「車内がキレイ!」と感じるときは、どんなときでしょう?
- 窓がピカピカ!
- フロアマットに食べこぼしや泥がない
きちんと磨かれていて曇りのない窓、そして座ったときにゴミのないフロアマットに足を置くのは気持ちよいですね。
快適な空間ということでは、部屋も車内も全く同じと言えるのではないでしょうか。
そしてもう一つ、忘れてはならないものがあります。
それが、車のシート。
車に乗り込んだときに、まず目に入ってきませんか?
車内空間で大きなエリアを占めているシート、車内で一番汚れるパーツでもあります。
そこで質問ですが、皆さんは車のシートをクリーニングをいつしましたか?
「車内の掃除はわりとマメにしているので、先月掃除機をかけたかな」
「仕事が忙しくて、なかなかシートのクリーニングまでできない」
「座面と背もたれの間にゴミが溜まってるは知っているけれど、ついそのままにしてしまっている」
「子どもが嘔吐したシミがあるけれど、完全に落ちないのでそのままにしてしまっている」
シートのクリーニングは手間がかかることから、面倒に感じてしまう人も多いでしょう。
しかし、放っておけばおくほど、汚れを除去することが難しくなってきてしまいます。
汚れを放置することのないようにシートのクリーニングは自分でもできますし、自分で対応しきれない汚れは専門の業者に頼むこともできます。
賢いシートクリーニングとは、自分でするとともに業者に任せるところは任せるという方法と言えます。
そこで今回の記事では、業者に洗浄を頼むときの場合そして自分でクリーニングするときの場合に分けてシートクリーニングに関する情報を詳しくお届けします。
どんな種類の汚れの場合に業者に頼むのが良いのか、そのクリーニング料金など合わせて詳しく紹介するとともに、自分でクリーニングする方法もご紹介します。
シートを快適に保つために、ぜひご参考にしてくださいね!
シートの素材の種類は大きく分けて2種類
シートには、どんな素材が使われているのでしょう。大きく分けて、以下の二つがあります。
ファブリック
耐久性が高く使用しやすいところがメリットですが、シミがつきやすいのが難点です。
レザー
高級感のあるレザーはその表面に傷が入りやすく、定期的なメンテナンスを必要とします。
では、まずはシートが汚れる原因をみていきましょう。
車のシートが汚れる原因は?
シートが汚れる原因には様々なものがあります。
- ホコリや毛髪
- 汚れた衣類で座ったときの汚れ
- 汗などのシミ
- 車内で飲食したときの食べこぼしや飲みこぼし
- 車内にペットを乗せるときの抜け毛や臭い
- 車内の喫煙によるヤニや臭い
- ドライブ中の嘔吐や排尿のアクシデント
このような汚れは日常的に起こるものであり、シートは想像以上に汚れています。
特に、がんこなシミや臭いなどなかなか取れないものがあり、シミのついたチャイルドシートに子どもを座らせている人が結構多かったりするのではないでしょうか?
手に負えない頑固な汚れを除去するためには、車のシートクリーニングを業者に頼むことで解決できます。
業者に頼んだほうがよいシートの汚れ・臭いとは?
自分では手に負えず、業者に頼んだほうがよい汚れや臭いにはどんなものがあるのでしょう。
- 吐瀉物や排尿の清掃・シミ取り
- ペットの抜け毛や臭い除去
- タバコのヤニ取りや臭い除去
- 血液シミ
どれも汚れと臭いがダブルなものですね。
そして、自分ではできない清掃、または中古車として車を売る予定がある人でより高い査定を期待したいときも業者のクリーニングサービスを利用することがお勧めです。
- シートを丸洗いしたいとき
- 車の査定を予定しているとき
寝室のベッドと同様、ファブリックのものは人が使用していたことを嫌がる人が多いのでしっかりとしたクリーニングで新品に近い状態に戻すことが必須です。
それでは、シートのクリーニングを利用できる業者を紹介してまいりましょう。
シートのクリーニングサービスはどこで頼める?
シートのクリーニングですが、その需要から多くの場所でサービスを受けることができます。
どんな場所があるか、以下ご紹介しましょう。
- 大手カー用品(オートバックスやイエローハット)
- ガソリンスタンド(エネオスなど)
- 車内クリーニング専門業者(出張専門業者もあります)
- 洗車業者(キーパーコーティングなど)
- カーディーラー(日産・トヨタ・ホンダなど)
これほど選択肢があれば、皆さんのご自宅近くにもいざというときに利用できる業者があるのではないでしょうか?
