最近はワックスよりコーティング剤を使う方が増えていますが、ワックス特有の美しい艶感はコーティング剤では実現できません。
ワックスにはいくつかの種類があり、目的や好みによってあなたに合うものを選ぶのがいいでしょう。
この記事では、種類や効果別におすすめのワックスを紹介します。
ワックスの効果
車の塗装は年々品質が向上しているため、新車購入時にコーティング施工などしなくても美しいと感じると思います。
しかし、紫外線や雨による劣化、細かいキズや汚れの付着によって塗装面の美しさは次第に低下してしまうのです。
低下したツヤ感を取り戻したり、汚れを除去してツヤツヤでピカピカな車(ボディ)にはワックスが欠かせません。
カーワックスは洗車で落ちる?
カーシャンプーなどの洗浄剤を使った洗車をすると、ワックスは落ちて流れてしまいます。
特に、研磨剤入りのカーシャンプーを使うとワックス成分は綺麗に落ちてしまうので、ワックスを剥がしたい時はおすすめですね。
一方、カーシャンプーを使わず水でサッと車を洗う場合、スポンジやクロスでゴシゴシとこすしさえしなければワックスはほとんど落ちません。
カーワックスの効果はどれぐらい持続する?
カーワックスには、固形・半練り・液体と大きく3種類ありますが、固形ワックスの場合は約2ヶ月間効果が持続します。半練りの場合は1ヶ月程度です。
車の使用頻度や保管状況、地域によって効果が持続する期間は変わってきます。
また、液体ワックスは2週間程度しか効果は持続しませんが、スプレー式なので落ちたと思ったら簡単に施工できます。
ワックスの主な種類
ワックスというと、固形のものをイメージする方も多いのではないでしょうか。
ワックスには大きく分けて3種類あり、それぞれ違う特徴を持っています。種類ごとの特徴を知って、自分に合ったものを選びましょう。
ツヤが出やすい固形タイプ
定番とも言える固形タイプのものです。硬めの固形物質をボディに塗布していきます。
固形のものはポリマーを含んでいるものが主流でとても深いツヤを出すことが可能です。ツヤ重視の方におすすめ!
また、固形タイプのワックスは研磨剤が含まれていません。そのため磨きキズの心配がありません。
固形タイプのデメリット
固体タイプのワックスはのびが悪いの場合は伸びが悪いために、慣れるまで塗りムラができやすく、車全体に塗るのに時間と体力が必要です。
塗りやすい半練りタイプ
半練りワックスは、固形タイプよりも塗りやすパンにクリームを塗るような感覚です。
また、研磨剤が含まれている半練りワックスも多く、水垢や劣化して古くなったワックスなどを除去することが可能です。
半練りタイプのデメリット
研磨成分が入っているため、力強く塗り込むとボディに傷を付けてしまう可能性があります。
深みのあるツヤは固形タイプには敵いませんが、塗りやすくて汚れも落としてくれるので、施工性と適度なツヤ効果の両方が欲しいという方にはおすすめです。
手軽に使える液体やスプレータイプ
液体やスプレータイプは、液体であるため非常に伸びが良く、広範囲の作業を簡単に行うことが可能です。
半練りタイプよりも更に施工性が良く手軽にワックスがけをすることができます。
使い方は、洗車後の濡れたボディにワックスを吹き付けてクロスで拭きあげるのが一般的です。
水垢落としなどの効果がうたわれているものは、研磨剤が含まれているため力強くこすると無数のキズをつけてしまう恐れがあります。
施工性は全てのタイプの中で一番優れていますが、その分ツヤを出す効果や撥水効果などは一番弱くなってしまいます。
効果よりも施工性を重視したい方にはおすすめです。
おすすめの固形ワックス
固形ワックスはシュアラスターの製品がおすすめです。
シュアラスターは車用ケミカル会社で天然の素材にこだわり、オールマイティに使うことができて、評判が高いワックスを多く販売しています。
シュアラスター「マンハッタンゴールド」
シュアラスターのワックスはいくつかありますが、その中でも代表的なものが「マンハッタンゴールド」「スーパーエクスクルーシブフォーミュラ」「エクストラプレミアムフォーミュラ」「インパクト」の4種類です。
内容量が違いますが、100g当たりの値段に換算すると一番高い「マンハッタンゴールド」と一番安い「インパクト」では倍以上の価格差があります。
中でも一番おすすめなのが、amazonの人気ランキングでも上位の「マンハッタンゴールド」です。
水弾きや艶感は素人の目で見るとほとんど差はありませんが、「マンハッタンゴールド」は他の3つと比較するとサラッとした感触で、塗りやすく拭き取りやすかったです。
固形ワックスを選ぶなら、シュアラスター の「マンハッタンゴールド」をぜひ試してくださいね。
おすすめの半練りワックス
半練りタイプでおすすめなのがリンレイから発売されている「キズ消しワックス」シリーズです。
車の色によって種類が分かれているので、あなたの車に合うものを選んでくださいね。
リンレイ「キズ消しワックス(白艶・銀艶・黒艶)」
半練りワックスを選ぶ方は、固着した水垢汚れや細かいキズが気になっている方が多いです。リンレイは、キズを消す成分でもあるコンパウンドの性能に優れた会社なので、半練りワックスをチョイスする場合はおすすめです。
「キズ消しワックス」はスポンジではなく付属のクロスで塗り込むワックスです。スポンジと比較すると、ワックスの量を多く取ってしまいがちなので薄めを意識するとムラなく塗り込むことができますよ。
スプレータイプの場合、固形タイプと比較すると非常に手軽に作業を行うことが可能です。
広範囲の作業も効率よく行うことができますよ。特に、固形タイプで苦労して作業をしていた方は試す価値ありです!
