
乾燥中にも埃や水分が表面に付着しないよう、室内で安置しておきます。期間は業者によって変わりますが、おおよそ数日から1週間程度で完全硬化します。
これらの全工程を完了した時点で、ガラスコーティングは完成となります。
コーティングした車の保管方法
美しいガラスコーティングをしたあとの車は、どのように保管するのがいいのでしょうか?車体を綺麗に保つというポイントに絞って説明しますね。
水に濡れない車庫で保管するのがベスト!
一番確実にガラスコーティングを維持できる方法は、水に濡れないように保管することです。シャッターつきのガレージやカーポートつきの駐車場に車を駐車するのがベストです。
しかし、車庫に関しては理想的な条件が揃った環境を用意できない方が多いかと思います。その場合は車にカバーをかけるという方法もあります。これなら雨水だけではなく、埃や鉄粉までもしっかりガードすることができます。
水がかかってしまったらすぐ拭き取る
「屋根付きの駐車場もないし、カバーをかけ続けることもできない」という人は、水がかかってしまったらすぐに拭き取るほか、方法はありません。
しかし雨がかかった場合は、大気中の汚染物質を多量に含んでいるのですぐに拭き取るのはNGです。できれば真水で流したり、きちんと洗車してから丁寧に拭き上げをするのが理想的です。
ガラスコーティングしてある車を洗車機にかけても良いのか
ガソリンスタンドに行けば手軽に利用できる、全自動の洗車機。自分で洗車をしなくても機械がすべて行ってくれるので、とっても便利なものですが、ガラスコーティングしてある車も洗車機にかけて良いものなのでしょうか?
洗車機利用は避けたほうが良い
正直に申し上げるなら、ガラスコーティング車は洗車機の利用は避けていただいた方がいいです。昔に比べて機械の性能も良くなり、ブラシも車体に傷をつけにくいものが使われるようにはなってきましたが、それでもボディには負担になる恐れがあります。
洗車傷がつき、撥水性・防汚性が落ちる
洗車機は全自動で車全体を丸洗いしてくれるので、確かに便利です。しかし、ブラシが車体に当たるときの力加減には不安があり、どうしてもボディに傷がついてしまうリスクがあります。
また、自分の前に洗車していた車の汚れをブラシが巻き込んだままで使われてしまうので、洗車の際にその汚れが自分の車に擦れて傷がつく場合があります。
愛車を本当に大切にしたい人には、洗車機はあまりおすすめできません。
手洗い洗車に必要なもの
ガラスコーティングをした車は、やはり手洗い洗車をするのがおすすめです。
それではここで、手洗い洗車に必要なものを解説したいと思います。
洗車用のスポンジ
手洗い洗車用のスポンジは、2種類用意しましょう。
① ボディ用のスポンジ(予備を含めて2個用意すると安心)
洗車専用のスポンジを用意してください。目が細かく柔らかいもので、表面が凹凸なフォルムになっているものを選びましょう。
汚れが詰まってしまったり、洗車中に下に地面に落としてしまった場合に交換できるよう、洗車の際にはスペアを1個用意しておきましょう。
②タイヤ・ホイール用のスポンジ
こちらはボディ用スポンジの使い古しでもOKです。
ただし、間違えてボディの洗車に使わないように要注意!ボディ用と間違えないように色違いにしても良いかと思います。
バケツ
バケツは洗車の際、カーシャンプーを泡立てるのに使います。バケツの中にカーシャンプー液を適量入れ、その上から水を勢いよく注ぎ込んで泡を作ります。洗車に使うバケツの場合は、容量7〜8リットル程度の大きめサイズを選ぶと使い勝手がいいかと思います。
洗車用で販売さてれている蓋つきのものは洗車用品を収納するボックスになったり、脚立がわりに使えたりと何かと便利な機能も。使わないときはコンパクトにたたんで、場所を取らず収納できるものもありますので、色々比較して選んでみてくださいね。
ホース
洗車に使うホースはできれば長い方が、車のルーフ(屋根)部分にも水をかけやすいので使いやすいです。ホースの先端にシャワーヘッドがついているものが便利です。
手元のハンドルでシャワーノズルの水流を「シャワー水流」や「ストレート水流」に変更すれば、洗車の工程や水をかける場所に合わせて水の強さを調整できます。
ホースが長い場合は、リール付きのものならなお使い勝手が良いですよ。
脚立