では、業者に頼む場合のクリーニングの内容そして料金など情報をご紹介してまいります。
業者に頼むシートクリーニング
シートのクリーニングには
- 「シート全体」を清掃するサービス
- 「必要な部分のみ」キレイにするサービス
と、2種類あります。
部分のみのクリーニングのほうがその分費用も安くなります。また、汚れの範囲などでも料金が変わってきます。
必要なものを選択して、賢くサービスを利用しましょう。
では、具体的なクリーニング料金そして内容をみていきましょう。
業者に頼むシートクリーニングの料金目安と内容
ここで、業者に頼む際のシートクリーニングの料金と内容について、それぞれ具体的にご紹介していきましょう。
業者によるシートクリーニングの料金目安
- シート全体クリーニング(1シート) → 8,000円~
- 後部席クリーニング → 13,000円~
- 部分クリーニング → 5,000円~
プリウスやヴィッツなど乗車定員が5名の普通自動車のシートクリーニングは約35,000円、パジェロやアルファードなど乗車定員が7名のワンボックスカーやRVなら約45,000円といったところが料金の目安となります。
これらの料金はファブリックのシートを基本にしており、レザーの場合は割り増し料金が発生する可能性があります。
また、シートを取り外してのクリーニングは別料金となります。
業者によるシートクリーニングの内容
シートクリーニングは、洗浄+除菌・抗菌+消臭などが含まれます。
<洗浄>
シートのクリーニングは一般的に、特殊専用洗剤シートクリーナーとスチームクリーナーと呼ばれる掃除用ツールで行われます。
スチームクリーナーは、高圧で高温の蒸気によって頑固な汚れを除去します。シートの奥から洗浄するので、除菌・消臭効果もあります。細かい汚れ・シミを落とすのはもちろん、タバコの黄ばみやヤニにも有効です。
また、ホットリンサーと呼ばれる専用の掃除機を使用する場合もあります。ホットリンサーは、約80℃の温水で汚れを洗浄すると同時にその汚れた水を吸い取るもので、専用の洗浄剤を使用し油脂までもキレイに除去します。シートを外さずとも丸洗いできるといったイメージです。
タバコのヤニやペットの臭いも除去できます。
レザーシートの場合は、別扱いになります。
本革用のクリーニング剤と特殊ブラシを使用してクリーニングを行います。
業者によっては取り扱いをしていないところもあるため、事前に確認しましょう。
<除菌・抗菌>
シートのクリーニングとともに、除菌・抗菌も行われます。座面と背もたれの隙間など細かいところまで行き届きます。
車内クリーニング専門業者の「キーパーラボ」では車内除菌・抗菌システム”オールクリア”で除菌・抗菌をプラスしてくれます。
”オールクリア”とは、厚生労働省が定める食品添加物”安定化次亜塩素水”が主成分の除菌・抗菌システムであり、赤ちゃんのいるご家庭の車にも安心して利用できる液剤のみが使用されます。
これによって繁殖した雑菌に対し強力に攻撃し、わずか数分で効果を発揮させます。大腸菌やサルモネラ菌から家族を守ることもできます。
また、抗菌耐久力は3~6ケ月と言われ、清潔で安心なシート環境を維持することができます。
<消臭>
除菌・抗菌とともに消臭もします。
例えば、中古車販売のActive Garageでは光触媒抗菌施工をしています。光触媒抗菌消臭は光のエネルギーで触媒効果を発生させるため、抗菌処理をすることで消臭になります。
芳香剤の強い香りでごまかすことなく原因となる細菌を死滅させ、シートにしみ付いたペットやタバコのいやな臭いを分解、消臭効果を発揮します。
人体・環境ともに優しいクリーンで、1年間もの長期で効果を持続させることができます。
さて、こういったクリーニングの他にシートのスペシャルクリーニングがあります。
スペシャルクリーニング「嘔吐洗浄」
シートクリーニングを業者に頼みたいと思う理由の最大の原因は「嘔吐」ではないでしょうか?