おすすめの液体タイプのワックス
ワコーズの「シェイクワックス」は、液体タイプのワックスなのに深いツヤが期待できるワックスです。
リキッドタイプなので作業効率が良く、人気の商品です。
ワコーズ「シェイクワックス」
「シェイクワックス」高級なロウとフッ素特殊界面活性剤を混ぜ合わせることによって、液体でありながらも固形タイプのような深いツヤを出すことに成功しています。
非常に伸びが良く塗りやすいので、深いツヤを効率良く出すことができます。作業に時間を掛けることなく、短時間で深いツヤを出したい方や初めてのワックスで不安な方におすすめです。
洗車後濡れたまま施工できるワックス
ワックスを施工する場合、事前の洗車は必須ですがほとんどのものが水分を拭き取ってからの施工になります。
しかし、濡れたボディーに吹きかけるだけのワックスもあります。
リンレイ「濡れたままでWAX」
「濡れたままでWAX」は文字通り、洗車後の濡れたボディーに吹き付け、水分とワックスを一緒に拭き取るだけのワックスです。
コンパウンド(研磨剤)が含まれていないので、全車種に安心して使用することができます。
洗車後の拭き取りが面倒な方や時短でワックスをかけたい方におすすめの商品です。
値段がリーズナブルなのも嬉しいですね。
撥水・ツヤ・持続性のバランスが良いワックス
撥水効果が高いだけでなく、深いツヤとワックス効果が長いと人気なのがソフト99の「ニューソフト99」です。
ソフト99「ニューソフト99」
ソフト99のワックスは撥水効果が高いことで有名ですが、ボディについた水滴が流れ落ちていくため水垢汚れなどが発生しにくくなります。
また、ほとんどのワックスは1ヶ月程度で効果が無くなりますが、ソフト99のワックスは状況によりますが3ヶ月もの間、効果を維持できることも。
ソフト99の固形タイプに言えることは、定評のある深いツヤと高い撥水効果です。
非常に強い撥水効果なので、水がボディから流れ落ちていき、水垢や汚れなどの発生を減らしてくれます。
高性能なワックスを手ごろな価格で探している方におすすめです。
カーマニアの憧れ超高級ワックス
ここまでは、カー用品店でも購入できる数千円程度のワックスを中心に紹介してきました。
最後に、カーマニアが憧れる高級ワックスを紹介しましょう。
ザイモール
世界のカーコンクールやショーなどで使用される高級ワックス「ザイモール」。
素人が見ても深みのあるしっとりとしたツヤ、深みのある輝きはザイモールにしか出せないと言われています。
近年はオートバックスなどの大手カー用品店でも見かけますが、一番安価なものでも1万円程度。
ザイモールワックスは、高級なものでは100万円を超えるものもあるとか。
その秘密は、ワックスの主成分であるカルバナの含有量。カルバナの含有量が高いほど深いツヤ(光沢)を出せませすが同時に施工性が悪くなります。
ザイモールのワックスはあえてこのカルバナの含有量を多く配合したワックスなのです。
しかも、使用するカルバナは世界最高峰と言われるブラジル産で、そのほかの成分も全て天然素材にこだわって作られています。
洗車後はおすすめのワックスでツヤと輝きを!
今回はおすすめのカーワックスを紹介しました。
洗車後は、ワックスやコーティング剤でボディーを保護してあげることが、愛車を長持ちさせるためのポイントです。
施工しやすいコーティング剤もおすすめですが、時間が許す時はぜひワックスに挑戦してくださいね。
その深い光沢の虜になるかもしれませんよ。