脚立は大きな車や車高の高い車をお持ちのカーユーザーさんならば、必携のアイテムです。洗車をするとき、屋根などに手が届かないときは脚立を使って洗車します。
車の高さやご自身の身長に合わせて、脚立を用意してくださいね。
カーシャンプー
「カーシャンプー」とは、車の手洗い洗車で使う、車専用の洗浄剤のことです。
バケツに入れて水を注ぎ込んでシャンプーの泡を作り、その泡で車体を洗い上げます。
カーシャンプーは種類も細かく分類されています。まずは車の塗装カラーによって選べる種類がそれぞれあり、大きく分けると「濃色車用」と「淡色車用」、そして「オールカラー用」があります。
また、カーシャンプーは「コーティング車用」と「コーティングされていない車用」にも分かれており、車にガラスコーティングなどを施工してある場合は必ず「コーティング車用」を選びましょう。
このほか、カーシャンプーにはワックス入りなどもあります。洗車するだけで簡単なコーティング効果もプラスできるのですが、すでにコーティングしてある車には不向きです。元々のコーティング被膜の効力が阻害される恐れがあるので注意しましょう。
コーティング車にも使えるカーシャンプー
ここでガラスコーティングした車にも安心して使える、おすすめのカーシャンプーをご紹介しますね。どんなカーシャンプーを選べば良いのかお悩みの人にも、ぜひ手に取ってもらいたい逸品です。
コーティング車には『ミネラルオフシャンプー』がおすすめ!
コーティング施工をした車におすすめなのが『ミネラルオフシャンプー』です。
普段の手洗い洗車から手軽に使える、便利なカーシャンプーです。
コーティング被膜を傷めることなく、豊かな泡で穏やかに洗い上げ、ボディ本来の美しさとコーティングの効果を長期間維持できますよ。
抜群の洗浄力はごく初期のイオンデポジットまでも軽減し、予防ケアも可能にします。
普段のお手入れはもちろん、セルフコーティング直前の脱脂や洗浄にも最適なので、ぜひその効果をお試しくださいね。
【コーティング車の洗い方1】車全体に水をかける
それではここからは、コーティング車の正しい洗い方について解説します。
車全体に多めの水をかけるのがポイント
まずはボディ全体に水をかけて、表面についた埃などを洗い流します。
水をかける順番は、車体の上から下に向かってです。ルーフ→ボンネット→サイド→トランクといった順でかけていきましょう。
水をかけるときはたっぷりと、全体に行き届くようにシャワーをかけましょう。
水でボディを冷やしていく
車体全体に水をかける理由のひとつが、水でボディを冷やすことです。車体表面の温度が高い状態だと塗装面が柔らかくなっており、そのまま洗車をしてしまうと傷がつきやすくなってしまいます。
それを防ぐために、水で温度を下げてボディ表面を固く引き締めます。
水で表面の砂・埃を落とす
最初に埃や砂を水で洗い流すことによって表面のざらつきを減らし、このあとのスポンジ洗いでボディに傷がつくのを防止することができます。
下から上の順に水をかけてしまうと、あとから埃混じりの汚水がまた流れついてしまうので、洗車の際は必ず上部のパーツから洗うようにします。
洗いにくい箇所は集中的に水をかける
洗いにくい箇所や汚れが溜まりがちな部分は集中的に水をかけて汚れを流しましょう。
ただし水圧は上げすぎないように気をつけて、優しく流してくださいね。
【コーティング車の洗い方2】カーシャンプーで洗う
ザッと車体表面の汚れを水で流したら、続いてカーシャンプーで手洗い洗車をしていきます。最初にバケツにシャンプー剤を入れてシャワーを注ぎ、シャンプー泡を作ってから洗車します。
水で落ちなかった汚れはカーシャンプーで落とす
まずはタイヤ・ホイールをシャンプーで洗って水ですすいでからボディの洗車をスタートします。ボディを洗うときも、順序は上から下に向かって進めるようにしてくださいね。
まずはルーフから洗い始めて、続いてフロントガラス・ボンネット・ドア・トランク・バンパーとパーツごとに洗っていきます。スポンジにシャンプー泡をたっぷり含ませ、ボディをこすらないように気をつけながら滑らすように洗います。
車体の大きな車でルーフに手が届かないときは脚立があると便利ですよ。
スポンジはボディに軽く押しつけ、少しだけ潰れる程度の力で当てるようにしましょう。
この軽くフィットさせた状態で縦横に滑らせ、優しく洗い上げます。
スポンジでこすらないようにする