体調が悪いときなど、ドライブ中の揺れから乗り物酔いをして車内で嘔吐してしまう場合があります。これは、三半規管が刺激されることから起こります。
嘔吐した本人も辛いですが、吐瀉物がシートにかかってしまったりするとその臭いはとてもキツいですし掃除が大変です。
そんなときに利用したいのが業者の嘔吐洗浄です。
- 通常の嘔吐クリーニング → 25,000円~
- 感染症嘔吐クリーニング → 30,000円~
作業範囲は座面下のフロアも含まれます。
ここまで業者を利用するクリーニング各種をご紹介しましたが、ホコリや食べこぼしなど軽い汚れは業者に頼まなくても、自分で掃除することでシートをキレイに保つことができます。
ここからは、普段自分でできるシートのクリーニングについてお話ししてまいりましょう。
段階別にご紹介しますのでご参考にしてください。
自分でシートクリーニングするコツは”マメ”にすること
さて、車を利用すれば多かれ少なかれ汚れは発生します。
シートそして車内を清潔に保つためには、汚れをそのままにしないことが大切です。清潔なシートは臭いを防ぐことにも深く関係してきます。
「これくらいだから、次に汚れたときに一緒に掃除しよう」と思っていると汚れはどんどん溜まっていき、面倒になってしまうという負のスパイラルに陥りかねません。
こんな状態にならないようにするお勧めな方法があります。それは掃除グッズを車内に用意しておくこと。
掃除グッズが車内にありわざわざ家から持ってこなくてよいと、以下のようなスパイラルが生まれます。
汚れが目についた→掃除グッズが車内にある→すぐに使える→小さな汚れをパパッと掃除できる→掃除が大変じゃない→汚れや臭いを溜めることなく常に清潔な空間にできる→気持ちいい→マメな掃除が習慣になる
では、良い習慣作りのため、車内に用意しておきたい掃除グッズをご紹介しましょう。
- ウェットティッシュ
- 100円ショップなどで買える簡易なブラシ&ちり取りセット
- 電池式のハンディタイプ掃除機
これで、食べこぼしなど簡単な汚れはササッと取れますね!
では次に、もう少し時間をかけてするシートクリーニングをご紹介しましょう。
時間があるときにしたいセルフクリーニング
普段マメに掃除をして汚れを溜めないようにするものの、ときには少し時間をかけてクリーニングをすることも必要です。
掃除機だけかける部屋の掃除も、ときには雑巾がけをするとやはり気持ちよさが断然違います。
窓やドアを開けて風通しをよくして、時間をかけた掃除を愛車のシートにもしてあげましょう。
シート用専用クリーナーでシート全体のクリーニング
ウイルソン布製クリーナーなどのシート用専用クリーナーを使用します。
20cmほど離したところからシートにスプレーし、付属のハンディブラシで軽くブラッシングします。
その後は、水を固く絞った布で汚れをしっかりと拭き取っていきます。
クリーナーは液状よりも泡状のものがムラなくクリーニングできます。
シートのシミにも臭い取りにも有効な重曹
キッチンでも部屋の掃除でも人気の重曹、シートクリーニングにももちろん使えます。
落としたいシミに重曹をふりかけて歯ブラシなどで軽くブラッシングします。また、シート全体にふりかければ臭いを取ることもでき、ナチュラルで環境に優しい重曹が大活躍します。
スチームクリーナーでクリーニング
シートがファブリックで自分でも本格的なクリーニングをしたいと思う人にお勧めなのが、スチームクリーナーです。
スチームクリーナーは業務用のものもありますが、ご家庭で使えるものも販売されています。有名なのは「Karcher/ケルヒャー」で、価格も20,000円前後から揃っています。
高圧・高温の蒸気によって、シート奥や繊維の隙間にある汚れを浮き上がらせ取り除きます。シミ・黒ずみからタバコのヤニ落としやジュースなどの飲みこぼしに有効です。
また、高温の蒸気を使うことで、カビ・ダニなどの駆除と除菌も一気にできます。
小さな子どものいるご家庭には特にお勧めですし、スチームクリーナーはシート以外の掃除にも使えるので一つあるととても便利です。
最後に、レザーシートの取り扱いについてご紹介しましょう。
レザーシートの汚れをクリーニング
レザーシートの場合、ファブリックシートより少しデリケートにクリーニングをする必要があります。
拭き掃除をする場合は、マイクロファイバークロスがお勧めです。水拭きする場合は固く絞った布を使い、その後に乾拭きをして艶出しをしていきます。
本革専用のシートクリーナーも販売されています。目立たないところでパッチテストをし、問題がないようなら一旦布に吹き付けてからシートを拭きます。
あまりにひどい汚れの場合は自分で無理やりやろうとせず、業者に相談することをお勧めします。
「シートクリーニング保存版!業者からセルフまで」まとめ
車内クリーニング、今回は特にシートのクリーニングについてまとめました。
シートが綺麗になっているのと、汚れやシミで薄汚れているのでは車内の快適さに雲泥の差があるのではないでしょうか?
直接座るシートをキレイに保つことは、衛生面でも関係してきます。
ネット時代、業者のLINE登録をし汚れなどの写真を送り、気軽に問い合わせすることもできます。
汚れや臭いの程度によっては業者を利用する、普段からマメに自分で掃除する、このような組み合わせでシートクリーニングをしてはいかがでしょう!