日々巧妙化している車の盗難手口。ここ最近話題なのが「リレーアタック」とよばれる新しい手口です。
リレーアタックは、スマートキーから発信される微弱な電波を使い車両を盗む方法で、犯行時間は10秒程度で完了してしまいます。
近頃はスマートキーを備えた車両が増えており、2018年頃から被害が爆発的に増えています。
今回は、リレーアタックの仕組みと対策グッズを徹底解説!スマートーキー方式の車に乗ってる方は必見です。
リレーアタックとは?
リレーアタックの対象となるスマートキー方式の車です。
「スマートキー」は鍵に触れることなくドアロックの施錠・解錠、エンジンの始動ができる鍵のことで、この一連のシステムを「スマートエントリーシステム」と言いますが、呼び方はメーカによって様々です。
スマートエントリーシステム名
トヨタ:スマートエントリー&スタートシステム
日産:インテリジェントキーシステム
ホンダ:Hondaスマートキーシステム
スズキ:キーレススタートシステム
スバル:キーレスアクセスシステム
三菱:キーレスオペレーションシステム
ダイハツ:キーフリーシステム
マツダ:アドバンストキーレスエントリー&スタートシステム
リレーアタックの仕組み
「スマートエントリーシステム」の車は車両とキーの両方から微弱な電波が発信されています。
この二つの電波が一致すると、ドアの解錠やエンジンの始動ができる仕組みです。
リレーアタックは、窃盗犯の1人がキーから発信される電波を特別な機器で受信し増幅し、車両の近くで待機する仲間の受信機に電波を送ります。
車両の近くで、キーの電波を拾うことで車内のコンピューターが鍵が近くにあると錯覚し解錠・エンジン始動します。
スマートキーの普及で増えるリレーアタック被害
リレーアタックの怖いところは、どんな場所でも犯行が可能というところです。
犯行事例として多いのが、自宅やショッピングモールでの盗難です。
買い物中にいつの間にか電波を受信され、駐車場に戻ったら愛車が盗まれていた!なんてことも。
また、車の鍵を玄関に置いている方も多いと思いますが、ドアの前まできた窃盗犯に電波を受信されてしまい、車庫から車を盗まれるケースも。
リレーアタックは日本だけでなく、世界各国で被害が広がっているのです。
その背景には、電波の中継器が僅か数十ドル(2000円〜3000円程度)で闇販売されていることが挙げられます。
今後も被害が増え続けることが懸念されています。
リレーアタックの効果的な対策は?
リレーアタックの被害を事前に防ぐ方法として、一番手っ取り早い対策がスマートキーから出る電波を遮断してしまうことです。
リレーアタック対策として、スマートキーからの電波をでないようにする機能を採用している国内自動車メーカーもありますが、使うたびに電波の発信を切り替えしなければいけないので、本来のスマートキーの利便性が半減してしまいます。
そこで、有効な対策としてお勧めしたいのが電波を遮断する素材で作られたスマートキー専用のポーチです。
カー用品店やネットではすでに多くの商品が比較的安価んで販売されています。
おすすめ!リレーアタック対策グッズ
ある雑誌の実験によると、車から1m20㎝離れた場所からスマートキーで開錠できるという結果が出ています。
さらに、封筒やビニールポーチ、布製のポーチにキーを入れた状態でもその距離は変わらないとのこと。
すなわち、キーを持つ所有者に窃盗犯が1m20㎝のところまで近づけてば、リレーアタックの被害に遭う可能性があるということです。
では、どのような対策グッズがあるのでしょうか?
セイワ 電波遮断ポーチ
サイズはS・M・Lと3種類ありますが、Sサイズだとポケットに入れても邪魔にならないサイズなのが嬉しい電波遮断ポーチです。
Lサイズは2つのキーを収納できるため、その都度出し入れせずに使えます。
遮断ポケットの外側に普通のポケットがあり、カード入れや小物入れとして使うことができます。
電波遮断キーケース
カラーバリエーションが豊富な、リレーアタック対策用電波遮断キーケースです。
サイズはSとMがあり、Mサイズは手のひらより少し大きめなのでSサイズがおすすめ。
ピンクやオレンジなど女性向けの色も豊富です。
外側にはカードが収納できるポケットもあるので、駐車券などを入れるのに便利ですよ。
ステアリングロック6
ステアリングロック6は、物理的に車両を動かせないようにハンドルとガッチリとロックする盗難対策グッズです。
乗り降りするたびに、外したり装着する必要はありますが作業時間は5秒ほど。
視覚的にアピールするため、窃盗犯も見ただけで犯行を断念すると言われています。
リレーアタック以外の車の盗難防止としても効果的です。
リレーアタックは家にあるの物で対策できるのか?
スマートキーから発信される電波は、原始的な方法ですがアルミ缶に入れて蓋をすることで、外部に漏れるのを遮断することができます。
クッキーやお菓子の缶であればご家庭に1つぐらいはあるのではないでしょうか?
ポイントは必ず蓋をして密閉することです。
本当に電波が遮断されているか確認するには、缶にスマートキーを入れた状態で、車のドアが開くか確認してみるといいでしょう。
そのほか、自宅にあるアルミホイルでスマートキーを包んでしまうのも効果があります。
ただし、車を使用するたびにアルミホイルを取らなければいけないので少々面倒ですね。
リレーアタックは対策すれば怖くない!
ハイエースやアルファード、プリウス、ランドクルーザーなどの盗難に遭いやすい人気車種は、リレーアタックに遭いやすい車です。
それ以外でもスマートキーが付いている車は、リレーアタックの対象になっているのです。
1000円程度で電波遮断キーケースや盗難防止アイテムが手に入りますし、家にあるもので今すぐ対策することもできます。
車が盗まれてしまう前にぜひ対策をしてくださいね。