スポンジでボディを洗うときに気をつけたいのは、力を入れすぎてしまうことです。
絶対にゴシゴシとこすったりしないように気をつけてください。
スポンジ自体は柔らかくても、浮き上がった汚れの粒子は固いので、これがボディに傷をつけてしまう恐れがあります。
シャンプー泡はきめ細かく泡立ててから使う
カーシャンプーで洗車をするときには、シャンプー液をしっかり泡立ててから使いましょう。きめ細かな泡であればあるほど汚れを包み込んで引き剥がす効果も高くなり、泡自体がクッションの役目を果たしてスポンジの当たりをやわらげてくれます。
上手にシャンプー泡を作るには、バケツに入れた洗剤原液の上からジェット水流を流し当て、一気に泡立てるのがコツです。
【コーティング車の洗い方3】水ですすぐ
カーシャンプーで全体を洗ったあとは、しっかり水ですすぎます。洗浄成分が車体表面に
残らないよう、隅々までシャワーの水をかけましょう。
泡が残らないようにしっかり水ですすぐ
シャンプー泡で全体が洗えたら、時間をおかずに水で洗い流します。このときも上から下
に向かって流します。洗浄成分が残ってしまうと水垢や染みの原因になるので要注意です
。
また、気温が高い夏場などはシャンプー洗いの最中から水分が蒸発する恐れがあるので、
パネルごとに分けてシャンプーとすすぎを繰り返しましょう。こうすることで車体が乾く
前に洗剤も水で洗い流せるようになりますよ。
サイドミラーやバンパーはすすぎ残しが多いので注意しよう
特にすすぎ残しが多いのが、各パーツの隙間や形状が複雑な部分です。
サイドミラーの可動部・バンパー・ドアノブなどは洗剤が溜まりやすいポイントです。こ
こもしっかりと水ですすぎましょう。
シャンプーが残ったままで乾くと、染みの原因に!
シャンプー液の成分が車のボディに残ってしまうと乾燥後に染みや汚れの原因になります
。塗装面にこびりついてしまうと、なかなか取れず非常に厄介なものになるので注意しま
しょう。
【コーティング車の洗い方4】ボディや窓の拭き上げ
水でのすすぎが終わったら、拭き上げをします。拭き上げの順序も洗車同様、ルーフから始めて下のパーツに向かって進めて行きます。ポイントは以下のとおりです。
セームやクロスでボディを拭き上げていく
車のボディは吸水性の良いセームやクロスで拭き上げて行きます。一番向いているのは、マイクロファイバーのクロスです。超極細の繊維が水分をサッと吸収し、効率よく拭き上げることができますよ。
そして拭き上げはボディが乾く前に済ませるようにしましょう。もし車体表面に水滴がついたままで乾燥してしまうと、水染みの原因になります。
水を吸い取るように優しく拭くのがポイント
拭き上げをするときは、絶対に力を入れないように行ってください。水分が蒸発する前に手早く拭き切る必要があるので慌ただしいですが、塗装面やコーティングに余計な圧力をかけないように気をつけましょう。
傷がつく原因になりますので、こすらず優しく拭き上げてくださいね。
拭くときは円を描かず、一定方向に拭き上げをする
ボディを拭き上げるときはクロスを動かす方向にも注意してください。クロスは上から下に向けて動かすのが基本動作です。
クルクルとサークル状に円を描いて拭いてしまっている人もいるのですが、それはやめましょう。円を描くように拭いてしまうと放射線状の傷がついてしまい、非常に目立ちます。
正しい方法は、上から下に向けて一定方向のストトークで動かします。そして徐々に左右に移動しながら水分を残さず拭き取っていくと良いですよ。
窓ガラスは乾いたクロスで丁寧に拭き取る
窓ガラス部分もボディの拭き上げと同様、水分が乾く前に拭き上げをしてください。
まず窓の外側部分から拭いていきます。窓枠に沿って外側を一周させるように拭き上げます。外周を拭いたら、次は内側を拭いていきます。ガラス面の左上端か右上端から拭き始めて上下へと手を動かして拭きます。
そして少しずつ横に移動して、すべての面を拭きます。拭き残しがないように注意しながら行いましょう。
最後は窓ガラスの下側を拭きます。窓の下側を端からまっすぐ横にクロスを滑らせ、しっかりと水分を拭き取っていきます。
【コーティング車の洗い方5】細かい部分の拭き上げ
拭き上げの際は、きちんと細部までしっかり水分を取るのが大切です。
パーツ同士の接する部分などには水が入り込み、留まりやすいので注意が必要です。
ドアの隙間などもセームやクロスでしっかり拭き上げよう!
大きな面にばかり気を取られて、ついおろそかになりがちなのが細部の拭き上げです。
ドアの隙間などは特に水分が溜まりやすいのですが、そのままにしておくとあとから垂れ落ちてきて、黒スジのような汚れがボディについてしまうことも!
ドアを開けた時のウェザーストリップ外側やモール類など、細かな部分もセームやクロスでしっかり拭き上げましょう。
狭くて拭けない部分にはクロスを差し込み、吸水させる
手が入らないような本当に狭い隙間部分については、開いたクロスを差し込んで中の水分を吸い上げるようにしましょう。
このようなちょっとした細部にまで気を払うのが、コーティングを長持ちさせることにもつながります。
プロに依頼しなくても手軽にできるコーティング方法
本格的なガラスコーティングはプロに依頼するのが安心ですが、費用もかかるし可能なら自分でやりたい!という人も多いかと思います。
初心者さんでも簡単にDIYできるコーティング剤をご紹介したいと思います。
高い効果を発揮しつつも施工が簡単なコーティング剤を選びましたので、ぜひ参考にしてくださいね!
セルフコーティングのイチオシは『SPECIALE グロスブースター』!
『SPECIALE グロスブースター』はプロのガラスコーティング 店オーナーが、一般のカーオーナー向けに開発したガラスコーティング 剤です。
材料の質はプロ仕様ですが、誰でも簡単にDIYできるように開発されています。
水垢を完全に取り除いた下地に「SPECIALE グロスブースター」を使用することで、防汚性能や耐スクラッチ性能、優美な光沢を手に入れることができます。
そのため、高い水垢防止性能をボディに与えることが可能となります。また、スプレー式で作業も楽に行うことができます。
コーティング剤は高機能なものを選ぼう!
『SPECIALE グロスブースター』はユーザーが必要としている機能をバランス良く実現したコーティング剤です。スプレー式で誰でも手軽に施工できる利便性を備えつつも、高い光沢性・対スクラッチ性能・防汚性能を兼ね備えているというのは、文句なしの名品といえるのではないでしょうか。
自分でコーティングをしたいと検討している方は、この機会にぜひ一度お試しされてはいかがでしょうか?
コーティング車ならではの洗い方を意識しよう
今回はガラスコーティングの種類や効果、施工方法からその後の管理の仕方までを徹底解説しましたが、いかがでしたか?ガラスコーティングは自分で行うには難しいので、プロにお任せして綺麗に仕上げてもらうのが安心です。
しかし費用を抑えたい場合は、今回ご紹介したようなスプレータイプのコーティング剤を使うのもおすすめです。
そして非常に堅牢で持ちが良く、ボディの保護に高い効果を発揮するガラスコーティングですが、洗い方によってはコーティング皮膜を傷めて剥がれてしまうこともあるので、洗車の仕方については十分に気をつける必要があります。
また、どんなに上質なコーティングを塗布していても、時間が経てば汚れは必ずついてしまいます。それらの汚れをこまめに洗車で落とすのが、綺麗なボディを保つ秘訣です。
今回ご紹介した正しい洗車方法で適切に汚れを落とし、愛車のコーティングがより長持ちするように上手に管理してくださいね!